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1999/12/03
【富山新聞】

特別枠で1500億円確保を、北陸新幹線、自民が方針、自由、公明と調整へ
 自民党は二日、来年度政府予算で北陸新幹線など整備新幹線建設費に充てる特別枠を設け、千五百億円(国費)を確保するよう、政府側に働き掛ける方針を固めた。七日に自由党と実務者レベルの会合を開いてこの方針を確認するとともに、公明党とも意見調整し、今月二十日までに来年度の新幹線予算の与党案をまとめたい考えである。
 自民党は二日の整備新幹線建設促進特別委員会の会合で来年度政府予算への対応を協議した。小里貞利委員長は会合後、「特別枠として最低千五百億円は必要だ。ただし新幹線だけの特別枠をつくることは難しい」と述べ、今年度政府予算に五千億円計上された公共事業予備費と同様に、国家プロジェクト建設推進を名目とした特別枠創設を目指す方針を示した。
 自民、自由両党が北陸新幹線などの建設促進を目指し、九月にまとめた新しい基本計画案では、上越ム南越(福井県武生市)をフル規格で十数年後に開業させるために、年間千五百億円程度の公共事業費が必要としている。小里氏は「北陸新幹線で十数年後とした開業時期を明確化するためにも、財源を確保しなければならない」と語り、特別枠の予算を新黒部ム石動など未着工区間の建設費にも充てたいとの考えを示した。
 今年度政府予算では、当初、予備費、第二次補正を合わせて約一千億円の新幹線建設費が計上される見通しである。しかし、大蔵省内には新幹線建設財源の上積みに対する慎重論が根強く、政府、与党間の話し合いには曲折も予想される。
 二日の特別委員会の会合には、富山県関係で長勢甚遠、
宮腰光寛両代議士、中沖豊知事、平村国光県議会議長が出席した。

1999/12/05
【富山新聞】

定番/東京ホットライン、宮腰光寛氏、農林、厚生予算で走る、税改正論議や陳情で存在感
●玉沢農相が念押す
 自民党の
宮腰光寛代議士が党農林、社会副部会長として、平成十二年度政府予算編成に向け、地元の要望実現に汗を流している。市町村の陳情を率先し、自民党税制調査会においても積極的に発言するなど存在感を示している。
 
宮腰氏の精力的な動きの背景には、衆院の任期が満了まで一年を切り、解散、総選挙の時期がささやかれる中、県議時代から得意とする農業、厚生分野で地元の要望を反映させ、支持基盤の強化につなげたいとの思惑も見て取れる。
 「要望は分かった。それより、次の選挙も
宮腰君と自民党を頼むよ。彼は当選したばかりだからな」。富山県議会農林水産常任委員会の陳情が行われた先月三十日、農水省で宮腰氏から陳情書の説明を受けた玉沢徳一郎農相が、委員長の高平公嗣、副委員長の柴田巧の両県議(自民)らに念を押した。宮腰氏は先月二十九日、十二月一日にも地元の市町村長らと来年度の重点事業の陳情に回った。
●自作農主義で提言
 先月三十日の自民党税制調査会で
宮腰氏は、農地の相続人が農業を続ける場合に限って、相続税が優遇される「自作農主義」の見直しを求めた。同氏は郷土の松村謙三元農相が今の制度を作り上げたことを説明した上で、「農地を人に貸した場合、相続税が課税されたのでは、大豆や麦への転作が進まない。食料自給率の向上を目指す新農業基本法の理念にも反する」と述べ、制度改革を求めた。売り上げ二億円未満の旅館に掛かる消費税についても、売り上げの課税対象の範囲を狭くするよう提言している。宮腰氏にすれば、選挙区の富山2区は上市、立山、宇奈月町など中山間地域における農家が多く、高齢化が進んでおり、温泉旅館も盛んという選挙区事情もあって、「来年度予算編成に向け、地元に有利な税制に改正したい」(周辺)との狙いがあるとみられる。
●住氏と同じ道歩む
 衆院解散、総選挙の時期をめぐっては、一日に
宮腰氏ら加藤派と山崎派の若手議員同士の会合が都内の料理屋で開かれ「自由党の合流問題など今臨時国会の終わり方次第では、一月の通常国会での解散もある」との見方で一致した。
 県内では、民主党が富山1、3区で公認候補者を擁立したものの、富山2区では候補者を模索中であり、「金帰火来」を続ける
宮腰氏にとって「敵の顔が見えない」(自民党関係者)予断の許さぬ状況が続いている。昨年七月に死去した住博司代議士の後継として、同じ社会、農林分野の道を歩く宮腰氏には、国政と地元対策において踏ん張りどころを迎えようとしている。

1999/12/19
【富山新聞】

定番/東京ホットライン、国会回廊、宮腰光寛氏、SOHO議員予算で走る
 自民党の
宮腰光寛代議士は十七日、党幹部らに十二年度予算などに「SOHO」への支援措置を盛り込むよう求めた。
 SOHOとは「スモールオフィス・ホームオフィス」の略称で、自宅や小規模の事務所などでインターネットを通じて仕事を行う事業者を指す。「1、2SOHO議員連盟」のメンバーの
宮腰氏は若手議員四人と尾身幸次党団体総局長らに「SOHO関連市場は現在、二十一兆円規模です」と急成長の新産業であることを説明した。
 もっとも、個人経営が多数のSOHO事業者は、政府や公的機関の認識が低く、尾身氏もいま一つの反応。
宮腰氏自身、携帯パソコンを駆使し、富山と東京を往復する電車の中で情報を集め、資料づくりを行うSOHO議員であるだけに、「まずは広報活動から」とその足は郵政省へ。

1999/12/22
【富山新聞】

「富山県挙げてのお願い」、北陸新幹線、中沖豊・知事ら大陳情団、首相官邸、大蔵省へ
 中沖豊知事、富山県議会正副議長、自民党県議会議員会は二十一日、早期の北陸新幹線の全線フル規格整備を求め、自民党幹部などに相次いで陳情した。二十日に内示された平成十二年度政府予算大蔵原案で同省が北陸新幹線糸魚川・魚津間など既着工区間はスーパー特急方式で建設を進める方針を示し、富山県関係者が危機感を募らせたためで、二十四日の政府予算決定を目前にして、首相官邸、大蔵省にまで出向き「最後のお願い」を展開した。
 新しい建設基本計画の与党案では「スーパー特急方式は直ちにフル規格に改める。当面、上越・糸魚川を急ぐ」と明示したが、大蔵省は「十二年度の整備新幹線関係予算は建設中の区間を対象に、スーパー特急方式での工事に充てられる」との方針を示した。
 このため、自民党県議会議員会はこの日の他省庁への陳情を取りやめ、北陸新幹線のみに絞った。さらに中沖知事、長勢甚遠労働総括政務次官、
宮腰光寛代議士、鹿熊安正参院議員、平村国光議長、北島秀一郎副議長らも加わり、二十人以上の大陳情団で森喜朗幹事長、亀井静香政調会長らに上越ム糸魚川間の新規着工などを繰り返し要望した。 首相官邸では、中沖知事が青木幹雄官房長官に「富山県挙げてのお願いです」。大蔵省では、長勢氏が武藤敏郎主計局長に「三党でここまでやってきたのに何とかしてくれ」と激しく食い下がる場面もあった。「このままでは、年が越せない」。危機感を浮き彫りにするかのように富山県幹部が漏らした。

1999/12/31
【富山新聞】

平成12年の富山県内首長選、中沖豊氏、6月に6選出馬表明か、県、5市町で審判、共産、無所属候補を擁立へ、国体で選挙日程に影響も
 富山県内では来年、知事選をはじめ、三十五市町村のうち、高岡市など五市町で首長選が行われる。出馬表明はしていないものの、中沖豊知事の六選に向けた動きが最大の注目点となるほか、高岡、魚津、黒部の各市では現職が再選に挑む。解散時期が鮮明となっていない衆院選の情勢や市町議選、今年四月の統一地方選のしこりとも複雑に絡み合い、各地域とも年明けから政治的駆け引きが加速する様相である。
■〔知事選〕
 来年十一月八日で五期目の任期満了を迎える現職の中沖豊氏(72)=富山市堀川小泉町、自民=は、六選出馬についてはこれまで「県民が決めること」と、明言を避けている。しかし、平成十三年度からスタートする「新総合計画」の策定準備に意欲的に取り組む姿勢を見せており、県議会や県幹部の大半は「六選出馬は自然の流れ」と受け止めている。来年は二〇〇〇年とやま国体が開催され、知事選日程に影響を与える見通しだが、自民党県連幹部は、中沖氏が県議会六月定例会で意思を表明する公算が大きいと見ている。
 中沖氏は今秋、県議会自民党議員会を対象に、富山市内のホテルで当選回数別の懇談会を開き、県議らの声にじっくり耳を傾けた。知事周辺は選挙対策ではないことを強調するが、県議会関係者は「(六選への)意欲の表れ」とみている。また、自自公の政権合意で首長の多選禁止を法制化する方針が盛り込まれたことに対して、「多選の問題は住民の意思で決められるべきもの。憲法上の問題点も指摘されている」と述べ、一般論とはいえ、県民の支持があれば六選も批判されるものではないとの立場を示している。
 さらに中沖氏は、県庁舎の移転問題が国体後に議論される見通しを明らかにし、新しい任期にかかる国体後の県政運営にも意欲を示したものと受け止められたほか、同氏の上新川郡女性後援会が今秋、新たに設立されたことなどに、「六選の意思」をうかがわせる状況証拠を指摘する向きもある。
 前回の知事選では中沖氏に対して自民党が公認、公明(当時)と連合富山が「支持」、県民社協会が「推薦」、新進党と社民党は自主投票に回り、中沖氏が県政史上最多の四十七万票を獲得して当選した。
 来秋の知事選について各党はいずれも「中沖知事が意思表明を行ってから」と、今のところ具体的な動きは見せていない。
 保守系では、現段階で中沖氏の六選阻止に挑もうとする動きは見当たらず、同氏を公認している自民党県連は、中沖氏が出馬を表明すれば、支部連合大会か支部長・幹事長合同会議を開いて臨戦態勢に入る構えである。
 これに対して、前回公認候補を立てた共産党は、基本的には政策で一致できる無所属候補者の人選を急いでいる。支持団体の県労連を中心とする「富山県政をみんなでつくる会」で議論を深め、幅広く革新勢力を結集できる候補者を擁立したいとしている。
 社民党は昭和四十四年の知事選以後、独自候補(当時社会党)を擁立したことがない。党内には多選批判や自民党公認であることに反発が根強いものの、今春の県議選で四議席に減らしたことや、失点の少ない中沖県政に一定の評価を与える意見もあり、今回も独自候補の擁立は見送る公算が大きいとの見方が強い。
 民主党も対立候補を擁立する動きはないが、中沖県政で「与党」を標ぼうする一方、中央では自自公政権と対決する図式となっていることから、中沖氏の出馬表明の後に対応について議論を開始する方針である。
 公明党も出馬表明があった段階で対応を検討するとし、自由党は衆院選の後に対応を協議する構えである。
●[魚津市]、石川精二氏以外に動きなし
 現職の石川精二氏(72)=上村木、二期、無所属=は、市議会十二月定例会で清水修三氏(自民)清河貢氏(社民)の代表質問に答え、「市議会と市民の温かいご支援があれば、引き続き山積する課題解決に向け働かせてもらいたい」と三選出馬を表明した。同市長選では、今のところ、石川氏以外に立候補に向けた具体的な動きはない。市長選は市議選と同時に行われ、四月十六日告示、二十三日投票の日程が決まっている。
 石川氏は初出馬の平成四年の市長選で、三つどもえの争いを勝ち抜いた。二期目となる平成八年の選挙では、前回出馬の二人がうわさに上った後、立ち消えになったり、出馬を理由に辞職した市議も断念するなど、結局は無投票で当選した。三期目の今回は、手堅い行政手腕で失点がないことや健康状態も良好であることから、表立った対抗馬のうわさもない。
 今秋、市内の経済人がパーティーの席上などで「魚津市のために」と発言したことが話題となり、「新人出馬か」とのうわさが広まった。しかし、一部市議らが真意を確認した結果、経済面などで石川氏を支援する意向を表明したことが分かり、「一件落着した」(市議)経緯がある。
■〔黒部市〕、荻野幸和氏の6選の公算大
 現職の荻野幸和氏(61)=荻生、五期、自民=が六選出馬を表明した以外、他に出馬の動きはなく、六期連続無投票当選の公算が大きい。告示は一月二十三日、投票は三十日。無投票になれば、同市長選は昭和四十五年以来、九期連続無投票になる。
 荻野氏は十月二十一日、記者会見で正式に出馬を表明した。市議会九月定例会での態度表明を避け「五期、二十年はいい区切り」と周囲に漏らしていた経過から、その動向が注目されたが、経済情勢や、県議、市議の多くが入れ替わった今年の政治状況を踏まえて、自民党市連が懸命に説得を続け、出馬表明につなげた。
 黒部市議会の各会派は荻野氏の六選支持を打ち出し、共産党も候補者擁立を見送る考えだ。十二月定例会で荻野氏は「黒部市の名誉を守る」と決意表明。市議の中には「政治的混乱を避け、昨年八月の衆院補選で誕生した市出身の
宮腰光寛代議士の再選を含め、政治の安定を訴えたもの」と受け止めた向きも多い。
■〔八尾町〕、吉村栄二氏が3選出馬意向か
 現段階で明確な意思表示はないが、現職の吉村栄二氏(63)=上新町、無所属、二期=が三選出馬するとみられている。
 吉村氏は学校教育施設の改築やCATV回線を利用した情報化事業を推し進めた。中でも、財源的に有利な国の経済対策事業などを活用し、短期間で周辺自治体並みにまで各種施設の整備を進めた手腕は高く評価されている。
 しかし、町議会などには、これらの早急な施設整備に伴う公債残高の増加を指摘する声もあり、ほかに立候補に向けた具体的な動きはないものの、無投票三選にはまだ予断を許さない状況である。
■5市町議選が実施
 富山県内では来年、魚津、砺波、城端、庄川、福光の五市町で、市町議選が行われる。魚津市では市長選とのダブル選挙となるほか、砺波市では今回から二議席の定数削減が実施され、各地では水面下の駆け引きが始まっている。