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1998/08/01
【富山新聞】
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決戦・衆院富山2区補選、無所属統一候補模索へ、社民が民主に申し入れ、民主=谷林氏は出馬辞退、自民=宮腰氏を公認
十一日告示の衆院富山2区補選で、社民党県連合の横山真人代表は三十一日、民主党とやまの前川忠夫代表に会い、無所属統一候補の擁立に向けた協議を申し入れた。前川代表は返答を保留したが、民主党とやまから公認候補として出馬を要請された同副代表の谷林正昭氏(51)は出馬を辞退する意向を伝えており、民主党の対応次第では連合富山を中心として両党が統一候補の模索に動き出す可能性も出てきた。
連合富山の社民党を支持する自治労など十産別はこの日、米田実会長に対して、連合が中心となって無所属統一候補の擁立に取り組むよう申し入れた。米田会長は、参院選で連合富山の労組が社民党、民主党の公認候補を支援した「また裂き」状態を衆院補選でも繰り返すのは好ましくないとして、横山、前川両代表に打診した。
これを受けて両代表による会談が富山市内で開かれ、横山代表が統一候補の擁立協議を申し入れた。社民党は独自候補選びの協議を凍結した。
民主党は、出馬辞退を申し出た谷林氏をさらに説得する構えを崩しておらず、関係者によると、前川代表は統一候補について態度を明確にしなかった。
衆院富山2区補選では自民党が宮腰光寛氏、共産党が折田誠氏を公認候補に決定しており、社民、民主両党も公認候補を擁立する方針で選考を進めてきたが、「反自民、非共産」の統一候補に向けた動きが加速しそうである。
●不出馬の意向伝える、谷林氏
衆院富山2区補選で民主党とやまから出馬を要請された谷林正昭氏は三十一日、前川忠夫代表と会い、出馬を辞退する意向を伝えた。前川代表は三日、同党本部で幹部と相談し、最終結論を出すが、谷林氏の擁立は困難な状況となった。
●新支部長に宮腰氏、自民富山2区支部、9日に事務所開き
自民党富山2区支部は三十一日、富山市の自由民主会館で拡大支部役員会議を開き、衆院富山2区補選に宮腰光寛氏(47)の擁立を承認するとともに、住博司代議士の死去に伴う新支部長に宮腰氏を選んだ。
会議では県連と協議しながら選対組織の構築を急ぐことを確認し、選挙事務所を黒部市に置き、九日に事務所開きを行うことを申し合わせた。
●宮腰氏を公認、自民
自民党は三十一日の持ち回り選対会議で、衆院富山2区補選の候補者として、県議で新人の宮腰光寛氏を公認することを決めた。
●支持者宅を回り立候補あいさつ、共産公認の折田氏
共産党公認で出馬を予定している折田誠氏(46)は三十一日、滑川市加島町に事務所を設け、魚津市を中心に党員や党後援会員、支持者宅を回って立候補のあいさつを続けた。一日からは消費税減税と医療費負担の軽減を求める署名運動に取り組み、富山2区内を回る。
●補選経費に1億9839万円、県が補正で専決処分
富山県は三十一日、十一日告示、二十三日投票の衆院富山2区補選の執行経費として一億九千八百三十九万五千円を十年度一般会計で補正する専決処分を行った。
同選挙経費の財源は全額が国庫委託金。補正後の一般会計規模は六千三百二十六億九百三十二万五千円となった。
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1998/08/01
【富山新聞】
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民主党が要請の谷林正昭氏が出馬辞退、衆院富山2区補選、自民党は宮腰光寛氏公認
衆院富山2区補選で民主党とやまから出馬を要請された同党とやま副代表、谷林正昭氏(51)=魚津市村木町=は三十一日、前川忠夫代表と会い、出馬辞退の意向を伝えた。前川代表は三日、同党本部で幹部と協議し、最終結論を出すが、谷林氏の擁立は困難な状況となった。
●自民は宮腰氏公認
自民党は三十一日の持ち回り選対会議で、住博司衆院議員の死去に伴う衆院富山二区補選(八月十一日告示、同二十三日投票)の候補者として、県議で新人の宮腰光寛氏(47)を公認することを決めた。
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1998/08/05
【富山新聞】
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「顔は未定」のまま集合、衆院富山2区・立候補事務説明会、5政党と住一郎氏関係者
住博司代議士の死去に伴い、十一日に告示される衆院富山2区補選の立候補予定者事務説明会は四日、県庁で開かれた。立候補が正式に決まっている共産党公認の折田誠氏陣営、自民党公認の宮腰光寛氏陣営=表明順=のほか、社民、民主、自由の政党関係者、住氏の兄一郎氏の支持者も出席し、同補選の立候補者の顔ぶれと陣構えがなお確定していない情勢を物語る説明会となった。
説明会には、候補者届け出予定政党として自民、社民、民主、共産、自由の五党、また立候補予定者として宮腰、折田、住一郎氏の関係者が出席した。
政党では統一候補擁立を模索する社民、民主両党がともに出席し、自由党の関係者は「情勢が流動的なので一応説明を聞きに来た」と話した。また、住一郎氏の関係者は「立候補するかどうか分からないが、一郎氏の側近の人から出席するように言われて来た」とだけ答えた。
説明会では県選管職員から選挙日程や公選法の説明があり、県警側は選挙運動の違反行為などについて注意を喚起した。
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1998/08/06
【富山新聞】
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宮腰光寛氏に党公認証、衆院富山2区補選、自民党本部で交付式、小渕首相から手渡し、政府に支援要請、村岡・自民幹事長代理
十一日告示の衆院富山2区補選に自民党公認候補として出馬する県議宮腰光寛氏への党公認証の交付式は五日、東京・永田町の自民党本部で行われ、小渕恵三首相から証書が手渡された。
交付式には、森喜朗幹事長をはじめとする党三役や綿貫民輔党県連会長らが出席した。小渕首相は宮腰氏に公認証を渡して「頑張って下さい」と激励し、握手した。
小渕内閣発足後、初の国政選挙での自民党公認第一号とあって大勢の報道陣が集まった。交付後、党総裁室では森幹事長らが「極めて大事な選挙だから、頑張ってほしい」と激励した。
●「ぜひ守りたい」、打ち合わせで宮腰氏
交付式に先立ち、宮腰氏、綿貫党県連会長、長勢甚遠、萩山教嚴、鹿熊安正、久世公堯の県関係国会議員と河合常則党県連幹事長が集まり、党本部で富山2区補選に向けて打ち合わせを行った。
宮腰氏が「厳しい逆風が吹く中で、ぜひ議席を守りたい。一生懸命頑張ります」とあいさつした。
会合では、代議士系列や選挙区などの垣根を取り払い、挙党一致の選挙体制をつくり、宮腰氏の当選に全力を挙げることを確認した。
●政府に支援要請、村岡・自民幹事長代理
自民党の村岡兼造幹事長代理は五日の政府与党連絡会議で衆院富山2区補選の同党公認候補に宮腰氏が決まったことを報告し、「選挙期間中は内閣の協力をお願いしたい」と、政府への側面支援を要請した。
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1998/08/07
【富山新聞】
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決戦・衆院富山2区補選、社民党富山県連が西尾政英氏、「反自民非共産」の統一候補、県民社協も
社民党富山県連合は六日、四役・2区支部代表者合同会議を開き、衆院富山2区補選で西尾政英氏(37)を「反自民非共産」の統一候補として推薦することを正式に決定した。
社民党県連合は西尾氏推薦の条件として▽当選後の所属政党・会派は無所属とする▽選挙の進め方で推薦団体・政党は対等とする―を連合富山に申し入れているが、会議後に会見した横山真人代表は「いずれも連合との間で確認できた」と語った。
富山県民社協会の理事会は六日、富山市の名鉄トヤマホテルで開かれ、衆院富山2区補選で無所属で出馬を予定している西尾氏を推薦することを決めた。
長尾憲二会長は「連合富山が主軸となって大同団結する状況下、推薦を決めた県友愛会と共闘せざるを得ない。反自民非共産の立場にも理解を示す」と、推薦した理由を語った。
しかし、「国政選挙は政党が中心となるべきで、七月の参院選での(谷林候補を支援した)選挙態勢を大事にしていきたい。支援団体の数を増やせば良いというものではない」と述べ、民主党が主体となり連合富山や同協会が「ハンドを握って汗をかいた」(長尾会長)参院選の進め方が最良との認識を示した。
同協会は選挙の進め方についての考えを民主党とやまに申し入れる。
●事前審査受ける、共産・折田氏陣営
衆院富山2区補選の立候補届け出の書類事前審査は六日、県庁で行われ、共産党公認の折田誠氏(46)の陣営が審査を受けた。
告示日当日に書類不備で立候補の届け出ができないなどの混乱を避けるため、事前に必要な書類を点検するもので、七日まで行われる。折田氏のほかに立候補を予定している自民党公認の宮腰光寛氏(47)、無所属の西尾政英氏(37)の二陣営は七日午後に審査を受けるものとみられる。
●ポスター掲示場設置、魚津市など15市町村
衆院富山2区補選用のポスター掲示場の設置作業が六日から魚津市など十五市町村で始まった。
設置場所は魚津市内の百六十四カ所をはじめ、2区全体では千五十カ所に設置された。六枠に区分された縦九十センチ、横百八十センチのベニヤ板に、各掲示場に適した長さの台足が付けられ、ベニヤ板などの材料やのこぎりなどを手にした作業員が一カ所当たり約十分間で次々に設置して回った。
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1998/08/08
【富山新聞】
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宮腰、西尾氏が事前審査、住一郎氏陣営も準備、決戦・衆院富山2区補選、小渕首相の来県も、管代表、出陣式出席
衆院富山2区補選の立候補届け出の書類事前審査は二日目の七日、県庁で行われ、自民党公認の宮腰光寛氏(47)、無所属の西尾政英氏(37)陣営=表明順=のほか、去就が注目されている故住博司代議士の兄一郎氏(46)陣営も審査を受けた。
事前審査は、告示日(十一日)当日に書類不備で立候補の届け出ができないなどの混乱を避けるため、事前に必要な書類を点検するために行われている。
初日の六日には共産党公認の折田誠氏(46)が審査を受けており、これで四陣営が終えた。
審査を受けに県選管を訪れた住一郎氏の関係者は「立候補するかどうかは分からないが、準備だけはしておく」と話した。
●西尾氏を推薦、社民
社民党は七日、自民党の住博司代議士の死去に伴い、衆院富山2区補選で、西尾政英氏の推薦を決めた。
●小渕首相の来県も、自民・宮腰氏陣営
自民党は衆院富山2区補選で、小渕政権の公認候補第一号となった宮腰氏の応援のため、党幹部や現役閣僚を富山県内に送り込む方向で検討している。小渕恵三首相については「国会審議などのスケジュールが詰まっており、来県するとすれば十三日から十五日の間」(綿貫民輔県連会長)とみられる。
●宮腰氏の当選へ激励、黒部
「宮腰光寛を励ます会」は七日午後七時から黒部市民会館で開かれ、集まった約千人の市民が黒部市として一致団結して宮腰氏の当選を目指すことを誓い合った。
衆院富山2区補選に自民党公認で出馬が決まった宮腰氏の地元として、従来の代議士系列を超えた一本化を目的に開かれ、初めに油谷俊行世話人代表が経過報告したのに続き、荻野幸和黒部市長、田中純子同市議会議長、堀内三郎県議が次々に激励した。
最後にあいさつした宮腰氏は「荻野市長には私の後援会長になってもらった。黒部市や2区全体のため頑張りたい」と決意を述べ、全員でガンバローを三唱した。
●菅民主党代表が出席、羽田幹事長も富山入りへ、西尾氏出陣式
民主党の羽田孜幹事長は七日、十一日告示の衆院富山2区補選で、同党が推薦し、無所属で出馬する西尾氏の出陣式に菅直人代表が出席することを明らかにした。
羽田幹事長は臨時国会後の記者会見で、衆院富山2区補選について「富山県は”自民党王国”だが、時の大きな流れはわが党にある。保守にくさびを打ち込む成果を挙げたい」と意欲をみせた。
同党公認候補とならなかったことについて「(他の野党や労働界が)素直に応援してもらえる体制ができた」とメリットを挙げた。羽田幹事長自身は同じ十一日告示の衆院石川1区補選の応援演説に立つ考えを示し、「党本部から『お前は帰ってくるな』と言われている」と述べ、選挙期間中に菅代表や羽田幹事長がそれぞれ、富山、石川入りする方針を示した。
●選対本部長に米田氏
衆院富山2区補選に無所属=連合富山、民主、社民党、県民社協会推薦=で出馬する西尾氏陣営の企画会議は七日、富山市のボルファートとやまで開かれ、米田実連合富山会長を総合選対本部長とする選対組織を決めた。
選対組織は総合選対本部の下に、連合選対と政党政治団体の二組織が同格で置かれた。連合選対には富山、新川ブロック選対、2区十二地協の地域選対を設ける。
政党政治団体組織には民主党とやま、社民党県連合、県民社協会が加わり、自由党県連は九日の役員・支部長会議で決定すれば、加わる。
役員は副本部長に政党政治団体の代表級、選対事務長に南与志和連合富山事務局長、副事務長に草嶋安治同副事務局長が就いた。
選挙事務所は魚津市北鬼江三一一ノ三に設置し、出陣式は十一日午前九時から行うことも決めた。
●民主が選対本部
民主党は七日の持ち回り常任幹事会で、菅直人代表を本部長とする「衆院石川1区・富山2区補選選対本部」を設置した。
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1998/08/09
【富山新聞】
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新人3氏が立候補予定、衆院富山2区補選、11日告示
住博司代議士の死去に伴う衆院富山2区補選は十一日、告示され、二十三日に投開票が行われる。八日現在、共産党公認の折田誠(46)=滑川市中新=、自民党公認の宮腰光寛(47)=黒部市岡=、無所属の西尾政英(37)=入善町舟見=の新人三氏(出馬表明順)が立候補する予定で、他に住代議士の兄一郎氏(46)が立候補を模索する動きもある。
衆院補選は県内で初めて行われる。富山2区補選は石川1区補選とともに、参院選での自民党敗退を受けて発足した小渕内閣として初の国政選挙となるため、全国の注目を集める。
今回の補選は自民対共産の従来の対決パターンに加え、連合富山が主軸となって「反自民非共産」の統一候補擁立が県内の国政選挙では初めて実現し、「自民王国」に挑戦する図式となる。
立候補の届け出は十一日午前八時半から県庁特別室で行われ、十二日間の選挙戦がスタートする。
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1998/08/09
【富山新聞】
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決戦・衆院富山2区補選、戦いの最終構図、まだ見えぬ、3氏陣営、精力的動き
十一日に告示される衆院富山2区補選に立候補を予定している共産党公認の折田誠(46)、自民党公認の宮腰光寛(47)、無所属の西尾政英(37)の新人三氏=出馬表明順=は八日、支援団体の会合や2区内の支持者へのあいさつ回りをこなした。各陣営は、出馬の可能性も残る住博司代議士の兄の一郎氏の動きもにらみながら、戦いの最終構図がはっきりしない中、告示まで残り少ない日数を精力的に動き回った。
●〔折田誠氏〕、消費税3%に戻せ
折田氏は午前七時過ぎから地元の滑川市を中心に党が進めている消費税の減税、医療費負担の軽減を求める署名運動を繰り広げた。
特に、九日には党本部から上田耕一郎副委員長が来県して午後五時から同市常盤町のショッピングセンター「エール」前で街頭演説を行うことになっており、支持者らに参加を呼び掛けた。
午後からは上市町や八尾、婦中町などで街頭宣伝して党の政策を訴え、大型店近くでは「消費税を三%に戻して不況打開を」などと主婦らに呼び掛けた。
●〔宮腰光寛氏〕、遺志継ぎ議席守る
宮腰氏はこの日、婦中、大沢野、大山、黒部、入善の市町に足を運び、知人や自民党関係者らに「2区全体の発展のために頑張りたい」とあいさつ回りに追われた。小渕内閣がスタートして初めて有権者が審判を下す国政選挙となるだけに、富山2区補選の重要性を訴えながら、「住博司代議士の遺志を受け継ぎ、2区の議席を守りたい」と支援を求めた。
この日から始動した黒部市岡の選挙事務所では、支持者や運動スタッフもそろい、九日午前十一時から行う事務所開きの準備を進めた。
●〔西尾政英氏〕、富山の転機めざす
「反自民非共産」勢力の結集を目指す西尾氏は富山市のボルファートとやまで開かれた連合富山女性集会であいさつし、「米騒動は富山から全国に広がった。富山県人はいざという時にはパワーを発揮する。今回の補選を富山の転機にしたい」と述べ、「一市民の挑戦」を強調した。
米田実連合富山会長も「自民独占の一角を崩そう」と支持を呼びかけた。
西尾氏はこの後、電機連合コーセル労組の定期大会、運輸労連県連執行委員会、社民党県連合の会合などに足を運び、顔の売り込みに努めた。
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1998/08/10
【富山新聞】
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小渕政権初の国政選挙、石川、富山県であす衆院石川1区補選告示、尾西、奥田、岡部氏の争い、富山2区、住氏も出馬へ
奥田敬和代議士の死去に伴う衆院石川1区補選は十一日告示、二十三日に投開票される。共産党公認の尾西洋子(54)、民主党公認の奥田建(39)、無所属の岡部雅夫(65)=出馬表明順=の新人三氏による対決が濃厚で、小渕政権誕生後、初の国政選挙として各政党、政治勢力が県政の主導権もにらんで十二日間の激しい戦いに入る。
尾西氏は、共産党組織を基盤に街頭演説などを通じて無党派層への食い込みも図っている。奥田氏は、非自民・非共産勢力の十一政党・団体や校下単位の後援会を軸に支持固めを進めている。岡部氏は、同氏後援会や推薦を受けた自民党、県医師連盟を主体に支持の広がりを目指している。
十一日は尾西氏が午前九時半からJR金沢駅前での出陣式で第一声を放つ。奥田氏は同十時、石浦神社で必勝祈願祭と出陣式、同十一時二十分から広坂一丁目で事務所開きに臨む。岡部氏は同十時から中村神社で必勝祈願祭・出陣式、同十一時から増泉二丁目で事務所開きを行う。
立候補届け出の受け付けは十一日午前八時半から県庁新館第十会議室で行われ、各候補陣営は届け出後、遊説をスタートさせる。
●県議辞職願を提出、岡部氏
岡部雅夫氏は十日、石川県議会で角光雄議長に県議の辞職願を提出した。岡部氏の辞職により、議員は欠員一の四十六人となった。新会派の構成は次の通り。
自民二十一人、地政研十一人、新進石川六人、改新連五人、公明一人、共産一人、河北ク一人。
●住一郎氏も出馬へ、富山2区
自民党の住博司代議士の死去に伴う衆院富山2区補選も十一日告示、二十三日に投開票される。去就が注目されていた同代議士の兄住一郎氏(46)は十日、魚津市新金屋の住氏事務所で会見し、出馬の意向を明らかにした。この結果、同補選は共産党公認の折田誠氏(46)、自民党公認の宮腰光寛氏(47)、無所属の西尾政英氏(37)=出馬表明順=に住氏を加えた新人四人で争われる公算が濃厚となった。
住氏は会見で「現時点で出馬の意思を固めている。支持者の支援にこたえることが自分の務めだと考えた」と述べた。自民党は宮腰氏で一本化を図ったが、住氏の出馬で保守分裂の様相となった。
住氏は富山県宇奈月町出身で、成蹊大卒。博報堂新聞局新聞三部部長。
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1998/08/11
【富山新聞】
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折田、宮腰、西尾、住氏の争い、衆院富山2区補選、きょう告示、故住博司・代議士の実兄出馬表明
住博司代議士の死去に伴う衆院富山2区補選は十一日、告示され、二十三日に投開票が行われる。共産党公認の折田誠(46)、自民党公認の宮腰光寛(47)、民主、社民、自由党と県民社協会が推薦する無所属の西尾政英(37)、無所属の住一郎(46)の新人四氏=出馬表明順=が立候補を予定しており、小渕政権誕生後初の国政選挙として各政党、政治勢力が総力を結集して十二日間の激しい戦いに入る。
折田氏は、共産党組織を基盤に街頭演説などを通じて無党派層への食い込みを図っている。宮腰氏は県議四期の実績を訴え、自民党2区支部の組織力を総動員して議席継承を目指す。
西尾氏は連合富山を主軸とする「反自民非共産」の統一候補として「自民党王国」に挑戦する。住博司氏の兄一郎氏は元法相の父栄作氏や弟の支援者を軸に支持拡大を図る。
十一日は折田氏が午前九時から滑川市加島町二区の選挙事務所、宮腰氏は同九時半から黒部市荻生の選挙事務所、西尾氏は同九時から魚津市北鬼江の選挙事務所、住氏は同十一時から魚津市住吉の選挙事務所でそれぞれ出陣式を行い、第一声を放つ。
立候補の届け出は十一日午前八時半から県庁特別室で行われる。
●故住博司・代議士の実兄出馬表明
衆院富山2区補選で去就が注目されていた故住博司代議士の兄一郎氏(46)は十日、魚津市新金屋の住事務所で記者会見し、正式に出馬を表明した。
住氏は会見の中で「現時点で出馬の意思を固めている。いろんな支持者のご支援に答えることとし、出ることにした」と述べ、「弟がやり残した介護保険、医療制度を集大成し、同時に生活者の目から政治をどうすれば分かりやすくできるかに取り組んでいきたい」と決意を述べた。
住氏は昭和二十七年、富山県宇奈月町生まれ。昭和五十二年成蹊大法学部卒後、広告代理店博報堂に入社、同社新聞局新聞三部部長。魚津市新金屋一ノ三ノ九。
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1998/08/11
【富山新聞】
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「信頼を裏切られた」、衆院富山2区補選、住氏出馬表明で自民党関係者、宮腰氏の出陣式に森幹事長が富山県入り
●困惑、不快感あらわ
住一郎氏の出馬表明について綿貫民輔自民党県連会長は同日、自民党幹事長室で森喜朗幹事長に報告し、改めて公認候補の宮腰光寛氏の当選に全力を挙げることを確認した。
綿貫会長は「候補者選考で一郎君は『すべて自民党県連に一任し、今後も党に微力ながら協力する』と直筆の誓約書まで提出した。信頼を裏切られた思いだ」と不快感をあらわにした。
森幹事長も「党に協力するという約束を破るとは、政治家を目指す人間にふさわしいとは思えない」と厳しい表情で話した。
●出陣式には森幹事長が富山県入り
自民党は同日、国会内で役員会を開き、森幹事長は衆院富山2区補選について住氏の出馬について報告し、十一日の出陣式には森幹事長自身が富山県入りすることを明らかにした。
小渕恵三総裁は「(住氏の出馬で)予想に反して大変厳しい選挙になったが、しっかり頑張ってほしい」と必勝を期して激励した。
●再スタートへ必勝期す、民主党、選対会議で菅代表ら
民主党は十日、国会内で衆院富山2区・石川1区補選対策本部会議を開き、本部長の菅直人代表、羽田孜幹事長らが両選挙区での必勝を期した。菅氏は両補選を参院選後の再スタートとなる重要な選挙と位置づけた上で、富山2区補選で推薦した西尾政英氏について「今の民主党にふさわしい若い候補だ。富山から新しい息吹の芽を出さねばならない」と各議員に協力を求めた。
会議では、選対本部の熊谷弘事務総長が富山2区の情勢について「保守勢力が分裂の様相を呈しているのに対し、民主党は社民党の協力も受け、強固な支援体制が整っている」との認識を示し、士気を高めた。民主党とやま代表の前川忠夫参院議員を窓口とし、党と地元の連携を密にすることも申し合わせた。
●連合など5政党・団体が協定書に調印、西尾氏陣営
衆院富山2区補選に出馬する西尾政英氏の政策協定調印式は十日、魚津市北鬼江の選挙事務所で行われ、同氏と推薦政党・団体代表が基本姿勢、基本政策、当選後の所属政党の三点について合意、調印した。
西尾氏との協定に調印したのは米田実連合富山会長、島田幸男民主党とやま幹事長、横山真人社民党県連合代表、広野允士自由党県連会長、長尾憲二県民社協会長の五人。
基本姿勢では憲法擁護、公正な社会実現、自民党の単独過半数の政治体制の阻止と生活者優先の政治体制確立などを盛り込んだ。
●自由党も西尾氏推薦
自由党富山県連の広野允士会長は十日、県庁で記者会見し、衆院富山2区補選で、無所属の西尾政英氏を推薦すると発表した。同党本部でも同日、推薦を決定した。
九日の同県連・後援会役員総会で決めたもので、広野会長は「県内の自民党独占に風穴を開ける大きなチャンスであり、先の参院選で橋本内閣を退陣に追い込んだ国民の声に従って野党協力を進めていくことが大事である」と強調した。
●公明は自主投票に、心情的には西尾氏支持
公明富山県本部の幹事会は十日、富山市東田地方町の同本部で開かれ、衆院富山2区補選は自主投票で臨むことを決めた。ただ反自民非共産の立場から心情的には西尾政英氏を支持する。
和田輝人本部長は自主投票とした理由について「国政選挙の候補者は政党を名乗るのが常識であり、民主党公認の方が分かりやすかった」と述べ、補選では同党の基本的な考え方であるギブ・アンド・テークが困難であることを挙げた。
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1998/08/11
【富山新聞】
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決戦・衆院富山2区補選、顔ぶれそろい準備万全、参謀に決意聞く
十一日告示の衆院富山2区補選に立候補を予定している各陣営は十日、住一郎氏の出馬表明で告示日前日にようやく顔ぶれがそろうという慌ただしさの中、選対組織や事務所の点検を急いだ。四陣営の選挙参謀に決戦前の決意を聞いた。
●〔折田氏陣営〕、選対本部長・岡田美乃利氏、富山から政治を一新
先の参院選で自民党政治にノーの審判が下ったにもかかわらず、派閥による総裁選びが行われ、相変わらず従来型の自民党政治が行われている。今回の補選は富山から全国の有権者に政治の流れを変えようというメッセージを発信する大事な選挙である。
「反自民非共産」のやり方は国会で進められている野党協力に水を差すもので、政党公認の候補は共産、自民だけであり、自共対決をより鮮明にしてわが党の政策を訴えていく。街頭からの訴えと各地での小集会を徹底し、前回の二倍強の得票で勝利を目指す。
●〔宮腰氏陣営〕、選対事務局長・堀内三郎氏、危機感ばねに結束を
この選挙はかつてない厳しい選挙となり、党本部、県連の支援を受けながら、自民党2区支部の総力を挙げて戦い、勝利しなければならない。選挙戦では宮腰光寛氏の県議四期の実績、2区を思う情熱、国政にかける熱意を有権者に訴えていく。
住氏が出馬するとのことだが、わが陣営としては半ば織り込み済みでもあり、萎縮することなく、これを跳ねのける勢いで戦いに臨む。また連合主軸の候補も強敵と認識しており、危機感をばねに党組織の結束を固め、自民党富山2区の底力を発揮する。
●〔西尾氏陣営〕、総合選対本部長・米田実氏、反自民の思いを結集
国政選挙で初めて「反自民非共産」の立場で県内労働界と関係政党・団体が大同団結して選挙態勢を確立した。連合富山の富山、新川地区の三十三組織、十二地域選対を拠点にきめ細かい選挙運動を展開するほか、組織内の県議、市町議三十人も活発に動き、出遅れをばん回したい。
参院選で示された反自民の力を結集し、百円カンパなどの市民運動の輪も広げて「一市民の挑戦、富山から日本を変える」と訴える。政策面では経済の一日も早い回復と雇用の創出・安定を最重点とし、国民のための政治を取り戻す。
●〔住氏陣営〕、魚津市議・野崎栄吉氏、2代の組織を中心に
今までの住氏親子二代にわたって培われてきた後援会組織を中心に戦い、さらにその輪を広げていく。特に女性部や青年部、壮年部が気合を入れている。組織としては2区全体が一致団結して戦える状態となった。故住博司氏の手がけた医療福祉、介護保健の実現に努力し、ふるさとの活性化を図り、若い人が住める郷土を目指す。
一郎氏の行動力は経済については企業者の要望をくみ取り、特に公共事業を増やす努力をし、また魚津、滑川市をはじめ中山間地の開発などに全力を傾注していく。
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1998/08/11
【富山新聞】
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宮腰光寛氏が県議辞職、衆院富山2区補選出馬
宮腰光寛県議は十日、衆院富山2区補選に自民党公認候補として出馬するため筱岡与次平議長に議員辞職願いを提出、許可された。
宮腰県議の辞職に伴う県議会各会派別人員は次の通り。
▽自民党三十五▽社民党六▽民主党二▽公明一▽共産党一▽欠員二
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1998/08/11
【富山新聞】
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慌ただしく「いざ出陣」、決戦・衆院富山2区補選、4陣営、表情引き締め、支持者回りに懸命、違反取締本部に移行、富山県警
衆院富山2区補選告示を翌日に控えた十日、立候補を予定している共産・折田誠、自民・宮腰光寛、無所属・西尾政英の三氏(出馬表明順)のほか、ギリギリに出馬表明した無所属・住一郎氏が加わり、新人四氏は支持者を精力的に回り、顔の売り込みに懸命となった。各陣営事務所では出陣式の打ち合わせなど準備に追われ、慌ただしさの中に「いざ出陣」の朝を迎えた。
折田氏は滑川市加島町の事務所で演説内容の最終チェックを挟み、朝から夕方まで地元滑川市内を中心に支持者を回ったほか、立山町などで街頭演説し、政策を訴えた。事務所ではスタッフが電話連絡などの最終準備に追われた。
宮腰氏は2区各地でのあいさつ回りをこなした。黒部市荻生の事務所では選対会議が開かれ、出陣式の打ち合わせを念入りに行った。住氏の出馬について竹内弘則選対副本部長は「心を引き締めて取り組むだけだ」と述べ、陣営を締めた。
西尾氏は朝から精力的に労組などを回り、魚津市北鬼江の事務所では選対スタッフが事務打ち合わせに追われた。住氏出馬について草嶋安治総合選対副事務長は「自民が逆に締まる可能性もあり、気を引き締めて臨む」と警戒感を示した。
住氏は午前十一時過ぎに記者会見した後、地元市議の同行で支持者を回り、出馬した決意を述べた。魚津市新金屋の住事務所では家族や支持者が慌ただしく出入りし、同市住吉の選挙事務所予定場所はひっそりとしていた。
●違反取締本部に移行、県警
三日から富山県警捜査二課と入善署など七署に設置されていた「衆院富山二区補選事前運動取締本部」は告示を前日に控えた十日、「衆院富山二区補選違反取締本部」に移行した。同本部によると、九日現在、選挙違反に関する警告はない。
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1998/08/11
【富山新聞】
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保守票分裂、4氏の激戦、富山2区補選、住一郎氏が出馬表明
富山2区補選は、住博司代議士の兄の住一郎氏が十日に出馬を表明したことから、自民と共産の各公認候補、連合主軸で民主、社民などが推薦する「反自民・非共産」の無所属統一候補を加えた新人四氏による激戦の様相を呈し、各陣営は一気に緊迫の度を高めた。
住氏は七月二十日に魚津市で営まれた自民党県連などの主催の住博司氏合同葬で出馬をほのめかすあいさつをした。同党魚津市連に公認申請した後、県連に調整を一任したが、調整から外れた後も遺族としてのあいさつ回りなどを通じて出馬を模索していた。
それだけに、住氏が十日、出馬表明した事態に綿貫民輔自民党県連会長は「今後も党に協力すると直筆の誓約書まで(住氏が)提出していただけに信頼を裏切られた思いだ」、森喜朗党幹事長も「信義を破られたことに不信感を持っている。小選挙区制導入は国会議員の世襲化、私物化を避けることに意義があったはずだ」と反発した。
もっとも、住氏のこれまでの「不気味な動き」(自民党関係者)は候補選びに大きな影響を与えた。自民が宮腰光寛氏を擁立したのは、宮腰氏が住博司氏の系列県議で、後援会を分断できるとの思惑が働いたとされる。また民主などが西尾政英氏を県内の国政選挙で初の無所属統一候補としたのも「保守が分裂する」(民主党関係者)との見通しによるものと見られる。
実際、先の参院選比例代表では富山2区で民主、社民、自由の三党が獲得した得票は約六万票で、自民の五万七千票を上回る。住氏の出馬で保守票が分散するのは必至。自民党本部としては全国一の組織率を誇る「自民王国」の富山県での敗北は何としても避けねばならないところであり、住氏の得票に神経をとがらせている。
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1998/08/12
【富山新聞】
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宮腰、西尾、住、折田氏、衆院富山2区補選告示、新人4氏の争い確定、23日投票、小渕政権で初の審判
住博司代議士の死去に伴う衆院富山2区補選は十一日、告示され、自民党公認の前県議宮腰光寛氏(47)、無所属の元国会議員秘書西尾政英氏(37)=民主、自由、社民党、県民社協会推薦=、無所属の広告会社部長住一郎氏(46)、共産党公認の党県委員折田誠氏(46)の順で立候補を届け出た。
小渕政権発足後、初の国政選挙として全国から注目を集める選挙となり、森喜朗自民党幹事長、菅直人民主党代表が来県し、公認、推薦候補の出陣式に出席した。新人の四候補は魚津、黒部、滑川市内で出陣式などを行った後、二十三日の投票日に向けて十二日間の選挙戦に突入した。
衆院富山2区補選は、自民党が公認した宮腰候補に対抗して、公認調整から外れた住候補が無所属で出馬し、保守票を奪い合う展開に加えて、西尾候補が県内の国政選挙で初の「反自民非共産」の統一候補として民主、社民党などの推薦を受けて「自民党王国」に挑戦、さらに「自共対決」を前面に押し出す共産党の折田候補が浸透を図る構図となった。
立候補届け出は午前八時半から県庁特別室で行われ、四氏の届け出人が抽選順と本抽選の二回のくじ引きを行った結果、宮腰、西尾、住、折田氏の順で届け出が行われた。
宮腰候補は黒部市、西尾候補と住候補は魚津市、折田候補は滑川市の選挙事務所前で行われた出陣式に臨み、支持者らを前に第一声を放った後、富山2区内の各市町村を街宣して回った。
●〔衆院富山2区補選立候補者〕(1−4)、届け出順
氏名の下の数字は投票日の満年齢。自は自民、民は民主、由は自由、共は共産、社は社民、無は無所属。
●宮腰光寛 47 自新
昭和四十九年京大法学部中退。五十六年黒部青年会議所理事長、五十八年から県議四期。教育警務、厚生常任委員長などを経て平成八年副議長。北方領土返還要求運動県民会議事務局長。宮腰工業所代表取締役。黒部市岡七四七ノ一。
●西尾政英 37 無新=民・由・社推
昭和六十年慶大法学部、平成九年富大大学院卒。昭和六十年富山県職員となり水産漁港課、二〇〇〇年国体準備室、消防防災課などを経て平成九年退職。同年民主党国会議員政策担当秘書、十年八月退職。入善町舟見一七〇八。
●住一郎 46 無新
昭和二十七年富山県宇奈月町生まれ。東京都立日比谷高を経て五十二年成蹊大法学部卒。同年広告代理店の博報堂に入社、平成八年同社新聞局新聞三部部長。魚津市新金屋一ノ三ノ九。
●折田誠 46 共新
昭和五十年早大社会科学部卒。富山県社会福祉協議会に勤務し、六十一年退職。民主青年同盟県副委員長、共産党新川地区常任委員を経て現在、同地区副委員長、党県委員、党県経済・福祉対策委員長。滑川市中新一四二一。
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1998/08/12
【富山新聞】
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決戦・衆院富山2区補選、4候補の公約(届け出順)
●〔宮腰候補〕、経済の活性化に努力
▽少子・高齢化への対応、経済活動の活性化に努力し、地域の声を国政へ確実に届けるため懸命に頑張る▽雇用の安定的確保と抜本的景気対策、税制改革など経済社会システムの構築▽医療・福祉・年金制度の揺るぎない確立▽北陸新幹線、下水道の建設促進、農山漁村の健全維持、環境保全など豊かな地域づくり▽心の教育を推進し、楽しい教育や生涯教育の充実。
●〔西尾候補〕、政官業の癒着改める
政・官・業の癒着構造に依存する自民党政治を改め、政権交代が可能な政治勢力の結集を目指す。さらに▽思い切った景気対策と金融安定施策を講じる▽中央から地方へ権限と財源を移譲するとともに、有為な人材がふるさと富山県にUターンできる新たな雇用創出などの施策に取り組む▽大家族主義の伝統を生かした福祉コミュニティーづくりを進める▽女性が輝く富山づくりを進める。
●〔住候補〕、分かりやすい政治を
▽「政治に心を」なれ合いを排した政治、分かりやすい政治の確立、政治改革の推進▽「住みよい社会」景気を回復し、安心して暮らせる社会の実現、高齢少子化社会に備えた施策の推進、農林水産業の振興と中小企業の活性化、ゆとりのある教育実現▽「ふるさとの発展」緑豊かな環境保全、東京への一極集中の是正と地方分権の推進、活力あるふるさとづくりのため交通網や情報・通信網の整備。
●〔折田候補〕、公共事業を福祉型に
▽不況打開のための三つの公約として消費税を三%に戻す。銀行の救済に税金は投入しない。公共事業は福祉・暮らし密着型に切り替える▽医療費を昨年九月の値上げ前に戻す▽コメ価格補償で安心してコメづくりができるようにする▽大型店を規制して小売店などの営業と暮らしを守る▽こどもを競争にかりたてる詰め込み教育を改め、基礎学力が身につく楽しい学校を目指す。
■〔選挙事務所〕
◇宮腰候補 黒部市荻生五二五二。0765(57)3854。
◇西尾候補 魚津市北鬼江三一一ノ三。0765(23)6116。
◇住候補 魚津市住吉一六六〇。0765(22)2969。
◇折田候補 滑川市加島町二区二〇四。0764(76)1392。
■〔きょうの陣営〕
◇宮腰候補▽個人演説会=立山町、JAアルプス立山支所、同町、JAアルプス農協センター(以上午後七時半)、舟橋村、JA舟橋支店(午後八時)
◇西尾候補▽街宣=午前 魚津市、滑川市、立山町、婦中町▽午後 婦中町、大沢野町、大山町、立山町、上市町、滑川市、魚津市▽個人演説会=魚津市諏訪町、諏訪五区公民館▽同市北鬼江二丁目、北鬼江会館▽同市青島、青島三区公民館▽同市新金屋一丁目、新金屋会館(以上午後七時)
◇住候補▽街宣=魚津市、黒部市、入善町、朝日町、滑川市、上市町▽個人演説会=なし
◇折田候補▽街宣=午前 滑川市内、午後 上市町、立山町▽個人演説会=滑川市中新、中新公民館(午後七時半)
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1998/08/12
【富山新聞】
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決戦・衆院富山2区補選、「後継」「変革」訴え、4氏第一声
●〔宮腰候補〕、地域の声届ける
宮腰候補は午前九時半から黒部市荻生の選挙事務所前で行われた出陣式に臨み、約五百人の支持者の激励を受けた。
河合常則選対本部長に続き、綿貫民輔総括責任者、荻野幸和後援会長、自民党の森喜朗幹事長、小里貞利前総務庁長官、尾身幸次党総務局長、中沖豊知事、県選出国会議員を代表して長勢甚遠代議士、鹿熊安正参院議員らが次々とゲキを飛ばし、支持を訴えた。
宮腰候補は「十五年間、県議として汗を流してきた。住先生の政治的遺志を継ぎ、地域の声を国政に届けたい。政治は政治家のためでなく、国民一人ひとりのためにある」と決意を披露、全員でガンバローを三唱した後、選挙カーで富山2区内を回った。
●〔西尾候補〕、若い力の結集を
西尾候補は午前九時から魚津市北鬼江の選挙事務所前で行われた出陣式に臨んだ。約五百人の支持者を前に米田実総合選対本部長(連合富山会長)、菅直人民主党代表、横山真人社民党県連合代表、広野允士自由党県連会長、長尾憲二県民社協会長、前川忠夫民主党とやま代表らの激励を受けた。
西尾候補は右手を高く上げて宣誓した後、「富山が変われば日本が大きく変わる。大正デモクラシーを生んだ米騒動パワーを再現し新川、婦負地区から日本を変えていきたい。変革期こそ若い力で皆さんの声を国政に届けるために頑張る」と決意を述べた。引き続き、選挙カーで富山2区の全市町村を回り、手を振って支持を求めた。
●〔住候補〕、なれ合いを打破
住候補は魚津市本町の金刀比羅宮で必勝祈願の後、午前十一時から同市住吉の事務所前で支持者ら約百人を集めて出陣式に臨んだ。
浜谷佐久三選対本部長が「表明が遅かったとの声もあろうが、まだ十二日間もあり、十分だ」、野崎栄吉総括責任者が「ふるさと新川人、市民の声を広げ、最後に勝利したい」と支持を訴え、村椿静馬県ボウリング連盟最高顧問、後藤由松元魚津市議会議長が激励した。
住候補は「なれ合い政治を打破し、納得できる政治に変革したい。父栄作は政治に心を、と言っていた。その心を受け継ぎ、政治に反映したい。ぜひ国政に押し上げてほしい」と訴え、必勝ダルマに左目を入れて街宣に出発した。
●〔折田候補〕、消費税引き下げ
折田候補は午前九時から滑川市加島町の事務所前で出陣式に臨んだ。約八十人を前に後援会代表が激励した後、反保直樹党県委員長が「自共対決の選挙であり、当選を目指して戦い抜こう」とげきを飛ばし、応援に駆け付けた藤木洋子代議士(兵庫県選出)が候補への支持を呼び掛けた。
詰めかけた支持者を前に折田候補は「参院選の反省もなく、国民そっちのけ、国民いじめの自民党政治にこの富山2区から再び厳しい審判を突きつけるため、先頭に立って戦う」と力強く第一声を放った。
さらに「消費税減税が不況克服のかなめ」と政策を訴え、支持者らと「がんばろう」を三唱した後、滑川市から魚津、黒部市などを街宣した。
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1998/08/12
【富山新聞】
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大物弁士、初日から激突、決戦・衆院富山2区補選、森喜朗氏対菅直人氏、小渕内閣の是非で応酬、民主中心に大物続々
●天王山に全国注視
参院選の激震後、初の国政選挙となった衆院富山2区補選は告示初日の十一日、森喜朗自民党幹事長、菅直人民主党代表が富山県入りし、初日から大物同士が激突した。各党は次々と幹部クラスを投入する予定で、まさに”天王山”の様相を呈してきた。
●〔森自民党幹事長〕、「絶対に落とせない選挙」
森幹事長は定刻より三分遅れで黒部市荻生の宮腰候補の出陣式に駆け付け、自らも必勝鉢巻きを頭に「党として絶対に落とせない選挙」とゲキを飛ばした。
森幹事長の表情は富山2区の保守分裂を意識してか、表情は厳しかったが、「ここには中沖知事をはじめ、県選出国会議員や市長、町村長がみんな来ている。心をひとつに熱く燃えていることがよく分かる。ホッとした」とようやく口元をほころばせた。
小渕内閣の経済再建策を強くアピールした後は、いつもの雄弁家ぶりをいかんなく。”天王山”といわれる富山、石川県の二つの補選と高校野球を絡ませ、「甲子園で富山商業が勝った。あすは石川の星稜が勝つ。今度の選挙では皆さんの数字に期待している」と2連勝を期待し、終始厳しい顔付きの周りに居並ぶ綿貫県連会長ら自民党県連幹部を励ました。
●〔菅民主党代表〕、「改めて自民ノーを」
菅代表は東京からの第一便で富山空港へ降り立ち、魚津市北鬼江の西尾候補の出陣式に直行した。まず「参院選で自民党を過半数割れに追い込んだエネルギーを富山2区でどう現すことができるかの選挙だ」と2区補選の重要性を訴えかけた。
さらに小渕内閣を「国民に信任されていない政権が居座っている」と独特の”菅節”を聞かせ、「富山の皆さんの力で改めてノーという意思表示をしていただきたい」と声を張り上げると、聴衆から大きな拍手が起こった。
返す刀で「住博司さんは私が厚相の時の政務次官であり、住さんの志を継ぎ、日本と富山の改革に取り組んでいくふさわしい人物は西尾さんしかいない」と2区選挙民を意識して”住後継の本流”をかざして西尾候補への支持を求めた。
演説は七分十五秒と短かったが、聴衆は立て板に水の”菅節”に聞き入った。
●民主中心に大物続々
西尾陣営の応援には民主党本部から十二日は鳩山由紀夫幹事長代理、十三―十四日は羽田孜幹事長、中野寛成代表代行、十四日は石井一国対委員長、十七日は羽田幹事長が訪れ、街頭演説や個人演説会に臨むことが決まっているほか、終盤には菅直人代表、羽田幹事長、鳩山邦夫副代表らの選挙区入りが予定されている。
宮腰陣営は小渕首相の応援を要請しており、日程調整を急いでいるほか、森幹事長の再投入も検討している。
折田陣営は十六日に児玉建次代議士、十九日に立木洋党副委員長らを予定している。
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1998/08/12
【富山新聞】
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定番/表層深層、「石川、富山で補選スタート」、党の浮沈かけ「北陸決戦」、背水の陣敷く自民、上げ潮の民主、共産
小渕恵三政権で初の国政選挙となる衆院富山2区、石川1区の両補欠選挙が十一日告示され、十二日間の熱戦がスタートした。自民党は富山で候補者調整に失敗し、事実上の分裂選挙に。森喜朗幹事長のおひざ元の石川では公認擁立を断念するなど、参院選惨敗のショックを引きずる。「選挙は常に勝たねばならない」(小渕首相)と背水の陣を敷く自民党だが、勢いに乗る民主、共産両党との「北陸ダブル決戦」は、政権の屋台骨を揺るがしかねない。
●組織率日本一
「議席は私物化するものじゃない。身内で占領しては駄目だ」。自民党の森幹事長は十一日、魚津市で街頭演説。先月死去した住博司衆院議員(自民)の実兄で、無所属で立った住一郎氏を「世襲」と、激しく非難した。
自民党にとって、組織率日本一を誇る富山県での補選は「絶対に負けられない選挙」(綿貫民輔県連会長)。県連は候補者一本化のため、名前の挙がった県議や首長とともに住氏からも「選考を一任し、全面的に協力する」との誓約書を取り付けた上で、県議の宮腰光寛氏を公認した。
しかし住氏は告示前日に、一転して出馬表明した。約束をほごにされた自民党側は激怒したが、後の祭り。地元では「黒部市と魚津市は、地域圏の覇権争いをしている。宮腰氏は黒部市出身。住氏を担いだのは魚津市議だ」(滑川市議)と、地域間の感情的対立を指摘する向きもある。
宮腰陣営は「信義に反するどころか、恩をあだで返すようなもの」と収まらない。住陣営は「自民党が好きなのではなく、住さんが好きなんだ」と、宮沢派幹部だった父栄作氏(故人)の代からの根強い支持を強調、舌戦は過熱する一方だ。
民主、自由、社民の各野党が推薦する無所属の西尾政英氏の陣営も、事情は複雑。民主党中央は当初、参院選の躍進を受け「他党との協力は考えていない」と、公認候補擁立に固執。地元側は「無所属統一候補で連合などの協力を得ないと、自民の牙城を崩せない」と強引に押し切った。
先の参院選富山選挙区では、民主、社民両党が独自候補を擁立。労組票のまた裂きで共倒れとなっただけに、地元サイドは「亀裂の修復を図る」(社民党県連)のが課題。「自民王国に風穴をあけるチャンス」ともくろむ自由党からも推薦を受け、取りあえずは大同団結の形をつくった。
「父を支えてくれた勢力が分裂するのは避けたい」。七月末、衆院石川1区補選に民主党公認で出馬を表明した奥田建氏は、亡父奥田敬和元運輸相(民主)の「遺恨」に触れた。故奥田氏は昭和四十四(一九六九)年、衆院旧石川1区で自民党公認候補として初当選したが、このとき無所属から出馬しトップ当選したのが、森幹事長だった。
以来、同期の二人は激しくしのぎを削り、奥田氏が羽田孜元首相らとともに自民党を離党してからも「森奥戦争」は続いた。奥田氏の死去で後継をめぐる分裂を危ぐしたベテラン県議らが「世襲は父の遺志にそぐわない」と二の足を踏む建氏を担ぎ出した。
●不戦敗を回避
「勝ち目はないが、絶対に不戦敗にはできない」。自民党幹部の一人は、八月に入っても候補者を絞り込めない難航ぶりを嘆いた。参院選石川選挙区では現職がよもやの落選。地元では「組織選挙には限界がある」(若手県議)とえん戦ムードが漂っていた。
しかも石川1区の金沢市は「奥田党の金城湯池」。無党派層の支持が期待できるプロレスラーの馳浩参院議員のくら替え出馬は、参院議席が過半数を大きく割り込んだため断念。県連は落選ショックで入院した沓掛哲男氏を説得したが、固辞。結局、森氏に近い県議の岡部雅夫氏が無所属で出馬し、土壇場で不名誉な不戦敗を免れた。
共産党は富山で折田誠氏、石川で尾西洋子氏を擁立。党勢拡大で次期衆院選につなげる戦略だ。
自民党が議席を維持し政権浮揚につなげるのか、民主党など野党側が追い風を生かし勢力を伸ばすのか。北陸決戦が小渕政権の行方を占う試金石になるのは間違いない。
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1998/08/13
【富山新聞】
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連載企画/決戦・新川夏の陣、衆院富山2区補選(上)「保守分裂」、“本流”名乗り、せめぎ合い、「組織」対「草の根」
衆院富山2区補選は一枚岩を誇った保守勢力が分裂し、これに無所属統一候補と共産候補が挑む図式となり、かつてない激戦となった。小渕政権発足後初の国政選挙として各政治勢力が「天王山」と位置づけ、熱い総力戦を展開する「新川決戦」のゴングが鳴った。
十一日午前九時すぎ、黒部市荻生で行われた自民党公認・宮腰光寛候補の出陣式。宮腰氏は言葉を選びながら、「住先生の政治的遺志を引き継ぎ、地域の声を国政に届けたい」と声を張り上げ、故住博司代議士の後継者であることを支持者に印象づけた。
それから一時間半後、魚津市住吉の出陣式で住一郎候補は父親の元代議士・栄作氏までさかのぼり「父は政治に心を、と言っていた。その心を引き継ぎ、政治に反映したい」と、”住党信者”と言われる人々に呼び掛けた。
死去した住代議士の政治的同志である宮腰候補と、兄である一郎候補。「保守分裂」を受け、両候補がスタートから「われこそが本流」とアピールした場面だった。
住候補が魚津市内の事務所で正式に出馬を表明した十日、これを聞いた綿貫民輔自民党県連会長が国会内で激怒した。「共産党以上の票は取らさせない」。声を荒げて怒りを表す綿貫氏の表情には、党本部まで巻き込み、自らが指揮した公認候補選考劇のシナリオに狂いが生じたことへの憤りがにじんでいた。
綿貫氏の戦略は、一郎氏への対策を講じることで保守の分裂を避けることであったとされる。「荻野幸和黒部市長を公認すれば、一郎氏は必ず出る。住博司代議士の忠臣であった宮腰県議なら一郎氏は出ない」(ある県議)。これがシナリオだったとされる。
それだけに、住候補の出馬は誤算だった。2区内では住候補の父である栄作氏の時代から「住家」に対する熱狂的な支持者が多いとされ、実際、住候補支持者の間では旧盆を挟んだ選挙で「弔い選挙」への同情票が集まるとの期待の声も漏れる。
住候補がどれだけ票を集めるのか、宮腰候補陣営が神経をとがらせる。「相手に一万票取られても痛い。四、五千票程度ならなんとかなるんだが」と陣営幹部がつぶやいた。
十二日朝、宮腰候補の選挙事務所に2区の県議が集まった。引き締めに懸命な自民党県連は2区の県議全員を各地区に張り付け、組織固めと情報収集に専念させている。県議らは口々に報告した。「住候補の街宣車が来ると、やはりお年寄りが外に出て手を振っている。どの程度の広がりになるのか、動向はつかめない」「住候補の出馬でかえって党員が奮起している」
自民党県連は、有権者数に対する九年度の党員比率が八・九%と全国一の組織率を誇り、全国最多の総裁表彰を受けている。それだけに、「絶対負けられない選挙」(綿貫会長)とゲキが末端にまで飛ぶ。
これに対して住候補陣営は「草の根選挙」で自民党の「組織選挙」に挑戦する。衆院富山2区補選の結果が国政に与える影響は小さくない。
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1998/08/13
【富山新聞】
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決戦・衆院富山2区補選、候補者の横顔、持ち味前面に支持拡大へ、16日から政見放送
十一日に告示された衆院富山2区補選に立候補した宮腰光寛(自民)、西尾政英(無所属)、住一郎(同)、折田誠(共産)=届け出順=の新人四氏は十二日、選挙カーを走らせて街頭や個人演説会で政策や主張を訴え、支持拡大にしのぎを削った。序盤から激しい舌戦を繰り広げる四候補の横顔を紹介する。
●〔宮腰候補〕(自新)、電脳駆使する「情報通」
県議四期の実績を引っ提げ、国政の場への挑戦を決意した。「景気対策、行政改革など早急に取り組むべき課題は多いが、孫や子に負担を残さない対応をとらねばならない」と語気を強め、これまで外野から眺めていた国会というグラウンドでのプレイに思いを巡らせる。
二十六歳の時に黒部青年会議所に入り、北方領土問題の委員会で奔走したのをきっかけに政治家の道を志した。「地域選出の国会議員は若くしてなるべき」との自身のモットーからすれば、今回の出馬は遅きに失した感はあるものの、長距離走やスキーで鍛えた体力とダイエットなどで健康には気を配り、議員活動には自信をみなぎらせる。
「今の政治には専門的に国会を監視する機能が必要。無駄な支出の切り捨てや官公庁の人員削減など行政も身を絞り、福祉面では少子高齢化を前提とした施策に取り組むべきだ」。語り口はソフトだが、理念の強さを言葉の端々にのぞかせる。
地元のマッキントッシュ愛好会の会長を務め、ほぼ毎日パソコンに向かう「情報通」は自他ともに認めるところである。黒部市岡。
●〔西尾候補〕(無新)、一途な性格の政策マン
日本人離れした彫りの深い顔立ちに意志の強さを秘める。県職員時代の平成七年、「生きた民法が必要」と富大大学院経済学研究科に入学し、政界再編に刺激されて同年、政策担当秘書の国家試験に合格したのも一途な性格による。十二間勤めた県職員時代には二〇〇〇年国体の企画・立案、防災計画の策定などに汗をかいたが、九年一月に退職し、民主党代議士の政策担当秘書に就いた。永田町では「官僚の権限が強大で硬直している。国会議員が立法を担うべき」との思いを強くし、自らも手掛けた「政策マン」である。
今月三日深夜、前川忠夫民主党とやま代表から突然、携帯電話で出馬を要請され、「故郷で反自民勢力を大きくしたい。参院選で盛り上がった機運をそいではならない」と決意した。
目線を庶民の生活感覚に置き、気持ちは市民党。「不良債権処理は経営者の退陣と情報開示が必要」と強調する。座右の銘は「意志あるところ、自ずから道通ず」。入善町舟見中、富山中部高、県職員時代にバレーボール選手として活躍した。祖父も、父も町議を務めた血筋を引く。両親と妻、子供三人の七人家族。入善町舟見。
●〔住候補〕(無新)、「政治に心を」は父譲り
「アクティブ・アンド・タフネス」をスローガンに掲げる。弟の故博司代議士の「動」に対し、「静」として比較されるが、それを意識してか、行動を前面に打ち出し、選挙区を走り回る。
今回の2区補選出馬の動機について「支持者の励ましの言葉が引き金になったが、なれ合い政治の打破と分かりやすい政治のため、きちんと改革しなければと思った」と行く先々で訴えている。
学生時代、父の故栄作氏(元法相)が出席した海外での国際会議に同行したことがある。栄作氏は当初、帰りは別々と考えていたようだが、結局、身近から離さなかったという。「話し相手として父が頼りにしていた。頼られれば、とことんやり遂げる性格」と家族が打ち明ける。
本人は、父親のそばで学んだことがそのまま「政治に心を」とのキャッチフレーズに表れていると強調する。今回の選挙を通じてできるだけ多くの人の意見や話を聞き、国政に反映することを肝に銘じる。活力の源はご飯、みそ汁、漬け物を基本にした食事と言い、趣味は旅行、カメラいじり、音楽鑑賞である。魚津市新金屋。
●〔折田候補〕(共新)、福祉の重さ現場で体験
「先の参院選で受けた批判に対して自民党はまったく反省せず、国民の声が政治に届いていない。政治を国民の手に取り戻したい」と言い切る。平成八年の総選挙に続く富山2区補選での挑戦であり、「参院選の流れを断ち切ってはならない」と力を込める。
早大社会科学部を卒業し、学んだことを生かそうと県社会福祉協議会に就職し、十一年間勤めた。高齢者の就職あっせんやボランティア団体の育成、県内の障害者福祉団体の一本化などに携わり、福祉の現場を体験してきただけに「福祉には政治の支えが大切なことを痛感した」と振り返る。
同協議会勤務で心に刻み込んだ「一人は万人のために、万人は一人のために」を座右の銘とする。大学時代から入党し、正義感は人一倍というのが周囲の評だが、「早とちりで、意外と気の短いところがある」と笑う。
高校時代は硬式テニスで鍛え、北信越大会にも出場した。母と妻、中三と小六の二女の五人家族で、体力には自信を持ち、「約束したことは守り、住民の声が届く明るい富山を目指して頑張りたい」と訴える。滑川市中新。
■16日から政見放送
富山県選管は十二日、衆院富山2区補選候補者のテレビ、ラジオの政見放送日程を決めた。政見放送は候補者届け出政党だけで、割り当て時間は一政党九分以内となっている。カッコ内は放送順。
【テレビ】◇チューリップテレビ▽19日午前10時20分―同41分(共産、自民)◇NHK▽20日午後6時10分―同30分(自民、共産)
【ラジオ】◇北日本放送▽16日午前8時―同20分(共産、自民)◇NHK▽19日午前7時30分―同50分(自民、共産)
■〔きょうの陣営〕
◇宮腰候補▽個人演説会=大山町東福沢、同町農村環境改善センター(午後六時)同町小見、持千寺(同六時半)同町上滝、町福祉センター、同町田畠、JA大山中央(以上同七時)
◇西尾候補▽街宣=午前 滑川市、魚津市、黒部市、入善町、宇奈月町、黒部市、魚津市▽個人演説会=なし。
◇住候補▽街宣=魚津市、滑川市、黒部市、入善町、朝日町、宇奈月町、上市町▽個人演説会=なし。
◇折田候補▽街宣=午前 八尾町、婦中町、午後 大沢野町、大山町▽個人演説会=なし。
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1998/08/14
【富山新聞】
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決戦・衆院富山2区補選、旧盆選挙に勝機手さぐり、4候補陣営参謀に聞く
衆院富山2区補選に立候補している宮腰光寛(自民)、西尾政英(無所属)、住一郎(同)、折田誠(共産)=届け出順=の新人四氏は旧盆入りの十三日も2区の市町村を駆け巡り、支持を訴えた。夏休み中の選挙を勝ち抜こうと手さぐりの戦術を練る各陣営の参謀に序盤の手ごたえと今後の取り組みを聞いた。
●〔宮腰候補陣営〕、稲田弘・選対副本部長、協力態勢が軌道に乗る
公認調整の段階では少しもたついたが、選挙戦が始まってからは「絶対に負けられない選挙」ということで陣営としてまとまりが出てきた。住派だ、長勢派だと、いろいろ言われているが、互いの協力態勢が軌道に乗り始め、手ごたえを感じている。
旧盆期間中は十四日の「黒部市女性の集い」など、候補の地元を中心に運動を展開する。ミニ集会や小さな行事にもこまめに顔を出し、一人でも多くの人に候補の顔と名前を売り込んでいく。選対としてはまず黒部市が一つになり、その動きや熱気が周辺自治体、さらに2区全体に広がることを基本に、盆明けからはゴールへ一直線に突き進む考えだ。
投票率は前回を上回る七〇%以上を目標にしている。住氏の出馬で多少は票が減っても、それ以上の上積みを図り、議席は絶対に死守してみせる。
●〔西尾候補陣営〕、南与志和・総合選対事務長、盆明けから猛チャージ
出馬表明以降、九日しかたっていないため知名度は今ひとつだが、候補者が選挙区内を精力的に回り、連合富山加盟組合にこまめに足を運んだ結果、候補の顔と名前が一致する段階になってきた。推薦した各政党・団体もそれぞれの戦術ノウハウを生かし、主体的に支持拡大に取り組んでおり、相乗効果を発揮したい。
旧盆明けの十七日から猛チャージをかけ、各地でメーデー規模の集会を開いて支持者の盛り上げを図るほか、政策と候補者の若さ、政策能力を訴える。
結集した各政党は全国的に注目され、重要な選挙と認識しており、党幹部や国会議員を波状的に投入して投票率アップと得票増に結び付けたい。
旧盆を挟んだ夏休み選挙という初めての経験なので、現時点で投票率は読めない。住候補の存在を軽視できない中で、果敢に攻めて混戦から抜け出したい。
●〔住候補陣営〕、野崎栄吉・総括責任者、女性の反応は予想以上
選挙事務所に田中眞紀子代議士と田中直樹参院議員から、故住博司代議士に手向けてほしいと供花が届くなど盛り上がってきた。こうした中、街宣車で走り始めると、いろんな人から応援が出始めた。
特に年齢層を問わず女性の反応が予想以上に目立っており、ムードを盛り上げている。これからも、市町村議選並みに2区内にくまなく街宣車を走らせ、街宣活動を中心として隅々にまで顔、名前を覚えてもらうようにしていく。
投票率については、前回の約六四%より多少は上がると見ている。具体的数字はよく分からないが、これまでのような単純な「保革」という選挙ではなく、自民、民社なども懸命だから、自然と上がっていくと見ている。得票の目標については一人でも多くの方々に接しながら、一票でも多く投票していただけるようにしたい。
●〔折田候補陣営〕、岡田美乃利・選対本部長、参院選の流れ変わらず
参院選の流れは変わっておらず、手ごたえは上々である。街頭では有権者から手を振って激励されるなど前回の総選挙より雰囲気は格段に良くなっている。有権者の反応も候補の地元の滑川市はもちろん、立山町や下新川地区など富山2区全体で高まっている。
総裁選びや2区候補の選考劇を見ても旧態依然とした自民党の不人気は全国でも富山2区でも同じである。党本部からの政党カーと選挙カーによる街頭演説で徹底的に政策を訴え、九分間のビデオを活用した各地での小集会を重点に浸透を図る。
またビラと料金受取人払いのはがきのアンケートを全世帯に配布し、住民の意見を聞きながら戦いを進めていく。国会論戦もあって投票率は前回を上回ることも予想され、参院選並みに得票を伸ばすことができれば、十分勝てると信じている。
■〔きょうの陣営〕
◇宮腰候補▽街宣=黒部市、魚津市、宇奈月町、入善町▽個人演説会=なし
◇西尾候補▽街宣=魚津市、黒部市、入善町、朝日町、宇奈月町、黒部市、魚津市、滑川市、魚津市▽個人演説会=なし。
◇住候補▽街宣=上市町、立山町、大山町、大沢野町、婦中町、八尾町、山田村▽個人演説会=なし
◇折田候補▽街宣=午前 大沢野町、細入村、午後 八尾町、婦中町▽個人演説会=なし
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1998/08/15
【富山新聞】
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決戦・衆院富山2区補選、衆院選・戦いの軌跡、旧1区時代は自社対決、今回は一転、混戦模様、民主党の羽田氏来県
衆院富山2区補選は四候補がしのぎを削り、二十三日の投票へ向けて激しい選挙戦を展開している。衆院選は平成八年の前回選挙から小選挙区比例代表並立制が導入され、旧1区から分割された2区では故住博司代議士が八四・七八%の全国トップの得票率で圧倒的な強さを見せたが、県内で初めての補選となる今回は一転して混戦の様相を呈している。旧富山1区、現2区を中心に昭和四十二年から平成八年までの総選挙を振り返り、戦いの軌跡をたどった。
「黒い霧解散」となった三十一回(昭和四十二年)は旧1区で古川喜一氏が初当選して社会党が議席を奪還し、知事選とのダブル選挙となった三十二回(四十四年)は自民党の佐伯宗義氏が内藤隆氏に代わって返り咲き、自民二、社会一の構図が続いた。この年、旧2区では長老の松村謙三、正力松太郎氏が引退し、前知事の吉田実氏と綿貫民輔氏が初当選した。
三十三回(四十七年)は旧1区で保守系四人が激突し、無所属の住栄作氏がトップで初陣を飾り、同じく無所属の松岡松平氏が十四年ぶりに返り咲いた。「ロッキード解散」の三十四回(五十一年)は旧1区で自民党の玉生孝久氏が初当選した。
●自民が独占
三十五回(五十四年)は古川氏の後を継いだ安田修三氏が社会党の議席を守ったが、初の衆参同日選となった三十六回(五十五年)は自民党の野上徹氏が初当選し、旧1区で自民が三議席を独占した。「田中判決解散」の三十七回(五十八年)は安田氏が返り咲き、二度目の衆参同日選の三十八回(六十一年)は旧1区で玉生氏が復帰し、旧2区は保守系五人が乱立したが、前職の綿貫氏と片岡清一氏が圧勝した。
●新党ブーム
住栄作氏死去、玉生氏引退の三十九回(平成二年)は新旧交代期を迎え、旧1区は住氏の二男博司氏、長勢甚遠氏が当選を決め、旧2区は自民党の萩山教嚴氏が五度目の挑戦で宿願を果たした。政権交代の是非を問う四十回(五年)は旧1区で新党ブームに乗った広野允士氏が新生党から出馬して社会党の議席を奪い、旧2区では三度目の挑戦となった自民党の橘康太郎氏が初当選した。
小選挙区比例代表並立制が導入された前回(八年)は1区で長勢、2区で住、3区で綿貫の三氏と北信越ブロック比例代表で萩山、橘氏が当選し、県内の五議席はすべて自民党が独占した。
■「自民にさようならの勇気を」、民主党の羽田・幹事長が来県
元首相の羽田孜民主党幹事長は十四日、衆院富山2区補選に立候補している同党など推薦候補の応援のため富山県入りし、魚津、黒部市、入善町の八カ所で街頭演説した。羽田幹事長は「自民党政治にさようならと言う勇気を持ってほしい」と訴えた。
午前八時から午後五時過ぎまで、候補者と選挙カーに同乗した羽田幹事長は省エネルック姿で街頭演説し「失政による不況はかつて経験したことがない。さらに自民党政権が続けば、日本は本当に駄目になる。この補選で結集した反自民非共産勢力で勝利し、日本の政治転換の大きな節目にしよう」と呼び掛けた。
■〔きょうの陣営〕
◇宮腰候補▽街宣=滑川市、上市町、舟橋村、立山町、大山町▽個人演説会=予定なし
◇西尾候補▽街宣=午前 滑川市、上市町、舟橋村、午後=立山町、大山町、大沢野町、婦中町▽個人演説会=なし
◇住候補▽街宣=魚津市、黒部市、宇奈月町、朝日町、入善町▽個人演説会=なし
◇折田候補▽街宣=午前 黒部市、宇奈月町、入善町、午後 魚津市▽個人演説会=なし
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1998/08/16
【富山新聞】
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〔きょうの陣営〕、衆院富山2区補選
◇宮腰候補▽街宣=滑川市、上市町、舟橋村、立山町、大山町▽個人演説会=なし
◇西尾候補▽街宣=午前 黒部市、入善町、午後 朝日町、宇奈月町、黒部市、滑川市▽個人演説会=なし
◇住候補▽街宣=魚津市、滑川市、上市町、立山町、大山町、婦中町、大沢野町、八尾町、山田村、舟橋村▽個人演説会=なし
◇折田候補▽街宣=午前 上市町、午後 滑川市▽個人演説会=なし
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1998/08/17
【富山新聞】
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前回衆院選より3割増、富山2区補選、不在者投票、富山県選管
富山県選管が十五日午後八時現在で集計した衆院富山2区補選の不在者投票者数は六百八十五人となり、平成八年十月の前回衆院選の同時期と比べて三割アップの百六十一人増となっている。
不在者投票は告示日の十一日から投票日前日の二十二日まで行われる。
前回衆院選の富山2区での不在者投票は八千十人、七月十二日投票の参院選の富山2区での不在者投票は九千九百九十四人だった。
●〔きょうの陣営〕
◇宮腰候補▽街宣=大沢野町、細入村、婦中町、山田村、八尾町▽個人演説会=八尾町樫尾、黒瀬谷会館(午後七時)同町水口、野積会館(同七時十五分)同町東町、常松寺(同七時半)同町福島、福島元村会館(同七時四十五分)同町井田、井田会館(同八時)
◇西尾候補▽街宣=午前 黒部市、魚津市、滑川市、午後 上市町、舟橋村、立山町、大山町、大沢野町、細入村▽個人演説会=大沢野町高内、町文化会館(午後六時)
◇住候補▽街宣=魚津市、滑川市、黒部市、朝日町、入善町、宇奈月町▽個人演説会=なし
◇折田候補▽街宣=午前
魚津市、午後 黒部市、入善町、朝日町▽個人演説会=なし
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1998/08/17
【富山新聞】
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旧盆戦術、街角でアピール、決戦・衆院富山2区補選、「団らん妨げるな」個人演説会は遠慮、4候補、支持固めに必死
衆院富山2区補選の選挙期間中、唯一の日曜日で、旧盆中の十六日、しのぎを削る四人の候補者はいずれも繁華街や地域のイベント会場などに小まめに顔を出し、握手戦術や街頭宣伝を繰り広げた。各陣営は「家族団らん」の機会を妨げてはならないと、旧盆中の三日間は個人演説会を中止して候補者が積極的に街角へ出向く作戦に徹し、有権者の姿を求めて走り回った。
自民党公認の宮腰光寛候補(47)は地元のJR黒部駅から商店街を経て市中心部までゆっくり歩き、通行人らへの握手作戦を展開した。「旧盆中は地元黒部市に集中する」(陣営幹部)との作戦通り、ソフトボール大会や納涼祭など地域の小さなイベントにも顔を出して支持固めを図った。
無所属の西尾政英候補(37)は事業所が休みのため、ショッピングセンターなど「なるべく多く人が集まるところ」(陣営幹部)で集中的に運動を繰り広げ、売り込みに懸命だった。陣営では「お盆は家族団らんの時。人を集める個人演説会は中止した」と、お盆の”特別戦略”を展開した。
無所属の住一郎候補(46)陣営では悪天候続きに「街頭演説もままならない」と困惑気味で、旧盆中の個人演説会を中止した。「雨が続いて足元も悪いので、来てもらうより出向いて行く作戦」を強調し、繁華街などで握手作戦を繰り返し、候補者のアピールに精を出した。
共産党公認の折田誠候補(46)陣営では逆に「有権者がゆっくり自宅でくつろいでいる時こそ演説に耳を傾けてもらえる絶好のチャンス」ともくろみ、街宣車を各地に走らせ、政策を訴えた。あちこちで家から顔を出す有権者に気を良くしてか、おのずと街宣車の走行距離が伸びた。
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1998/08/18
【富山新聞】
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宮腰、西尾氏競り合う、衆院富山2区補選、住氏追い上げ
自民党公認の宮腰光寛、無所属の西尾政英=民主、社民、自由推薦=、無所属の住一郎、共産党公認の折田誠の新人四候補(届け出順)が争う衆院富山2区補選の動向を探るため、北國・富山新聞社は十四日から三日間、2区内の有権者五百人を無作為抽出し電話による世論調査(回答率四九・二〇%)を行い、これに選挙取材班の分析を加えて選挙戦中盤の情勢をまとめた。その結果、宮腰候補、西尾候補が競り合い、これを住候補が追い上げ、折田候補が支持拡大に努めている展開であることが分かった。しかし、意中の候補を決めていない層は「分からない・無回答」とした人を含め、なお全体の四八・三%に上っており、予断を許さない情勢となっている。
政党支持率では、自民党が三二・九%で、七月の参院選中盤調査時の四二・〇%からダウンし、次いで民主党五・七%、社民党二・八%、共産党一・六%、自由党と新党平和・公明が各一・二%、支持政党なしは四八・〇%だった。
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1998/08/18
【富山新聞】
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宮腰、西尾氏が競り合う、住氏が追い上げる、衆院富山2区補選、富山新聞社世論調査、未決定層は48%、折田氏、支持拡大図る
●「関心ある」63%、「投票に行く」78%
自民党公認の宮腰光寛、無所属の西尾政英=民主、社民、自由推薦=、無所属の住一郎、共産党公認の折田誠の新人四候補(届け出順)が争う衆院富山2区補選の動向を探るため、富山新聞社は十四日から三日間、2区内の有権者を対象に電話による世論調査を行い、これに選挙取材班の分析を加えて選挙戦中盤の情勢をまとめた。その結果、宮腰候補、西尾候補が競り合い、これを住候補が追い上げ、折田候補が支持拡大に努めている展開であることが分かった。しかし、意中の候補を決めていない層は「分からない・無回答」も含め、なお全体の四八・三%に上っており、二十三日の投票日に向けた各候補の集票度合いが勝敗を左右する予断を許さない情勢となっている。
「選挙に関心はあるか」の問いでは、「非常に関心がある」と答えた人は二三・六%、「少しは関心がある」が四〇・二%となっており、合わせて六三・八%の人が関心を示していることが分かった。七月の参院選県選挙区での本社調査では四六・九%となっており、参院選に比べて関心度が大きく上回っている。
「投票に行くか」では、「行く」と答えた人が七八・〇%に上っており、参院選県選挙区での本社調査の七三・八%を上回った。
投票する候補者を「決めた」「だいたい決めた」と答えた人は全体の五一・七%となっており、このうち宮腰候補と西尾候補がほぼきっ抗する形で支持を集めている。住候補も徐々に浸透を図り、二人を追っている。折田候補は三候補の競り合いの影響を受け、やや伸び悩みの傾向も見られる。
しかし、「まだ決めていない」と答えた人が三七・〇%、「分からない・無回答」も一一・三%あり、これらの有権者がどの候補に投票するかで今後の展開は予断を許さない状況となっている。
●自民の支持率ダウン、「支持政党なし」は48%
政党支持率では、自民党が三二・九%と他党を大きく引き離したが、七月の参院選中盤での本社世論調査では四二・〇%だったのに比べて支持率を下げた。
次いで民主党が五・七%と参院選時点の二・八%より支持率を上げ、同時点で四・一%だった社民党は二・八%にダウンした。このほか、共産党一・六%、自由党一・二%、新党平和・公明一・二%となった。
これに対し、「支持政党なし」と答えた人は四八・〇%に達しており、参院選時点の三四・五%をさらに上回った。
●〔調査の方法〕
富山2区の十五市町村の有権者に比例して市町村ごとに性別、年代別、地区別を加味した上で、男女五百人を無作為抽出した。電話で質問し、回答率は四九・二〇%だった。質問内容は(1)選挙に関心がありますか(2)投票に行きますか(3)投票する人を決めましたか(4)だれに投票しますか(5)ふだん、どの政党を支持していますか―の五項目とした。
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1998/08/18
【富山新聞】
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若者の選挙離れに歯止め、決戦・衆院富山2区補選、富山新聞社世論調査の詳報
■宮腰候補=黒部で圧倒的支持、西尾候補=民主、社民固める、住候補=自民票に食い込み、折田候補=40代から高い支持
富山新聞社が行った衆院富山2区補選に関する世論調査で、関心度は平成八年の前回総選挙富山2区、七月の参院選県選挙区を大きく上回っていることが分かった。今回は四人がしのぎを削る激戦を反映しているとみられ、特に選挙離れが著しかった二十代の関心度が四割まで回復したことが、全体の関心度を押し上げている格好である。
●〔浸透度〕
宮腰候補は自民党支持者の半数強を固め、「支持政党なし」の層にも食い込みを図っており、支持を広げている。
年代別では、四十代、五十代、六十歳以上から強い支持を得ている。地域別では、地元の黒部市で圧倒的な支持を受け、魚津市、八尾町、大山町、宇奈月町、朝日町などでも他候補を一歩リードしている。逆に滑川市、大沢野町、入善町などではリードを許している。
西尾候補は民主党支持者の七割、社民党支持者の八割弱を固め、共闘態勢はかなり浸透している。一部自民党支持者からも支持を取り付けており、「支持政党なし」の層からは四候補の中で最も多い支持を得ている。
各年代からまんべんなく支持を得ており、地域別では、地元の入善町で高い支持を得ているほか、滑川市、婦中町、上市町でトップを争っている。
住候補は自民党支持層に食い込み、民主などの支持者一部のほか、無党派層も取り込んでいる。男女別ではあまり差はなく、年代別では、六十歳以上の”住信者”を中心に、二十、三十代など年代に偏りなく支持を得ている。
地区別では、立山町、大沢野町で宮腰、西尾候補をリードし、魚津市でも宮腰候補に迫り、入善町、朝日町、婦中町でも支持を広げている。
折田候補は共産党支持層を手堅くまとめている。無党派層を一部取り込み、自民支持層にも一部食い込んでいる。年代別では、特に四十代から高い支持を得ているほか、五十代、六十歳以上などにも支持を広げている。
地域別では黒部市、上市町で食い込みを図っており、魚津市、大沢野町、滑川市でも支持を広げているものの、婦負、下新川地区ではやや苦戦している。
●〔投票に行くか〕、40代の88%が「行く」、20代の2割は「行かない」
「投票に行く」と答えた七八・〇%の年代別内訳は、六十歳以上八九・七%、四十代八八・九%、五十代八五・七%と高い半面、三十代が六五・二%、二十代が五一・三%にとどまっている。二十代の二〇・五%が「行かない」と明確な姿勢を見せ、二十代の二五・六%、三十代の一九・六%が「まだ決めていない」と回答した。
支持政党別では、自民支持者の九二・六%、社民、共産、自由党支持者の百%が「投票に行く」と答えた半面、民主党支持者は七一・四%にとどまっており、西尾氏が無所属で出馬表明してから日が浅く、今ひとつ民主党支持者に浸透していないもようだ。支持政党なしの六六・九%が「行く」と答え、この層の投票行動が投票率と当落に大きく影響するとみられる。
●〔関心度〕、20代でも41.0%、前回参院選上回る
「非常に関心がある」の二三・六%に「少しは関心がある」四〇・二%を合わせると六三・八%に上り、小選挙区制初の総選挙が行われた平成八年十月の2区の五二・七%(本社世論調査)を約一一ポイント上回っている。
二年前は自共対決だったが、今回は自共のほか無所属候補二人の計四人が選挙戦を展開しており、補選とはいえ、参院選での自民党敗北を受けた初の国政選挙に関心が高まっているとみられている。
年代別では、六十歳以上の七七・六%、五十代の六九・四%、四十代の六八・五%と続き、三十代でも五四・四%、二十代は四一・〇%となっている。
支持政党別では、「関心がある」は自民支持者の八三・九%、民主支持者の七一・五%、共産支持者の七五・〇%にのぼっているほか、支持政党なしも四八・三%と比較的高い数値を示している。
●〔意中の候補〕、30代の半数が未定
意中の候補を固めた五一・七%の内訳は「決めている」が二九・三%、「だいたい」が二二・四%で、逆にまだ半数近くが投票する人を決めていない状況である。
決めた人の年代別では、二十代二〇・六%、三十代三七・〇%、四十代六四・八%、五十代で六七・四%と年代が高くなるごとに増えているが、六十歳以上では五八・六%とやや減少している。
逆に「まだ決めていない」と答えた三七・〇%の年代別内訳は三十代が最も多く五〇・〇%、次いで二十代の四八・七%となっている。
「支持政党なし」と答えた人の五〇・八%がまだ投票する人を決めておらず、若い年代層の票の流れが選挙結果を左右する情勢である。
■〔きょうの陣営〕
◇宮腰候補▽街宣=大山町、大沢野町、細入村、八尾町、山田村、婦中町▽個人演説会=婦中町鵜坂、鵜坂農協(午後六時半)同町速星、速星公民館(同七時)同町宮野、宮川公民館、同町長沢、西光寺(以上七時半)同町音川、音川公民館(同八時)山田村中央公民館(同八時二十分)
◇西尾候補▽街宣=午前 舟橋村、立山町、大山町、大沢野町、婦中町、午後 婦中町、大沢野町、大山町、立山町、上市町、滑川市、魚津市、黒部市、宇奈月町、朝日町▽個人演説会=宇奈月町浦山、中央公民館(午後六時)朝日町泊(中三浦町)、輪覚寺、黒部市民会館(以上同六時半)入善町舟見、町社会体育館、同町入膳、町13区公民館(以上同七時半)
◇住候補▽街宣=魚津市、滑川市、黒部市▽個人演説会=なし
◇折田候補▽街宣=午前 婦中町、山田村、午後 八尾町、大沢野町、大山町、立山町、上市町▽個人演説会=なし
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1998/08/19
【富山新聞】
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〔きょうの陣営〕、衆院富山2区補選
◇宮腰候補▽街宣=滑川市、魚津市、黒部市、宇奈月町、入善町、朝日町▽個人演説会=入善町飯野、農村環境改善センター(午後六時半)同町民会館入善コスモホール(同六時四十分)同町新屋、新屋地区公民館(同七時)朝日町山崎、山崎公民館(同七時四十分)同町泊、アゼリアホール(同八時)同町宮崎、宮崎生活改善センター(同八時十五分)
◇西尾候補▽街宣=午前 婦中町、八尾町、大沢野町、午後 大沢野町、八尾町、山田村、婦中町▽個人演説会=八尾町、八尾公民館(午後六時)婦中町速星3区、農協別館職員研修センター(同六時半)
◇住候補▽街宣=魚津市、滑川市など▽個人演説会=なし
◇折田候補▽街宣=午前 魚津市、黒部市、宇奈月町、午後 魚津市▽党街頭演説=魚津市のJR魚津駅前(午後六時四十五分)▽個人演説会=なし
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1998/08/19
【富山新聞】
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連載企画/衆院富山2区補選・私の主張(上)4候補に聞く、不況対策、政治改革
小渕内閣発足後初の国政選挙となった衆院富山2区補選は後半戦に入り、宮腰光寛(自民)、西尾政英(無所属)、住一郎(同)、折田誠(共産)=届け出順=の四候補者による論戦はますます熱を帯びてきた。緊急課題の不況対策など四つのテーマについて各候補者に質問し、二回に分けて紹介する。(届け出順)
■「不況対策」
●〔宮腰候補〕、切れ目なく財政出動
極めて厳しい景気の状況を一刻も早く打開し、わが国経済を再び力強い回復軌道に乗せるため、これまでの四次にわたる緊急国民経済対策に加え、総事業費十六兆円を上回る過去最大規模の総合経済対策を着実に実施する。引き続き、事業規模十兆円の第二次補正予算と六兆円を越える減税により、本年度末から来年度に向けて切れ目のない財政出動を行い、わが国経済の立て直しを図る。
●〔西尾候補〕、減税と雇用安定優先
自民党・橋本内閣の経済運営の失敗が招いた今日の大不況には、経済構造の思い切った大手術が必要である。第一に民間部門の活力を引き出すため教育、保育、住宅、環境投資、法人税などの政策減税を含めた六兆円の減税と雇用安定策を最優先課題として取り組む。さらに二十一世紀型社会資本整備(生活、福祉、環境、エネルギー、情報通信など)を四兆円規模で実施する。
●〔住候補〕、公共投資の内容精査
住宅ローン減税を含む所得減税、法人減税などの恒久減税により消費者の消費性向と企業家の投資マインドを引き上げることが必要である。同時に職・所得を生み出すための公共投資については二十一世紀に残せる有形・無形の資産を精査し、強力に実行していきたい。国土形成、情報通信分野の整備、環境対策に配慮することが必要であり、社会福祉施設の充実も忘れることはできない。
●〔折田候補〕、消費税減税を第一に
景気回復の決め手は消費税三%への減税。選挙後の世論調査でも第一の要求が消費税減税である。消費税減税の決断は本格的不況対策に取り組み始めたと内外に発信するなど衝撃的な波及効果を持つ。九八年上期に不況を要因として倒産した企業が昨年同期に比べ三割増、その大半が中小企業である。中小企業の仕事を確保し、雇用・失業問題を改善する。銀行の貸し渋りをやめさせる。
■「政治改革」
●〔宮腰候補〕、機敏な対処体制確立
国民の信頼と負託にこたえることが政治の原点である。私は政治は国民のものとの信念に基づき、内外の課題に対し、政治主導で的確、機敏に対処できる政治の仕組みを確立すべきと考える。国際社会は今、新しい秩序を模索している。わが国は自らの責任で自らの進む道を切り開かねばならない。今こそ決断し、機能する政治、国民に責任を持つ政治が求められていると確信している。
●〔西尾候補〕、開かれた政治を実現
政府委員制度の廃止、議員立法提出用件緩和・優先審議の制度化、議会スタッフ充実、国会テレビの常設による全審議の放映など開かれた政治を実現する。内閣機能の強化により総理大臣及び内閣の政治的リーダーシップを強化する。資産公開の徹底、政治的地位利用罪の導入などにより政治倫理を確立し、政治献金の透明化を図る。選挙権・被選挙権の年齢引き下げなどを早期に実現する。
●〔住候補〕、中選挙区制度目指す
なれ合いを排した政治、公正で分かりやすい政治の確立を求める。富山のみならず国民多数の政治不信の払拭がこの国の政治的安定には必須で、具体的には国会の議論でも政府側から野党に対する反対質問もできるような改革をしたい。党官僚制度への依存が高まる比例代表制・小選挙区制は良くないことが既に明らかになっている。中選挙区制度が望ましい。
●〔折田候補〕、企業・団体献金禁ず
国民そっちのけ、銀行応援団の逆立ち政治をただす。”ルールなき資本主義”から国民生活を守る民主的ルールある政治への転換。「金融再生トータルプラン」は許せない。ゼネコン奉仕型公共事業を福祉・くらし優先に転換する。アジアと世界の平和に貢献する政治への転換。憲法の平和的民主的原則を生かし、清潔で公正な政治に転換。金権・腐敗の温床である企業・団体献金を禁止する。
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1998/08/20
【富山新聞】
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〔きょうの陣営〕、衆院富山2区補選
◇宮腰候補▽街宣=婦中町、八尾町、大沢野町、大山町、立山町、上市町、滑川市、魚津市、黒部市、入善町、朝日町、宇奈月町▽個人演説会=上市町宮川、宮川公民館(午後七時)同町広野、南加積会館(同七時十五分)同町上市、カミール(同七時半)滑川市田中、西地区コミュニティーセンター、同市西加積、上小泉公民館、同市東加積、農村改善センター(以上同七時半)
◇西尾候補▽街宣=午前 立山町、大山町、上市町、午後 滑川市、魚津市、黒部市、入善町、上市町、立山町、滑川市▽個人演説会=立山町民文化会館(午後六時)上市町、サンシャイン上市、滑川市民会館(以上同六時半)婦中町笹倉公民館、八尾町福島会館(以上同七時半)
◇住候補▽街宣=朝日町、入善町、宇奈月町、黒部市、魚津市▽個人演説会=なし
◇折田候補▽街宣=午前 上市町、午後 立山町、大山町▽個人演説会=なし
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1998/08/20
【富山新聞】
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連載企画/決戦・衆院富山2区補選、私の主張(下)4候補に聞く、「教育問題」、「国際社会における役割」
■「教育問題」
●〔宮腰光寛候補〕、「ゆとり、自立」促せ
心豊かな人間性の育成と新しい時代に対応できる人材育成の二つの視点が大切だ。健やかな子供の育成の基本は家庭であり、その上で学校と社会が緊密に連携して子供を社会全体で守り育てていくことが大事だ。
教育内容としては「心の教育」の充実とともに、ゆとりある教育、社会的自立を促す教育、中高一貫教育など多様な選択肢のある教育を目指すべきものと考える。
●〔西尾政英候補〕、25人学級実現目指す
いじめ、非行、不登校、受験地獄などさまざまな問題が生じ、教育行政の根本が問われている。子供たちが成熟した市民、国際人となることができるよう教育改革を遂行する。
個性豊かなゆとりある教育を目指して二十五人学級の実現を推進する。奨学金制度の拡充など教育費負担の軽減を図る。ボランティア活動などを通した「心の教育」を行い、豊かな人間性の育成を図る。
●〔住一郎候補〕、「開かれた」教育必要
教育改革を進め、ゆとりある、また魅力ある学校教育を推進していかねばならない。物質的に豊かになった半面、精神面での荒廃が目立つ現代社会において、家庭・学校・地域社会をあげて真剣に取り組む姿勢を示す必要がある。
高等教育では産学協同の推進による実業への接触と地域に開かれた学校教育を展開する中で一人ひとりの個性ある可能性を伸長させるよう努めていく。
●〔折田誠候補〕、国民的な運動を提唱
二十一世紀に向かって日本の未来ある発展を考えた時、子どもの健全な成長の条件を確保することは、日本社会の根本問題の一つだ。子どもと教育の危機的な現状を打開するため、三つの角度から国民的な運動と討論を提唱する。(1)子どもの成長と発達を中心に据えた学校教育の抜本的改革(2)社会の各分野でモラルある社会を目指す(3)テレビ・雑誌などでの暴力・退廃を野放しにしない。
■「国際社会における役割」
●〔宮腰光寛候補〕、新秩序と平和構築を
わが国は国際社会の中で新しい国際秩序の形成と安定した平和の構築に向けて努力することが必要だと考える。アジア経済・金融危機への対処、世界経済の持続的繁栄を確保するための協力のほか、環境、麻薬、人口問題など地球規模の問題に積極的に貢献していく必要がある。わが国の繁栄は自国のみで達成することはできず、平和で安定した国際社会があってこそ実現する。
●〔西尾政英候補〕、国連中心で積極外交
日本国憲法の順守と国連中心主義を基本理念とし、国際機関の役割強化、ODAとPKOを含む国際貢献、領土問題の平和的解決、アジア地域の平和の推進など国連を中心とする世界平和の構築を目指す。国連の場を中心に核の廃絶、軍縮、地球環境、人口・エネルギー問題、貧困の撲滅などに積極的外交を展開する。地球環境重視・自立支援・人道主義の視点を持つ援助に重点を移して推進する。
●〔住一郎候補〕、世界の場でも主張を
非白人国家として初めて近代化に成功した国家として、世界の模範となる行動をとっていく必要がある。グローバルスタンダードと言われるアングロサクソン基準ばかりでない主張を世界の場で発信できる国家となっていくことが必要である。日米安保条約は東アジアの安定のため基本となるもので堅持していく。経済面でも世界不況を引き起こさないような責任ある運営が必要と思う。
●〔折田誠候補〕、安保なくし平和貢献
「これで日本は主権国家と言えるのか」。こう言わざるをえないのが自民党政治の外交・安保の実態だ。安保条約をなくし、世界とアジアの平和に貢献する。唯一の被爆国として東アジアの非核化の流れの拡大を目指す。憲法の平和原則を持つ国として大幅軍縮に取り組む。真の平等、互恵の経済協力を図る。日本軍国主義が過去に犯した誤りへの反省を内外に明らかにすることが重要である。
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1998/08/20
【富山新聞】
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大物弁士投入、熱き終盤戦、決戦・衆院富山2区補選、続々と党幹部や女性議員
後半戦に入り、日増しに「決戦」ムードが高まっている衆院富山2区補選で十九日、自民党の橋本聖子、民主党の小宮山洋子参院議員が応援に訪れ、女性票獲得に向けて熱い戦いを繰り広げた。ラストスパートの二十日以降は、加藤紘一前自民党幹事長、野田聖子郵政相、菅直人民主党代表、羽田孜同幹事長ら各陣営とも続々と「大物」を投入し、激しい火花を散らすことになる。(本文は届け出順)
●宮腰陣営、橋本議員が支援訴え
宮腰光寛候補(自新)陣営では十九日、元五輪選手の橋本議員が大沢野町で街頭演説を行い、集まった多くの聴衆を前に同候補の支援を訴えた。
二十日には加藤前自民党幹事長、森田健作文部政務次官が現地入りし、街頭演説や集会に参加するほか、二十一日の瓦力前建設相に続き、最終日の二十二日には小渕内閣の”目玉”である野田聖子郵政相が訪れる。
●西尾陣営、最終日に再び菅代表
西尾政英候補(無新)陣営でも同日、元NHK解説委員の小宮山議員が応援に駆けつけ、八尾町の個人演説会で熱弁を振るった。
同候補を推薦する民主党はこれまで菅代表、羽田幹事長、鳩山邦夫副代表、横路孝弘総務会長ら十三人の国会議員を投入しており、今後も二十日の笹野貞子副代表に続いて、二十一日に羽田幹事長、最終日の二十二日には菅代表がそれぞれ再度訪れる。
●住陣営、草の根運動に徹する
住一郎候補(無新)陣営では、国会議員の応援は特に求めておらず、同候補の街頭宣伝を中心に「草の根」運動を進めている。
十九日は2区の西部方面を重点に回り、二十日は東部方面に選挙カーを走らせるなど、最後までこまめに2区内を巡回する。
陣営幹部は「大物弁士に頼らなくても、候補者自身の足で回って有権者と語り、握手することに徹する」と信念を語っている。
●折田陣営、立木副委員長が熱弁
折田誠候補(共新)陣営は十九日、共産党の立木洋副委員長が魚津市を訪れ、JR魚津駅前で開いた演説会で同候補とともに政策を訴えた。
同陣営には告示前の九日に上田耕一郎副委員長が訪れたのに続き、二十日は西山登紀子参院議員、二十一日は大森猛、吉井英勝代議士が駆け付ける。最終日には木島日出夫代議士を招いて同候補と街宣活動を展開する。
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1998/08/21
【富山新聞】
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決戦・衆院富山2区補選、4候補の舌戦語録、応援、皮肉が乱れ飛ぶ
衆院富山2区補選は終盤戦に入り、宮腰光寛(自新)、西尾政英(無新)、住一郎(同)、折田誠(共新)=届け出順=の四候補陣営の舌戦がますます熱を帯びてきた。全国が注目する戦いだけに、永田町からも大挙して駆けつけた応援弁士も入り乱れ、相手陣営批判や皮肉も織り交ざった各陣営の”舌戦語録”を拾った。
●〔宮腰候補陣営〕、横から箸突っ込む人が
堀内三郎選対事務長「今回の選挙は自民党と野党の戦い。一つの丼を食べて満腹なのに、そこへ横から箸を突っ込む人がいる」(14日、黒部市内の集いで)
宮腰光寛候補「中選挙区時代、住、長勢氏がしのぎを削った過去のしこりは残っているが、そのしこりを取り払って一本化するため私が選ばれた」(14日夜、黒部市内のミニ集会で)
長勢甚遠代議士「宮腰さんにもしものことがあれば私も困るし、中沖知事も困る。絶対負けられない戦いだ」(19日、富山市内の会合で)
●〔西尾候補陣営〕、自民党の政治は遊びだ
羽田孜民主党幹事長「自民党政治は遊びだ。次々と国会議員を大臣にし、何もしないまま代わる。名誉欲と次の選挙を有利にしたいために乱造している。『バカ大臣を代えてくれ』と言う官僚もいる」(14日、入善町での街頭演説で)
西尾政英候補「魚津から全国に広がった米騒動は『米が高いから安くしてほしい』という当たり前の要求だった。現在の不景気や国民の声が内閣に届かない政治状況は当時と似かよっている。皆さんには新川から日本を変えるパワーがあると信じている」(14日、魚津漁港での街頭演説で)
●〔住候補陣営〕、父親も初陣は大物相手
浜谷佐久三選対本部長「とうとうあいの風が吹いてきた。あいの風は魚津の漁師にとって縁起がいい風だ。私たちにとっても温かい情けの風が吹いてきたのでないか」(18日、街宣から帰った選挙事務所で)
野崎栄吉総括責任者「相手はクジラ、こちらはイワシで、大きさでは相手にならないかもしれない。しかし、お父さんの栄作(元法相)さんだって初当選した選挙は大物相手に無所属で出たのだし、しかもトップ当選だった」(17日、選挙事務所で)
●〔折田候補陣営〕、減税策は真っ赤な偽り
立木洋共産党副委員長「自民党の政権たらい回しで誕生したのが小渕内閣であり、橋本内閣と同じようなやり方を進めようとしている。自民党のいう減税は一千万円以上の年収以外の人は全部増税になる。七兆円なる減税は真っ赤な偽りである」(19日、魚津市内での街頭遊説で)
反保直樹党県委員長「自民党の候補は県議会では、福祉や暮らしの問題では質問せず、発言していることは宇奈月ダムの建設や地方拠点都市の促進ばかりだ。候補者で消費税減税を主張しているのは折田さんだけである」(19日、魚津市内での街頭演説で)
■〔きょうの陣営〕
◇宮腰候補▽街宣=朝日町、入善町、宇奈月町、黒部市、魚津市、滑川市、魚津市▽個人演説会=魚津市経田、経田公民館、同市本江、桃原寺(以上午後七時)同市上野方、住吉倶楽部、同市西布施、農村環境改善センター(以上同七時半)
◇西尾候補▽街宣=午前 魚津市、滑川市、上市町、立山町、大山町、大沢野町、午後 細入村、大山町、立山町、滑川市、魚津市▽個人演説会=大山町福祉センター(午後五時五十分)魚津市、新川文化ホール(同六時)
◇住候補▽街宣=大沢野町、大山町、立山町、上市町、滑川市、魚津市▽個人演説会=なし
◇折田候補▽街宣=午前 黒部市、入善町、午後 黒部市、魚津市▽個人演説会=なし
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1998/08/21
【富山新聞】
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声からし「お願い」全開、決戦・衆院富山2区補選、応援弁士ら続々
衆院富山2区補選は二十日、投票日まであと三日となり、宮腰光寛(自新)、西尾政英(無新)、住一郎(同)、折田誠(共新)=届け出順=の四候補は2区内の市町村を精力的に回り、選挙カーのボリュームを全開にして「お願い」の声をからした。「富山2区が天王山」と、応援の国会議員も続々と現地入りし、街頭宣伝や個人演説会に加わって支援を訴えた。
●加藤前幹事長が応援、宮腰候補
2区の中で浸透度が低いとされる婦中町や八尾町など西部地区を中心に企業回りや街頭演説を精力的にこなした。
加藤紘一自民党前幹事長のほか、女性に人気抜群の森田健作文部政務次官、前科技庁長官の谷垣禎一大蔵政務次官らが応援に駆けつけ、各演説会場は予想を大幅に上回る人垣ができた。
黒部市生地では約五百人の支持者を前に加藤氏が「宮腰君とは長い付き合いで人柄もよく知っている」と親密さを強調し、故住博司代議士の後継として支持を訴えた。
●羽田幹事長らも激励、西尾候補
選挙カーで2区全域を精力的に巡り、立山、大山、上市町役場、滑川市役所など七カ所で街頭演説した。
岡崎トミ子参院議員が「参院選で自民党を敗北させた市民の声を新川でも広げよう」と呼び掛けた後、西尾候補は「自民党のしがらみ政治をこのまま続けるのか、変えるのかが問われている」と訴え、通行人に駆け寄って握手を求めた。
夜は立山町民文化会館、滑川市民会館ホールなど五カ所で個人演説会を開き、民主党の羽田孜幹事長、笹野貞子副代表らの応援を受け、政策を訴えた。
●魚津で個人演説会も、住候補
選挙カーで朝日町を皮切りに入善町、宇奈月町から黒部市、魚津市を握手戦術を交えながら駆け巡った。
この間、魚津市の繁華街・新宿地区から「住さんを呼ぼう」の声が上がり、当初は同市新宿会館で予定したミニ集会を、県選管の許可を得て個人演説会に切り替えた。
野崎栄吉総括責任者が「平成不況は自民党に魚津でカツを入れることから直そう」と呼び掛け、住候補は「魚津や富山県のために働きたい。そのために皆さんの生の声を聞かせてほしい」と支持を訴えた。
●地道に政策を訴える、折田候補
午前八時前に滑川市加島町の選挙事務所前から選挙カーに乗り込み、上市町から舟橋村、立山町、大山町を街宣した。
行く先々で車を降りてマイクを握り、「消費税減税こそ景気回復の決め手。銀行やゼネコン救済の税金投入は許さない」と福祉や農業問題も盛り込みながら政策を訴えた。
立山町では途中二時間余りの休憩を取ったものの、この日も午後七時半過ぎまで精力的に遊説を続け、「戦いもいよいよ終盤、最後まで頑張り抜く」と声を振り絞って支持を求めた。
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1998/08/22
【富山新聞】
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衆院富山2区補選、あす投票、小渕政権に初の審判
住博司代議士の死去に伴う衆院富山2区補選は二十三日、2区十五市町村の百六十八カ所で投票が行われ、即日開票される。富山2区補選は同日投票の石川1区補選とともに、小渕政権発足後初の国政選挙となるため、各政党は幹部や大物議員を応援に投入するなど激しい選挙戦を展開してきた。四候補は二十二日、街頭遊説などで選挙運動を締めくくり、全国の注目を集める2区有権者約二十五万人の審判を待つ。
補選には自民党公認の宮腰光寛氏(47)、無所属で民主、自由、社民、改革ク推薦の西尾政英氏(37)、無所属の住一郎氏(46)、共産党公認の折田誠氏(46)=届け出順=が立候補している。
宮腰候補は参院選での自民党大敗の「逆風」と保守系無所属候補の出馬に危機感を募らせ、党組織の総力を挙げた戦いを繰り広げ、党本部の応援も受けて議席死守の態勢を敷いている。
西尾候補は連合富山を軸に民主党などの推薦を受ける「反自民非共産」の統一候補として、自民党が国会議員を独占する「自民王国」の一角を崩すことを旗印に選挙戦を進めている。
住候補は告示直前に出馬を表明し、一部魚津市議などの支援を受けて選挙区内を巡回、父栄作氏(元法相)や弟博司氏の支持者を核とする「草の根」の選挙運動を続けている。
折田候補は参院選での躍進を背景に「自共対決」を前面に打ち出し、個人演説会より街頭宣伝を重視して党の政策を訴える選挙戦を進め、無党派層の取り込みも狙っている。
開票は十五カ所で行われ、大勢が判明するのは午後十一時過ぎの見通しである。有権者数は二十五万四千六十四人(十日現在)となっている。
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1998/08/22
【富山新聞】
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決戦・衆院富山2区補選、参謀に聞く、各陣営、追い込み加速
衆院富山2区補選で宮腰光寛(自新)、西尾政英(無新)、住一郎(同)、折田誠(共新)=届け出順=の四候補は二十一日、街頭遊説や集会などで二十三日の投票日に向けた追い込みを加速させた。各陣営は相手候補の地盤の切り崩しや無党派層の取り込みにしのぎを削り、一票を手繰り合う争いは厳しさを増している。陣営参謀に選挙戦の手ごたえや得票の目標などを聞いた。
●〔宮腰候補陣営〕、堀内三郎・選対事務長、横一線の激戦肝に銘じ
旧盆明けから陣営の動きが日増しに良くなってきた。事務所内のムードもいいが、厳しい選挙であることを肝に銘じ、最終日は天王山の魚津市、入善町に全力を注ぎ込む。
投票率は七〇%以上を目標にしている。地域的なばらつきは出ても、有権者の関心は高く、なんとか達成できるのでないか。当選ラインは住候補の票が読めず、何とも言えない。今のところは三人が横一線で並び、だれが勝っても鼻の差の激戦になると思っている。
最終日は中央から野中広務官房長官らが駆けつけることになっている。陣営としては「気を抜かない、安心しない、手抜きしない」を合言葉に、最後の最後まで攻め続け、議席死守に全力を尽くす。
●〔西尾候補陣営〕、米田実・総合選対本部長、7万票超を目標に全力
市町単位の決起集会と個人演説会の参加者は思い通り多く、支持者はがきも行き渡った。国会議員と候補者による街宣、街頭演説の反応も良く、地方、都市型選挙を織り交ぜた運動で出遅れをばん回し、当初の目標達成に近いところへきた。推薦政党や連合加盟労組による選挙態勢も、相乗効果を挙げている。
投票率は前回衆院選2区を一〇ポイント以上上回るとみている。西尾候補の若さと政策が浸透し、これまで投票に行かなかった若い年代の関心が高まっていると感じており、投票率が上がれば、わが陣営に有利だ。最後まで効果的な悔いのない運動を行い、国民のための政治を取り戻すため、七万票超を目標に戦い抜いて競り勝ちたい。
●〔住候補陣営〕、野崎栄吉・総括責任者、受け継がれた票の重み
補選でもあり、全体的には投票率もそれほど伸びないのではないかと推測している。天候にも左右されるが、参院選をやや上回るくらいでないか。
こうした選挙は初めてで、なかなか票は読みにくい。しかし、選挙戦を通して確かな手ごたえを感じている。これも栄作、博司と受け継がれてきた「住票」の重みだろう。
残すところ一日となったが、栄作が常日ごろ言っていた「政治には心が必要である」ということを、一郎氏も出陣式で受け継ぐと決意表明しており、いま再び「政治は心」と強く訴えたい。そして、なれあいを打破し、皆さんの声を国政の場に反映させるためにも、ぜひここで力を貸していただきたい。
●〔折田候補陣営〕、岡田美乃利・選対本部長、参院選以上の手ごたえ
党が大きく躍進した参院選以上の手ごたえを感じている。各支部を拠点にしたこれまでの活動や電話作戦でも地方選挙並みの反応が返ってくる。銀行、ゼネコン支援で国民いじめの自民党と消費税減税で国民の暮らしを豊かにする共産党の違いがハッキリしてきた。
世論調査を見ても有権者の関心は高く、投票率も前回を大きく上回ると予想している。参院選で泉野さんは二・六倍に得票を伸ばしたが、2区では前回の倍以上の五万票から六万票の得票で勝利できると信じている。
まだ投票する候補者を決めていない、半数以上の有権者をどの陣営がつかむかで大勢が決まる。政策を訴えて無党派層に折田候補への投票を呼び掛けていく。
■〔きょうの陣営〕
◇宮腰候補▽街宣=午前 山田村、婦中町、八尾町、細入村、大沢野町、大山町、立山町、舟橋村、午後 上市町、滑川市、魚津市、入善町、朝日町、宇奈月町、黒部市▽個人演説会=宇奈月町浦山、願蓮寺(午後四時)黒部市堀切、同市総合公園(総決起大会、同六時)
◇西尾候補▽街宣=午前 大沢野町、婦中町、山田村、八尾町、大沢野町、午後 大山町、立山町、舟橋村、上市町、滑川市、魚津市、黒部市、入善町▽個人演説会(総決起集会)=入善町、入善小体育館(午後七時)
◇住候補▽街宣=婦中町出発で2区全域、最終は魚津市▽個人演説会=なし
◇折田候補▽街宣=午前 滑川市、魚津市、黒部市、午後 上市町、立山町、滑川市▽個人演説会=なし
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1998/08/22
【富山新聞】
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残り1日、ラストスパート、決戦・衆院富山2区補選、票固めへ遊説全開
投票日まで残り一日となった衆院富山2区補選で、宮腰光寛(自新)、西尾政英(無新)、住一郎(同)、折田誠(共新)=届け出順=の四候補は二十一日、大票田の魚津、黒部、滑川市を中心に街頭遊説を繰り広げ、票固めのラストスパートに入った。最終日の二十二日は各陣営が総決起大会などを開いて気勢を上げ、全国注視の「決戦」のゴールになだれ込む。
●魚津で最後の追い込み、宮腰候補
2区最大の票田である魚津市に狙いを定め、最後の追い込みに入った。選対幹部も一時的に同市内の事務所に拠点を移し、夜は同市内四カ所で個人演説会を開くなど、天王山での票固めに全力を傾けた。
中央からは瓦力前建設相、谷垣禎一大蔵、根本匠厚生各政務次官が応援に駆けつけ、黒部市内の大手企業では五百人規模の集会が開かれた。
二十二日は野中広務官房長官、野田聖子郵政相らを迎え、午後六時から黒部市総合公園で総決起大会を開き、十二日間の選挙戦を締めくくる。
●「トップの背に迫った」、西尾候補
選挙カーを2区全域に走らせ、商店街など人が集まっている場所で、羽田孜民主党幹事長らとともに街頭演説し、「トップを走る候補の背中に迫った。あとひと押しを」と訴えた。
夕方は魚津市の新川文化ホールなど二会場で決起集会を開き、羽田幹事長、山本正和社民党副党首、広野允士自由党県連会長、長尾憲二県民社協会長らに続いて登壇した西尾候補は「自民党政治を変える怒りの一票を大きな輪にしてほしい」と絶叫した。二十二日は終日、民主党の菅直人代表らの応援を受け、押し上げを図る。
●滑川、魚津で徒歩戦術、住候補
選挙カーで大沢野町を皮切りに大山、立山、上市町から滑川、魚津市と巡回し、途中には車を降りながら「支援をお願いします」と握手戦術で支持を訴えた。
滑川市の繁華街では選挙カーの声を聞きつけ玄関前や道路に出てきた市民と握手を繰り返し、魚津市でも三ケから繁華街の銀座、中央通り一帯で徒歩戦術を繰り広げ、「一郎、頑張れ」「よろしくお願いします」の掛け合いが交錯した。
午後六時半ごろには同市内の交差点で信号待ちの他候補と出食わし、互いに連呼をやめ、静かな火花を散らした。
●各地で政策をアピール、折田候補
滑川市加島町の選挙事務所には、「天下の米騒動発祥の地から折田さんを国会へ」などと大書きされたげき文が張られ、事務方の運動員や支持者らが最後のビラ配りの手配や電話連絡に追われ、慌ただしさを増している。
折田候補は入善町や黒部市、魚津市などを街宣し、二十五カ所で車を止め、街頭演説で政策を訴えた。午後からは応援に駆け付けた党中央委員の吉井英勝代議士も選挙カーに同乗し「自民党に再び厳しい審判を下し、富山から政治の流れを変えよう」と訴えて支持を求めた。
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1998/08/23
【富山新聞】
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衆院富山2区補選、きょう投票、大勢判明は午後11時過ぎ、小渕政権発足後初の国政選挙
住博司代議士の死去に伴う衆院富山2区補選は二十三日、2区十五市町村の百六十八カ所で投票が行われ、即日開票される。富山2区補選は同日投票の石川1区補選とともに、小渕政権発足後初の国政選挙となり、2区有権者約二十五万人の審判が注目される。開票は各市町村一カ所の計十五カ所で行われ、大勢が判明するのは早ければ午後十一時過ぎになる見通しである。
補選には自民党公認の宮腰光寛氏(47)、無所属で民主、自由、社民、改革ク推薦の西尾政英氏(37)、無所属の住一郎氏(46)、共産党公認の折田誠氏(46)=届け出順=が立候補し、激しい選挙戦を展開してきた。
宮腰候補は、参院選での自民党大敗と保守系無所属候補の出馬に危機感を募らせ、党組織の総力を挙げた戦いを繰り広げた。
西尾候補は連合富山を軸に民主党などの推薦を受ける反自民非共産の無所属統一候補として勢力を結集して選挙戦を進めてきた。
住候補は一部魚津市議などの支援を受け、父栄作氏(元法相)や弟博司氏の支持者を核とする「草の根」の選挙運動を続けた。
折田候補は参院選での党の躍進を背景に「自共対決」を前面に打ち出し、無党派層の取り込みも狙ってきた。
投票は二十三日午前七時から一斉に行われ、午後八時で締め切られる。山間部の六カ所では締め切りが一時間または二時間繰り上げられる。
開票は山田村の午後八時半を皮切りに十五市町村で順次進められ、午後十一時四十分前後にすべて終了する見通しである。
■〔衆院富山2区補選候補者〕(1−4)届け出順
氏名の下の数字は投票日の満年齢。自は自民、民は民主、由は自由、共は共産、社は社民、革は改革クラブ、無は無所属。
●宮腰光寛 47 自 新
昭和四十九年京大法学部中退。五十六年黒部青年会議所理事長、五十八年から富山県議四期。教育警務、厚生常任委員長などを経て平成八年副議長。北方領土返還要求運動県民会議事務局長。宮腰工業所代表取締役。黒部市岡七四七ノ一。
●西尾政英 37 無新=民・由・社・革推
昭和六十年慶大法学部、平成九年富大大学院卒。昭和六十年富山県職員となり水産漁港課、二〇〇〇年国体準備室、消防防災課などを経て平成九年退職。同年民主党国会議員政策担当秘書、十年八月退職。入善町舟見一七〇八。
●住一郎 46 無 新
昭和二十七年富山県宇奈月町生まれ。東京都立日比谷高を経て五十二年成蹊大法学部卒。同年広告代理店の博報堂に入社、平成八年同社新聞局新聞三部部長。魚津市新金屋一ノ三ノ九。
●折田誠 46 共 新
昭和五十年早大社会科学部卒。富山県社会福祉協議会に勤務し、六十一年退職。民主青年同盟県副委員長、共産党新川地区常任委員を経て現在、同地区副委員長、党県委員、党県経済・福祉対策委員長。滑川市中新一四二一。
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1998/08/23
【富山新聞】
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「あと一票」、4候補フィナーレ、決戦・衆院富山2区補選、新川駆け回り、声振り絞る
ひと際高い声で「お願いコール」が新川地区の中心街にこだました。衆院富山2区補選の最終日となった二十二日、宮腰光寛(自新)、西尾政英(無新)、住一郎(同)、折田誠(共新)=届け出順=の四候補は、大票田の魚津市や黒部市などへ選挙カーを走らせ、「最後のお願い」に声を振り絞った。「あと一票」を求めて繁華街での握手戦術などを繰り広げた各陣営は、午後八時の制限時間ぎりぎりまでせめぎあって運動を終え、熱い戦いを続けた「新川決戦」はいよいよ審判の日になだれ込んだ。
●〔宮腰候補〕、霊前に勝利報告を
午後六時から黒部市堀切の総合公園芝生広場に支持者二千人以上を集め、最後の総決起集会で気勢を上げた。野中広務官房長官、野田聖子郵政相らも応援に駆け付け、「自民党には負けられない選挙」と支持を訴えた。
陣営には急逝した永田良雄参院議員の弔い合戦の気分があふれ、総決起集会では綿貫民輔県連会長、久世公暁参院議員が「永田さんは最後まで富山の補選を気にかけていた。野党との国会対策に忙殺され、ようやく富山へ戻ろうとした朝、倒れた。これは戦死であり、霊前に何としても勝利の報告を」と声を張り上げた。宮腰候補も「温厚で頼りにしていた。選挙を勝ち抜いて、ご恩に報いたい」と支持者に頭を下げた。
●「西尾候補〕、「政治を変えよう」
最後の応援に駆け付けた菅直人民主党代表らと行動を共にし、朝から2区全域を選挙カーで駆けめぐった。住宅街や商店街では街頭演説し、菅代表が「官僚の言うままになり、失政を隠す無責任な自民党には日本を任せられない」と声を張り上げた。
夜は西尾候補の地元の入善町入善小体育館で総決起集会が開かれ、会場を埋めた約千人の聴衆を前に、菅代表が「若く、知恵があり、経験も積んだ西尾さんを国会へ送ってほしい」と訴えると大きな拍手が沸いた。最後に登壇した西尾候補が「勝たせてください。皆さんの声を国政に届けます。入善から政治を変えましょう」と絶叫すると、「頑張れよ」の掛け声も飛び、必勝を誓った。
●「住候補」、握手、徒歩で訴え
夕方、選挙カーで滑川市から地盤である大票田・魚津市へ駆け込んだ。運動員の車を従え、アナウンス嬢とともに「熱いご声援涙が出ます。住です、あすは頼みます」と絶叫を繰り返した。
数少ない個人演説会を開いた同市新宿、文化町では熱心な運動員が家族ぐるみで玄関先に立ち、両手を振るのにこたえ、「住です、よろしくお願いします」「最後まで頑張っております」などと支持を訴えた。
後続の運動員の車からは、必勝ハチマキ姿の運動員が上半身を乗り出して「住を頼みます」「住を勝たせて下さい」と絶叫し、住候補は途中で選挙カーから下りて市民と握手し、必死の形相で最後の支持を訴えた。
●〔折田候補〕、力いっぱい戦った
午後七時五十分、滑川市加島町の選挙事務所前で最後の街頭演説に臨んだ。支持者らが拍手で迎える中、折田候補は疲れも見せずに手を振ってこたえ、舌戦を締めくくった。
この日も二十五カ所近くでの街頭演説をこなしてきただけに声もかすれがち。折田候補は「十五市町村を駆けめぐり、力いっぱい戦ってきました。消費税減税など多くの有権者の共感を得ることができた。ご支援ありがとうございました」と深々と頭を下げた。
岡田美乃利選対本部長は「徹底して政策を訴え、多くの有権者に理解してもらえたが、投票箱のふたが閉まるまで手が抜けない」と気を引き締め、夜遅くまで党支部や後援会員らによる電話作戦を続けた。
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1998/08/24
【富山新聞】
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宮腰光寛氏(自民)初当選、衆院富山2区補選、西尾氏に1万4663票差
●北陸決戦は自民、民主が1勝1敗、富山2区、投票率、戦後最低62.87%
住博司代議士(自民)の死去に伴う衆院富山2区補選は二十三日、投票が行われ、即日開票の結果、自民党新人の宮腰光寛氏(47)が六万六千八百十四票を獲得して初当選を果たした。投票率は六二・八七%にとどまり、衆院選の富山2区では戦後最低となった。奥田敬和代議士(民主)の死去に伴う石川1区補選では民主党新人の奥田建氏(39)=自由、新党平和、改革ク推薦=が七万八千七百八十八票を獲得して初陣を飾り、小渕政権発足後初の国政選挙として全国の注目を集めた「北陸決戦」は自民、民主の一勝一敗となった。
宮腰氏は住博司代議士の兄一郎氏の出馬による保守分裂に対する危機感を背景に厚い党組織を引き締め、自民県議、市議らがフル回転したほか、党本部、県連が企業や支持団体へテコ入れするなど、かつてない「総力戦」を展開した。この結果、2区全域でまんべんなく票を集め、次点に一万四千六百六十三票差をつけた。
「反自民非共産」勢力を結集させた無所属新人の西尾政英氏(37)=民主、自由、社民、改革ク推薦=は三十七歳の若さをアピールしながら自民党批判票や無党派層の取り込みを図ったが、出遅れと知名度のなさが響いて届かなかった。
無所属新人の住一郎氏(46)は父栄作氏(元法相)や弟博司氏の支持者を核とする「草の根」選挙を展開したが、住票をまとめ切れなかった。
共産党新人の折田誠氏(46)は「自共対決」を前面に打ち出し、浸透を図ったが、前回総選挙の同氏の得票約二万三千票を維持できなかった。
富山県選管は二十五日に選挙会を開いた後、宮腰氏に当選証書を交付する。 ●宮腰氏、宮沢派入りを表明
当選した宮腰氏は二十三日、本社の当選インタビューの中で自民党宮沢派に所属する意向を明らかにした。
●〔解説〕、「自民王国」健在示す
宮腰氏の当選は、「反自民非共産」の無所属統一候補と住博司代議士の実兄の出馬で危機感を強めた自民党富山県連が、かつてない締め付けによる挙党態勢で選挙戦に臨み、組織力がフルに発揮された結果と言え、次期総選挙や来春の統一地方選に向けて、「自民王国」の健在ぶりを示したことになる。
また、自民党候補の勝利は発足後間もない小渕政権に対して有権者が一定の評価を与えたとの好材料ともなり、同政権への「逆風」を一時的にしろ和らげる役割を果たす。全国注視の中で行われただけに、自民県連の底力を党中央に改めて認識させ、党内での綿貫民輔会長の発言力が高まるとの見方もある。
これに対し、民主、社民党などの「反自民非共産」勢力にとっては、小選挙区選挙における野党協力の在り方について見直しを迫られる結果となった。
●〔略歴〕
宮腰光寛(みやこし・みつひろ) 昭和四十九年京大法学部中退。五十六年黒部青年会議所理事長、五十八年から富山県議四期。教育警務、厚生常任委員長などを経て平成八年副議長。北方領土返還要求運動県民会議事務局長。宮腰工業所代表取締役。四十七歳。黒部市岡七四七ノ一。
●〔富山2区開票結果〕【1―4】全票終了
当 66,814 宮腰光寛 自新
52,151 西尾政英 無新=民、由、社、革推
30,631 住一郎 無新
8,015 折田誠 共新
無効 1,724、不足 1
自は自民、民は民主、由は自由、平は新党平和、共は共産、社は社民、革は改革クラブ、無は無所属
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1998/08/24
【富山新聞】
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自民底力、宮腰光寛さん歓喜、衆院富山2区補選、「夢を形に」重責担う、激戦制し沸く陣営、〔県民の声〕
党員組織率日本一の「自民王国」で自民の宮腰光寛さんが逃げ切った。二十三日夜、開票された衆院富山2区補選。宮腰さんは低投票率にも助けられ、自民党の議席を死守し、満面に笑みを浮かべた。初の野党共闘に乗って必勝を期した無所属の西尾政英さんは一歩及ばず、「草の根」選挙で挑戦した無所属の住一郎さん、徹底して政策論争を挑んだ共産党の折田誠さんは得票が伸びず、無念の表情をにじませた。
「地域の悩みや苦しみを国政の場に上げ、一つひとつ夢を形に変えていきたい」。国政への初陣を飾った宮腰さんの力強い決意表明に黒部市荻生の選挙事務所は五百人を超す歓喜の声で沸きかえった。
同事務所には午後八時過ぎから支持者約三百人が詰め掛け、同八時半に山田村から始まった開票作業をかたずをのんで見守った。第一回目の開票速報から順調に票が伸び、黒部市での八割近い圧倒的な得票が分かると集まった人たちからどよめきが起きた。
同十時二十分過ぎ、河合常則県連幹事長が「当選確実です。ありがとうございました」と高らかに勝利宣言し、事務所には拍手が沸き起こった。
宮腰さんが雅子夫人(45)を伴って事務所に姿を現すと、再び割れるような拍手と歓声に包まれ、綿貫民輔自民党県連会長の音頭で万歳三唱し、中沖豊知事が「亡くなった永田良雄さんの何よりの供養になる」と祝福、宮腰さんが当選ダルマに黒々と目を入れた。
「今回は絶対に負けられない選挙」と、選挙期間中は東京から森喜朗幹事長、野中広務官房長官ら大物が続々富山県入りした。富山県にとってかつて経験したことのない重要な選挙を勝ち抜き、総括責任者の綿貫県連会長、長勢甚遠代議士ら勢ぞろいした県選出国会議員は一様に安どの色を浮かべた。
宮腰さんは「地域の声をしっかり国政に届けたい。これまで皆さんがはちまきを締めて頑張った分だけ、これからは私がはちまきを締めて皆さんのために頑張りたい」と感謝の言葉を述べた。
●「反自民の力示せた」、西尾さん、一歩及ばず
西尾さんは午後十時二十分ごろ、支持者や運動員が待つ魚津市北鬼江二丁目の北鬼江会館に姿を見せた。「死に物狂いで頑張ったが、残念だ。しかし、初めて反自民非共産勢力が結集した力は大きく、今後も政権交代可能な勢力のネットワーク作りに頑張りたい」と深々と頭を下げると、運動員らからねぎらいの温かい拍手が起こった。
開票が進み、トップの宮腰さんとの差が徐々に広がったものの、支持者から「村部の票だ。まだまだ逆転できる」との声が起こった。しかし、その差がさらに広がると、会場は重苦しい空気が広がった。落選が決まると、「あんなに一生懸命頑張ったのに」と唇をかむ運動員の姿も見られた。
米田実総合選対本部長は「私の力不足だった。投票率が思いのほか上がらなかったのも響いた」とガックリと肩を落とし、「出遅れたにもかかわらず、これだけの支持が得られたのは反自民への変化が確実に進んでいることを示した。この流れを一層強めたい」と決意を新たにした。
●住さん、弔い合戦実らず
宮腰さんとの票差が開くにつれ、魚津市住吉の住さんの選挙事務所では「やはり組織には勝てなかった」と父栄作氏以来の支持者たちに重苦しい空気が流れた。
住さんは「体制も整わず選挙戦がスタートした中で、多数の支持を得られた。この票の重みを感じている」と深々と支持者に頭を下げ、総括責任者の野崎栄吉魚津市議は「圧力に屈することなく戦ってくることができた。このような弱者の声を大切にしなくてはならない」とあいさつした。
選挙運動を陰で支えた母芳子さん、姉竹内雅子さんらは、弔い合戦が実らなかったことの無念さを押し殺すかのように、支持者にお礼のあいさつを繰り返した。
●「共感得たが」、折田さん無念
滑川市加島町の折田さんの選挙事務所には党や後援会幹部、支持者らが集まって開票速報を見守った。
参院選での躍進の勢いを持ち込んでの戦いだったが、思うように票が伸びず、重苦しい雰囲気が漂った。午後十一時前、姿を見せた折田さんは「訴えた政策に多くの共感が寄せられたが、今一つ力不足だった」と総括し、反保直樹党県委員長は「選挙中に掲げた公約実現に奮闘する決意である」と強調した。
■〔県民の声〕、新代議士に望む、「景気回復に全力を」、「福祉の充実図れ」
「景気回復に全力を上げてほしい」「福祉も大事にしてほしい」。衆院富山2区補選で新しい代議士が決まったのを受け、2区有権者からは、小渕政権誕生後も依然として厳しい経済情勢が続いていることから、景気対策の実行、福祉の充実を求める声が相次いだ。
黒部市三日市、会社員沓村敏光さん(42)は「国会の赤じゅうたんを踏んでも、一般庶民の声を第一に考える姿勢を忘れず、景気回復に力を入れ、中小企業の人たちを一日も早く安心させてほしい」と訴え、魚津市諏訪町、漁業魚住義彦さん(63)は「海で働いているが、陸の景気が悪いとどうにもならない。とにかく景気をよくしてもらいたい」と景気対策に力を入れるよう求めた。上市町稗田、飲食業矢合照子さん(51)も「これ以上景気が悪くならないように手を打っていただきたい」と要望した。
景気対策の具体策として大山町中滝、会社員田村好作さん(42)は「ボーナスが上がらず、消費意欲が沸かない。もっと税金を安くしてほしい」と減税を挙げ、立山町前沢、主婦佐々木雅子さん(30)は「毎日の買い物で負担する消費税は積もると高額になる。全廃してほしい」、婦中町速星、団体職員堀亜希子さん( |