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1999/09/06
【富山新聞】

小渕首相、再選へ熱意訴え、自民総裁選、富山市で激励の集い、北信越5県から2000人、実績と人柄をアピール
 「小渕恵三自民党総裁を激励する北陸・信越ブロックの集い」は五日、富山市の名鉄トヤマホテルで開かれ、小渕首相は、富山、石川、福井、長野、新潟の五県から集った約二千人(主催者発表)を前に再選への熱意を訴えた。小渕派会長を務める党富山県連会長の綿貫民輔代議士はじめ、加藤紘一前幹事長を支持する
宮腰光寛代議士を除く県関係自民党国会議員に加え、森喜朗幹事長(石川県)をはじめとする国会議員らが顔をそろえ、「自民党王国」富山県での大量得票を狙って小渕内閣の実績と首相の人柄をアピールした。
 集い開催の経過報告に立った森幹事長は、橋本龍太郎前首相の後を受けた小渕内閣の一年を振り返り、昨年、横浜ベイスターズを優勝に導いたセーブ王、佐々木主浩投手に例えて「相手の打者を次々と打ち取り、残留期間を終えた」と称賛、「(今度は)初回から完投でお願いしたい」と会場を沸かせた。
 森幹事長が「難しい難関に政党が協力し合う決意で小渕首相のもとにはせ参じている」と、自自公連立に対する理解を求めたのに続き、桜井新代議士(新潟県)も、対抗馬の加藤前幹事長、山崎拓前政調会長を指して「厳しい結果となった前回参院選の総責任者に、自自公がいい悪いと言われる筋合いではない」と声を荒らげて批判するなど、会場は総裁選ムード一色に包まれた。桜井代議士は「北信越の願いは小渕さんが再び総理になられた時に『満額』聞いていただく」とあいさつを締め、北陸新幹線など地域の課題を解決するためにも小渕首相の再選の必要性を強調した。
 会場は別室にモニターが用意されるほど党員らで埋まり、小渕首相は「有権者は神様であるという気持ち。堂々と当選できるよう皆さんの支持をお願いしたい」と雇用対策や教育施策について熱弁を振るった。
 小渕首相はロビーでも女性支持者らの握手攻めにあい、満面の笑みでこたえるなど大サービス。自民党王国での大歓迎にご機嫌の様子で富山から小松市へ向かった。
 集いには、綿貫、長勢甚遠、萩山教嚴、橘康太郎の各代議士、鹿熊安正参院議員のほか、中沖豊知事も出席した。

1999/09/07
【富山新聞】

連載企画/富山県関係国会議員・東奔西走、宮腰光寛
宮腰氏、後援会だよりを発行
 自民党の
宮腰光寛代議士はこのほど、初の後援会だよりを発行した。名称は、同代議士の出身地を流れる黒部川の名水をイメージして「渓流」となり、昨年八月の初当選から現在までの永田町と地元での活動を多彩な写真を使って説明している。
 後援会だよりは四ページで構成され、初当選時の胴上げシーンや、初登院の祭に小渕恵三首相や自らが所属する加藤派会長の加藤紘一前幹事長と緊張した表情で握手する
宮腰氏の写真などが掲載されている。
 
宮腰氏は今後、定期的に後援会だよりを発行する予定で「黒部川のように、清らかで人々に潤いを与える政治家を目指して頑張りたい」と決意を新たにしている。

1999/09/10
【富山新聞】

党員票の行方に関心、半数割れば政権に打撃も、自民党総裁選、組織票で小渕派優位、富山県関係国会議員、5氏が小渕氏支持
 九日告示された自民党総裁選は小渕派のほか江藤・亀井、森、旧河本の三派と河野グループら国会議員の七割の支持を取り付けた小渕恵三首相の再選が確実で、興味は党員票の行方にかかっている。小渕派が職域団体票に強いところを見せて党員票でも圧倒するのか、それとも加藤紘一、山崎拓両氏が自自公連立批判によって票を掘り起こし、善戦するのかが見どころだ。
 一万票で議員票一票と算定する党員票の七割は、自民党を支持する職域団体の組織票。この組織票を抱える比例代表参院議員が多い小渕派が優位に立っている。
 ただ、反創価学会の「四月会」に属する宗教団体に公明党との連立に対する強い抵抗があるほか、自民党の地方組織にも自自公への違和感が強いため、党員票がどう動くかは「読み切れない」(小渕派幹部)のが実態だ。
 山崎氏は、党員票に示された党員の声は「これからの政権運営で尊重されるべきだ」と”批判票”に熱い視線を送ると同時に、小渕陣営をけん制する。加藤派幹部は「小渕支持が党員票の七割を超えれば自自公連立は安泰だが、逆に五割を割り込むようだと、小渕政権にも黄信号がともる」との見方を示している。
 小渕陣営は無派閥議員を含め議員票二百六十、党員票は過半数獲得を最低ラインに設定している。
 対する加藤陣営は、議員票七十、党員票五十の計百二十票を目指すが、合わせて百票を割ると加藤氏の今後の政権戦略にとって大きなダメージとなるのは避けられない。山崎陣営は議員票、党員票合わせて五十票を”勝敗ライン”と公言しており、総裁選後の人事をにらんで発言力確保に必死となっている。
●政調会長に亀井氏有力
 小渕恵三首相は九日、自民党総裁選後に発足させる自自公連立内閣で、三党連立の推進役である野中広務官房長官と、経済対策を継続するため宮沢喜一蔵相に留任を求める方針を固めた。ただ野中氏については辞意が固いため、説得は難航が予想される。
 一方、自民党総裁選後に直ちに着手する党三役人事では、幹事長は森喜朗氏の留任、政調会長には江藤・亀井派の亀井静香会長代行の就任がそれぞれ有力となった。総務会長には挙党体制を維持するため加藤派から起用する方向で、池田行彦政調会長の横滑りのほか、小里貞利、古賀誠両氏の名前が挙がっている。
●衆院定数50を段階的削減、森幹事長が野中氏に示す
 自民党の森喜朗幹事長が八日夜の野中広務官房長官との会談で、衆院定数削減の方法として今後十年間に比例代表だけでなく小選挙区も合わせて五十議席削減する「段階的削減論」を提示していたことが九日分かった。
 野中長官も既に「小選挙区の区割り変更を視野に入れないといけない」と小選挙区を含めた削減の必要性を指摘している。
 こうした考えは、比例定数だけの削減に反対している公明党に配慮したものだが、自由党が連立政権発足までの早期決着を求めており、調整は難航が予想される。
●5氏が小渕氏支持、富山県関係国会議員、綿貫氏=「これからが本番」、
宮腰氏=「派内一丸で戦う」
 自民党総裁選が告示された九日、富山県関係国会議員では、小渕派会長の綿貫民輔代議士、江藤・亀井派の萩山教嚴代議士、森派の長勢甚遠、橘康太郎両代議士が小渕恵三首相の出陣式に出席し、圧勝へ気勢を上げた。
 加藤派の
宮腰光寛代議士は加藤紘一前幹事長の出陣式に臨み、二十一日の投票に向け、党員票獲得へ全力を挙げる考えを示した。
 綿貫氏は小渕首相とともに出陣式の会場に現れ、小渕氏の選挙戦に向けた決意表明を見守った。
 綿貫氏は「これからが本番で油断は大敵だ。一票、一票の党員、党友票が大切であり、(各派、支持グループと)力を合わせて戦いたい」と気を引き締めた。
 萩山氏は「国民の支持率が高い以上、小渕氏の再選を目指し、総主流派体制の安定政権を目指すべき」、長勢氏や同じ森派の鹿熊安正参院議員は「今は政権基盤の安定が必要」、橘氏は「小渕氏は経済対策に力を入れており、続投が望ましい」と語った。
 加藤氏を支持する
宮腰氏は「派内一丸となって戦いたい」と述べ、出陣式の後、同派の久世公堯参院議員(富山市出身)と県内の党員票の獲得について話し合った。

1999/09/12
【富山新聞】

定番/東京ホットライン、国会回廊、宮腰光寛氏、地元の党員票獲得へ奔走
 自民党の
宮腰光寛代議士が二十一日投票の党総裁選に出馬した加藤紘一前幹事長の応援に奔走している。
 九日、東京・赤坂の宏池会事務所で開かれた出陣式で、
宮腰氏は他の当選一回の若手議員四人とともに「頑張れ 加藤紘一」と書かれた横断幕を持ち、乾杯の音頭に合わせて高々と掲げて、決戦ムードを盛り上げた。
 「自分の選挙より、他人の選挙応援の方が得意」という
宮腰氏は十四日に金沢市内のホテルで開かれる加藤氏の激励集会でも司会を務める予定で、党員票の獲得に向けて富山と東京をこまめに往復する日々が続いている。
 もっとも、県議時代は、総選挙の度に故住博司代議士を支えた
宮腰氏にすれば、受け継いだ地盤が盤石とは言えないだけに「おのずと地元回りにも力が入る」(周辺)と思いを推し量る向きも。

1999/09/15
【富山新聞】

中盤選、支持固めで火花、自民総裁選、加藤紘一氏陣営、金沢市で北陸地区激励大会、県内有権者5万8297人
●「伝統の地で支援伸ばそう」
 九日告示された自民党総裁選は中盤戦に突入し十四日、瓦力代議士が選対本部長を務める加藤紘一前幹事長が石川県入りし、金沢市で北陸地区激励大会に臨んだ。一方、小渕恵三首相(現総裁)を支える森喜朗幹事長、坂本三十次代議士、馳浩県連会長も同日、それぞれ小渕氏再選に向け動き、県関係同党国会議員らは支持固めに火花を散らせた。
 加藤氏の北陸地区激励大会では、北陸は「益谷(秀次元衆院議長)先生をはじめ大勢の先輩が出たところ」(谷垣禎一大蔵政務次官)と宏池会(加藤派)とのゆかりの深かさを前面に加藤氏への支持拡大を求めるあいさつが相次いだ。
 選対本部長の瓦代議士も益谷氏をはじめ、嶋崎均、安田隆明両元参院議員、中西陽一前知事の名前を挙げ、石川県政界での宏池会の政治系譜を紹介しながら、「調整型の政治に代わるべく、あえて苦難の道を選び、狭き門に挑んだ」と加藤氏の決意を訴えた。これを受け、同氏も「宏池会の伝統と多くの友人を持つわれわれの誇りを感じながら、皆さんの支援を得て堂々と戦いを進めていく」と述べ、盛んな拍手を浴びた。
 自民党県関係国会議員では瓦氏を除く森喜朗、坂本三十次、馳浩の三氏が小渕氏を支持しており、県内党員間でも小渕氏優位との見方がある。瓦氏支持議員で構成する同党県議団派閥「緑政会」の宮下正一会長はあいさつで「党員票がどれだけ加藤氏に入るかがポイント。これからの皆さんの運動が勝敗を決める」と危機感をあおり、ゲキを飛ばした。
 加藤氏も会場の熱気にこたえるように持論を展開し、小渕首相の政治手法に関連して「真空の政治も一つの在り方だが、国民が悩んでいる時、政治家は明確な言葉で考えを言うべきだ」、さらに首相が進める自自公連携に対しては「昨年の参院選での民意を見れば、必要最小限の連立にとどめるのが国民への礼儀。連立が過大になると役人政治に戻る。最初からの党員、友好団体が納得する連立を組むべきだ」と力説する場面もあった。
 この後の記者会見でも、加藤氏は自自公連携で重要法案が数多く成立し国益につながったとの小渕氏陣営の主張に対し、「数でぐんぐん(政権運営を)やると、必ず後戻りする。民意を柔軟に反映する政権運営が回りくどくても一番強じんな政治を遂行する道だ」と述べ、最後まで小渕氏陣営への対決姿勢を崩さなかった。
●「小さな政府で改革」、加藤氏、支持者2千人に決意
 加藤前自民党幹事長の北陸地区激励大会は十四日、金沢市の金沢全日空ホテルで開かれ、北陸三県と新潟県から約二千人(主催者発表)の支持者が出席し、加藤氏を励ました。加藤氏は講演の中で「国民の間に雇用や少子高齢化などの不安があるが、高い教育水準の人的資源と無限の科学技術フロンティア、カネで日本も必ず米国、英国と同様に元気になれる」と述べ、小さな政府で改革を進め、夢を実現していこうと呼び掛けた。
 激励大会では、
宮腰光寛代議士(富山2区)の司会のもと、支援地方議員代表の宮下正一石川県議、吉川芳男参院議員(新潟)、谷垣大蔵政務次官(京都5区)のあいさつに続き、選対本部長の瓦代議士が結束に向けゲキを飛ばした。この後、加藤氏が講演し、久世公堯参院議員(比例)が出席者に感謝の言葉を述べた。
 会場には谷本正憲知事、瓦氏支持の五県議のほか、米田義三自民党金沢支部長、北村茂男、石田忠夫、木本利夫の四県議、3区内の首長らも出席した。谷本知事は大会後、「加藤氏は中長期的視野で日本の活力をどう高めるか、真しに考えていると実感した。大衆性は小渕首相が上だが、加藤氏にはわかりやすく訴える力がある」と語った。                          

1999/09/16
【富山新聞】

装甲車や重機ずらり、模擬訓練など公開、陸自富山駐屯地、創立37周年記念行事
 陸上自衛隊富山駐屯地の創立三十七周年記念行事は十五日、砺波市鷹栖出の同駐屯地で行われ、式典や模擬訓練のほか、装甲車、火器、化学防護車、施設隊重機材などの展示公開が行われた。
 式典では、田邉揮司良司令が「国の安全を守るため、部隊の練成に努めたい」と式辞を述べ、同駐屯地協力会長の綿貫民輔代議士や安念鉄夫市長、澤田寿郎滑川市長、
宮腰光寛代議士らが祝辞を述べた。
 模擬訓練では、金沢駐屯地の第十四普通科連隊員が62式機関銃による戦闘訓練を披露し、空砲の銃声を駐屯地内に響かせた。
 会場では、同駐屯地の施設隊がクレーンやグレーダーなどの大型機材を並べたほか、愛知県の守山駐屯地、春日井駐屯地、金沢駐屯地から指揮戦闘車や対戦車誘導弾などの火器、化学兵器から除洗する化学防護車、阪神大震災で活躍したチェンソーやエアジャッキなど救助機材がすべて収納された人命救助システムが展示され、訪れた多数の家族連れの人気を集めた。
 駐屯地協力会では、野点や無料うどんコーナーを店開きして訪れた家族連れらを喜ばせた。

1999/09/19
【富山新聞】

連載企画/農林水産とやま、獣医療のあり方を論議、富山市で中部獣医師大会
 十一年度中部獣医師会連合大会は十八日、富山市の富山国際会議場で約七百人が参加して始まり、フォーラムなどを通じ今後の獣医療の在り方について議論を深めた。
 フォーラムでは、林良博東大農学部長が基調講演し、インフォームドコンセント(十分な説明と同意)の必要性や獣医師会と大学との連携による卒後教育の推進などを強調した。続いて、専門家によるパネルディスカッションが行われた。
 開会式では、大会長の坪島貞夫中部獣医師会連合会長があいさつし、大永尚武副知事、長勢甚遠、
宮腰光寛の両代議士、北島秀一郎県議会副議長、正橋正一富山市長らが祝辞を述べた。十九日は学会とトークショーが行われる。

1999/09/20
【富山新聞】

連載企画/富山県関係国会議員・東奔西走、宮腰光寛
宮腰光寛氏、だ捕漁船の解放要請
 自民党の
宮腰光寛代議士はこのほど、北方四島交流推進全国会議のビザなし交流事業で国後、色丹両島を訪問した際、南クリル地区行政府のゼーマ長官に対し、八月下旬にロシアにだ捕された日本漁船三隻と乗組員の解放を要請した。
 訪問は先月二十八日から九月一日まで行われ、漁船も偶然、先月二十七日に領海侵犯などの疑いでだ捕され、国後島の古釜布港に連行された。
 ゼーマ長官は協力を約束し、国境警備隊に手紙を出した。
宮腰氏らの努力のかいもあって、一日には漁船の乗組員二十人の解放が決まった。
 
宮腰氏は「地元住民とも領土の返還問題で突っ込んだ意見交換が出来た」と成果に満足そう。

1999/09/22
【富山新聞】

小渕首相が大差で再選、自民総裁選、加藤紘一、山崎拓氏も善戦、自自公連立が本格化、野中広務・長官、きょう辞意伝達〔略歴〕
 自民党の総裁選挙は二十一日、党本部で投開票が行われ、小渕恵三首相(総裁)が議員票と党員・党友票を合わせて三百五十票を獲得し、百十三票の加藤紘一前幹事長、五十一票の山崎拓前政調会長に大差をつけて再選された。
 首相は自自公三党の連立路線が信任されたとして、二十二日の党大会後に小沢一郎自由党党首、神崎武法公明党代表と会談し、連立政権の早期発足に協力を要請する。
 一方、野中広務官房長官は党大会後、自自公内閣では退任したいとの意向を首相に正式に伝える。首相は説得に努める考えだが、野中氏の辞意は固く、党三役・内閣改造人事全体に影響しそうだ。
 新総裁の任期は十月一日から二年間。党員・党友の投票率は四九・三%に終わった。小渕首相は党員・党友票でも約六八%を獲得したが、議員票では加藤氏が派閥の基礎票に十五票上乗せして善戦。山崎氏も目標とした五十票を超えた。
 三氏の議員票と党員・党友票の内訳は、小渕首相が二百五十三票と九十七票。加藤氏が八十五票と二十八票、山崎氏が三十三票と十八票。
 首相は再選後、党本部で記者団に「可能な限り早く自由、公明両党とともに強力な内閣をつくりたい」と表明。また同日夜、加藤、山崎両派の人事面の処遇について「挙党一致でいく」との考えを明らかにした。
 三役人事では、森喜朗幹事長が留任の見通しで、江藤・亀井派の亀井静香会長代行の政調会長も有力視されている。百十三票を取った加藤派は総務会長への起用が取りざたされているが、小渕支持陣営内から異論も予想される。
 二十四日には三党幹事長が会談し、衆院定数削減問題をはじめとする協議も本格化する。
 二十一日の投開票は、一万票で議員票一票と算定する党員・党友票の開票が、午前九時から行われた。議員投票は午後四時に開始、不在者投票を済ませた十三人を除く三百五十八人の衆参両院議員が単記無記名方式で投票し、党員・党友票と合わせて発表された。
●5氏が小渕首相、
宮腰氏は加藤氏、富山県関係国会議員
 富山県関係国会議員では、小渕派会長の綿貫民輔代議士、森派の長勢甚遠、橘康太郎両代議士、鹿熊安正参院議員、江藤・亀井派の萩山教嚴代議士の五氏が小渕恵三首相に投票した。
 加藤派の
宮腰光寛代議士は加藤紘一前幹事長に一票を投じた。
●〔略歴〕
 小渕恵三(おぶち・けいぞう)早大文学部卒。官房長官、党幹事長、副総裁、首相。62歳。群馬5区。衆院当選12回。

1999/09/22
【富山新聞】

挙党態勢で政権安定を、小渕総裁再選、自民富山県関係国会議員、重要課題を迅速に
●綿貫民輔氏、「自自公支える」、
宮腰光寛氏、目標上回り安堵
 小渕恵三首相が総裁に再選されたこの日、自民党富山県関係の国会議員は小渕派会長の綿貫民輔代議士が小渕政権の実績による「信任」であることを強調し、小渕氏を支持した長勢甚遠、萩山教嚴、橘康太郎各代議士、鹿熊安正参院議員は政権安定のため、挙党態勢で景気対策など重要課題へ取り組むよう声をそろえた。加藤紘一前幹事長を支持した加藤派の
宮腰光寛代議士は、当初の目標の百票を上回ったことに安堵の表情を浮かべた。
 「小渕内閣が一年間死に物狂いで国の再生のために努力してきた実績が高く評価された」。総裁選終了後、小渕派選対本部長として選挙を取り仕切った綿貫氏は、過半数を超えた大差の勝利を満足そうに振り返った。投票率が四九%と低迷したことについても「小渕氏が再選するという、党員の安心感、信頼があったのだろう」と前向きにとらえ、「政治、政権の安定が求められている」と今後、小渕氏が目指す自自公連立政権を支える決意をみせた。
 総裁選に先立ち、長勢、橘、鹿熊の三氏は森派の緊急総会で小渕氏の支持を申し合わせた。
 長勢氏は「挙党一致で年金問題、少子、高齢化対策など将来の課題に取り組んでほしい」と述べた。
 橘氏も「小渕氏は周りの意見を聞き、その時の問題点を把握する能力がある。指導力を発揮して日本の経済をいち早く建て直してほしい」と期待を込めた。
 鹿熊氏は「小渕氏は七割近い得票で信任を得た。自自公連立は迅速に重要政策を実現するための選択である」と参院で自民党が過半数を割っている点を指摘し、公明との連立による政権基盤の安定を求めた。
 萩山氏は、党内の四派閥、グループが支持した小渕氏が勝つのは当然としたうえで、「自民党のためにも党内の亀裂を避け、公平な人事による挙党態勢が必要」と語った。
 
宮腰氏は、加藤氏支持の議員票が加藤派所属議員七十人より十五票も上回ったことについて「大方の予想を上回り善戦した。総裁選は党の活性化にもなり、(ポスト小渕を目指す)加藤会長に対する評価につながる」とほっとした表情を浮かべた。

1999/09/26
【富山新聞】

定番/東京ホットライン、富山県関係6氏、ポスト調整に目凝らす、「小渕派会長」、綿貫民輔氏続投か
●長勢、萩山氏も意欲
 ◇…自民党総裁選で再選された小渕恵三首相が二十四日に各派閥の会長らと会談するなど党役員人事・内閣改造に向けて本格的な調整を始める中、富山県関係国会議員六氏のポストの行方に注目が集まっている。
 小渕首相は今月三十日に任期切れとなる党役員人事をまず決着させ、来月一日にも内閣改造に踏み切るとみられるが、各氏は党内や関係省庁への発言力確保をにらみ、水面下での働き掛けを活発化させる気配である。
 綿貫民輔代議士(当選十回)には、前回の総裁選に続き小渕派会長として、小渕首相再選を果たした功労から、重要閣僚就任の声もあるが、「親方(小渕氏)不在の最大派閥をまとめる人材がいない」(小渕派関係者)事情もあり、引き続き閥務を担うとの見方が強い。
 綿貫氏自身、閣僚ポストにはこだわっていないとされ、特に野中広務官房長官の退任問題の背景にある野中氏とベテラン議員との不協和音を収め、派内の結束を維持するには、「調整役の綿貫会長の存在が欠かせない」(周辺)との声がある。
 長勢甚遠代議士(当選三回)は現在、党内で中心となって手掛けている確定拠出型年金制度(日本版401K)を「来年の通常国会までに仕上げたいという思いが強い」(関係者)と見る向きがある。このため、国会運営よりも、政調副会長など党執行部で政策に携わるポストに就くとの見方が多い。
 今回の総裁選でも、自分が所属する森派の意向に従い、小渕氏を支持した。副幹事長として、自自協議などで政策能力を発揮しており、党三役人事で森喜朗幹事長が留任した場合、森氏の下で副幹事長を続投する可能性もある。
 萩山教嚴代議士(当選三回)は、常任委員長ポストを視野に入れている様子である。
 萩山氏が所属する江藤・亀井派では、「当選三回の議員の中で委員長ポストを希望しているのは、副幹事長を二期続けた実績を持つ萩山氏だけ」(同派関係者)との状況や、当選四回の代議士が一人しかいないことから、「委員長ポストは他派閥との調整次第」(周辺)との分析もある。
 大蔵政務次官、党建設部会長を務めた経験を生かし、関係省庁に目配りしており、二十四日には若手議員とともに小渕首相に対して若手の登用を直談判するなど活発に動いている。
●政務次官狙える橘氏
 ◇…橘康太郎代議士(当選二回)は、政務次官を狙える位置にあるとの見方が多い。企業経営者としての経験を生かし、「専門分野の交通・運輸関係や情報通信分野のポストを希望しているのではないか」とみられている。
 ただ、政務次官は次の臨時国会から、政府委員が廃止され、答弁の機会が増えるなど責任が重くなるため、首相主導で選考する意向が示されている。二人体制の場合、一人は「総括政務次官」として閣僚級が充てられる。自由、公明両党への配分もあり、希望ポストを獲得できるかは流動的な要素を残している。
●鹿熊氏は党総務の声
 ◇…昨年八月から党政調審議委員として党内の政策、法案の審査に携わった鹿熊安正参院議員(当選二回)は、党の意思決定機関である総務会のメンバーである党総務に選ばれるとの見方がある。当選一回の
宮腰光寛代議士は「まだまだ勉強の身」(宮腰氏)だが、農水、防衛などの分野で頭角を現している。
 小渕首相が従来の派閥順送り人事を薄め、独自色を色濃く出すとみられる中で、県関係国会議員も推移に目を凝らしている。

1999/09/27
【富山新聞】

連載企画/富山県関係国会議員・東奔西走、宮腰光寛
宮腰光寛氏、「政策集団」を実感
 自民党の
宮腰光寛代議士は、同じ加藤派の根本厚生政務次官(福島2区)が定期的に開く勉強会に出席し、農業問題について学んでいる。勉強会には、宮腰氏のほか、同派に所属する当選一回の岩永峯一(滋賀3区)、宮島大典(長崎4区)、小野寺五典(宮城6区)、望月義夫(静岡4区)の各代議士が参加している。
 自民党の部会などの会合で理解しにくかった部分を、農水省の担当者を招いて説明を受ける。当選二回の根本氏の便宜で厚生省に集まることが多い。
 総裁選投票日の二十一日にも集まり、余剰米対策について理解を深めた。
宮腰氏は宏池会(加藤派)が政策集団といわれるゆえんを実感している。

1999/09/29
【富山新聞】

自給率、農業経営の安定を、JA富山中央会、富山県関係国会議員に要望
 JA富山中央会は二十八日、東京・永田町の参院議員会館で県関係国会議員に対する水田営農・大豆基本政策に関する要請集会を開き、新農業基本法に基づく国内農業生産の充実、強化などを求めた。
 集会では、松井信勝会長が「来年度から新たな米の生産調整対策が始まる。安定した稲作経営と大豆生産の振興に協力してほしい」と要望した。
 自民党の綿貫民輔代議士は「食料自給率の向上には、単年度の作況指数だけで判断するのではなく、中長期的な施策が求めれる」と理解を示した。
宮腰光寛代議士も「米の消費量が二年間で計約四十万トン減少し、需要の拡大などさらに議論が必要」と述べ、価格の下落を防ぐために、作況指数に幅を持たせた発表を政府に働き掛けているとした。
 長勢甚遠、橘康太郎両代議士、民主党の谷林正昭参院議員も来年度の予算編成で要望実現に努力する考えを示した。