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2000/06/01
【富山新聞】
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医師人生を1冊に、西能病院理事長、自伝「航跡」を出版、富山市
西能正一郎西能病院理事長による自伝「航跡」の出版記念パーティーは三十一日、富山市の富山全日空ホテルで開かれ、関係者約百人が西能理事長の医療の功績や、現場で心を砕いてきた長年の労をねぎらった。
パーティーに先立ち発起人である中村正夫北陸電気工業相談役が「本の中に西能理事長の一徹な生き方が表れている」と紹介した。高久晃富山医薬大学長が「西能病院の一層の発展を願う」と祝辞を贈ったのに続いて、長勢甚遠労働総括政務次官、宮腰光寛代議士、吉崎四郎県文化行政推進顧問が出版を祝う言葉を述べた。
西能理事長は「交通事故に遭ってから院長職を譲り、自分の経験をまとめていたところ、本にすることになった」と出版に至る経緯を交えて謝辞を述べ、西能〓院長らから花束を受けた。
出席者は大上紀美雄県議会議長の音頭で乾杯し、婦中町の玲声民謡研究会の会員らが民謡を披露した。
(〓は立ヘンに広)
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2000/06/02
【富山新聞】
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事実上の選挙戦が火ぶた、立候補者、支持固めに奔走、富山県内各党、各勢力も慌しく、2000富山・衆院選
衆院解散を前日に控えた一日、富山県内では立候補予定者が早くも総決起集会や街頭演説、支援者回りなどに奔走し、集票最前線に駆け出した。県内の小選挙区では全選挙区で自民党現職の優位が伝えられる中、戦略を練り直す選対幹部の姿も相次ぎ、県内各党・政治勢力は慌しく事実上の選挙戦へなだれ込んだ。
●自民党
自民党の綿貫民輔代議士は東京都内のホテルで旧小渕派幹部との打ち合わせや新人候補の政経セミナー出席などに追われた。一方、高岡市では党県第三選挙区三支部協議会の幹部会が開かれ、態勢固めを急いだ。長勢甚遠代議士は選挙戦で重要視する団体など約二十カ所を丹念に回り、支持を求めた。選対幹部は富山市の四十八校下に張り巡らせた組織のチェックを進めた。大沢野町では宮腰光寛代議士の支援に向けた市町村連絡所開きが行われ、関係者約七十人が結束を固めた。
●民主党
民主党の原田貢彰氏は午前七時半から約十カ所で街頭演説を繰り広げ、同党の政策を訴えた。高岸由英氏も連合富山幹部らと早朝から地元魚津市と入善町で支持労組のあいさつ回りに奔走し、陣営では公開討論会の対策も協議した。野畑圭造氏は連合富山の加盟労組などを回り、自治省や県議時代の人脈も手繰った。各陣営ではそれぞれ選対幹部が打ち合わせに追われ、今後の活動方針について詰めの作業を進めた。
●共産党
共産党の火爪弘子、折田誠、上田弘の三氏は新潟県で開かれた党北陸信越ブロックの最終打ち合わせに出席し、選挙戦で掲げる争点の詰めを急いだ。各候補は支持者との対話集会や政策パンフレットの整理や日程調整を急いだ。
●自由党
広野允士氏は早朝から企業回りをこなした後、東京での党定期全国大会と党衆院選出陣式に出席した。地元では家族らが支援者のもとを回った。陣営幹部の一人は「組織力を超える地道で確実な取り組みを進めたい」と現職への対抗心をむき出しにした。
●社民党
高木睦子氏は富山市で1、2区合同の総決起大会に臨み、約四百人(主催者発表)を前に支援を訴えた。横山真人県連合代表も復活当選の可能性を掲げて支持を求めた。湊谷道夫氏は地元新湊市のあいさつ回りを進め、夜は小矢部市の称名寺で「励ます会」に臨んだ。
●高岸氏の推薦に難色、社民・横山代表
社民党富山県連合の横山真人代表は一日、次期衆院選富山2区に民主党公認で出馬する高岸由英氏について、公示までに県連合としての対応を決めるとした上で「人物像が見えず、党として責任を持って推薦できない」と述べ、推薦には難色を示した。
●屋外ビデオで売り込み、公明党富山県本部
公明党富山県本部青年局は一日、富山市民プラザ前で、党の政策などを盛り込んだビデオを屋外上映し、山王まつりに繰り出す若者らに党をアピールした。
ビデオは公明党が取り組んできた医療、福祉などの各種政策や連立政権発足までの経緯、与党としての取り組みを紹介する「公明ニュース」で、大手モールに面した市民プラザの外壁に約一時間、上映した。
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2000/06/03
【富山新聞】
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自民王国に野党挑む、富山県内3小選挙区、比例に14氏
●1区
三選挙区ともに、自民党前職に野党候補が挑む構図は変わらない。
前回は前職同士が八千余票差の接戦を展開した県都1区。県議、富山市議による選対の「やぐら組み」と、市内全域に張り巡らせた後援会組織の厚い支持基盤に支えられた自民党前職の長勢甚遠氏が先行する。民主党の原田貢彰、共産党の火爪弘子、雪辱を期す自由党元職の広野允士、社民党の高木睦子の四氏が比例復活の可能性を含め、どこまで食い下がれるか。無党派層の取り込みに加え、前回無所属で出馬した自民党元職の野上徹氏が獲得した二万五千余票の手繰りあいも激しさを増している。
●2区
自民党前職の宮腰光寛氏は各地で後援会組織の設立を進め、2区全域への浸透を急ぐ。民主党の高岸由英氏は労組票に加え、地元魚津市で保守票の切り崩しを進め、共産党の折田誠氏は積極的な街宣活動で支持拡大を狙う。自民勢力内では中選挙区時代のしこりを指摘する向きもあり、十年八月の衆院同区補選で三万余票を獲得、今回は民主党県連が擁立に動いた住一郎氏の支持層を宮腰、高岸氏の両陣営がどこまで取り込めるかが焦点。県内国政選挙では初めてとなる公開討論会での論戦にも注目が集まっている。
●3区
前回は十八万余票の全国最多得票で当選した自民党前職綿貫民輔氏の堅塁に、民主党の野畑圭造、共産党の上田弘、社民党の湊谷道夫の三氏が挑む。党内最大派閥の旧小渕派会長であり、公示後も恒常的な地元入りが困難な綿貫氏だが、県議、市町村議が票固めを担い、万全の態勢で投票日を迎える構え。野畑、上田、湊谷の三氏も組織票を中心に支持拡大を進め、追撃する。
●比例
比例代表北陸信越ブロックは自民党前職の萩山教嚴、橘康太郎の両氏が純粋比例候補として名簿の上位登載が有力視されている。民主党は重複立候補予定の富山1区の原田貢彰、同2区の高岸由英、同3区の野畑圭造の新人三氏が他県の小選挙区候補とともに三位となる見通し。自由党は元職で富山1区の広野允士氏が重複立候補する。社民党は重複立候補予定の富山1区の高木睦子、同3区の湊谷道夫の両氏ら六人が一位となることが決まっている。
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2000/06/03
【富山新聞】
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「さあ決戦」緊張と高揚、満を持し身構える前職、出陣式でゲキ飛ばす、2000富山・衆院選
「衆議院を解散する」。解散詔書を読み上げる伊藤宗一郎衆院議長の声が議場内に響いた二日、現職代議士から前職に変わった富山県関係の自民党五氏は議場内で満を持して身構え、自民党の牙城(がじょう)に挑む元職、新人もテレビなどでこの瞬間を見守り、あらためて闘志をかきたてた。純粋比例を含めた県内の立候補予定者十四人は二十五日の審判を目指し、一斉にスタートを切った。
「竹下登元首相が引退し、小渕恵三前首相も亡くなった。力を合わせてこの逆境をプラスに変えなければならない」。旧小渕派の出陣式で会長の綿貫民輔氏がゲキを飛ばした。応援日程が詰まり、しばらく富山3区に戻れない綿貫氏は「不安はあるが、自分の守備範囲に全力を注ぐ」と、出陣の弁を述べた。
一日まで富山1区の支持固めに奔走した長勢甚遠氏は二日上京し、本会議に臨んだ。長勢氏は「戦うのみだ。日本は今、大きな転換期を迎えている。これまでの実績を訴えたい」と表情を引き締め、森喜朗首相から公認証書を受け取ると、再び地元へ帰った。
初めての解散総選挙に臨む宮腰光寛氏は「自前の後援会で選挙に臨むのは初めて。不安がないとはいえないが、いよいよエンジンがかかってきた」と緊張の面持ち。慌ただしく富山へ戻り、魚津市内で開かれた後援会設立総会で、気勢を上げた。
純粋比例候補の萩山教嚴氏は、本会議に先立ち、党の臨時政調審議会に出席し、ブロック別の公約について詰めの協議を行った。萩山氏は「引き続き、国民の代表として頑張りたいという闘志がわいてきた」と語った。
同じく純粋比例候補の橘康太郎氏は「北陸が生んだ戦後初の首相を我々が盛り立てなければならない」と語気を強めた。橘氏は二日夕、自治省で開かれた保利耕輔自治相らとの懇談会に出席し、戦いに臨む決意を新たにした。
●新人、元職も全開、街頭演説や企業回り
民主党の1区・原田貢彰、2区・高岸由英、3区・野畑圭造の三氏は解散を受け、富山市のCiC前で行われた演説会にそろって臨み、県内入りした前川忠夫県連代表、谷林正昭代表代行らとともに街頭演説を繰り広げた。
原田氏はJR富山駅前や富山市南部地区、高岸氏は入善町と魚津市、野畑氏は高岡市と氷見市でそれぞれ街頭演説をこなした後、前川代表らと合流した。原田、高岸、野畑の三氏は「自民王国の富山から民主の風を吹かせ、政治を変えよう」などとそれぞれ訴えた。
共産党の1区・火爪弘子氏はJR富山駅前に陣取り、反保直樹県委員長らと街頭演説し、「女性の子育て、暮らしを助ける政治をしたい」と声を張り上げた。2区の折田誠氏は滑川市と上市町で地元の共産党議員と街頭演説を繰り広げ、支持を求めた。3区の上田弘氏は泉野和之選対責任者と高岡市末広町で街頭演説し、「国民が主役の政治に流れを変えたい」と訴えた。
自由党元職の1区・広野允士氏は早朝から午後にかけて企業回りし、拡大選対会議なども開いて陣営の引き締めを図った。夜は支援者宅でミニ集会に臨み、「厳しい戦いだが九回裏にチャンスはある。皆さんと一緒に日本を立て直そう」と支持を呼び掛けた。
社民党の1区・高木睦子氏は午後五時過ぎから富山市の県民会館前で横山真人県連合代表とともに街頭に立ち、「雇用対策を重視し、平和国家の実現を目指す」と決意を示した。同じころ、3区・湊谷道夫氏もJR高岡駅前で街頭演説し、「福祉、教育の充実に力を注ぐ」と政策を訴えた。
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2000/06/04
【富山新聞】
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激戦2区、3陣営全開、短期決戦にゲキ飛ばす、2000富山・衆院選
●自民=引き締めに躍起、民主=敵地に切り込み、共産=事務所開き気勢
衆院解散から一夜明けた三日、富山県内で最激戦区とされる富山2区では自民党公認の前職宮腰光寛、民主党公認の新人高岸由英、共産党公認の新人折田誠の三氏はそれぞれ合同選対会議や街頭演説、後援会事務所開きをこなし、十三日公示、二十五日投票の短期決戦に向け、早々にエンジン全開を印象づけた。
●〔宮腰氏陣営〕
宮腰氏陣営は、三回目の合同選対会議を開き、解散後の日程を調整し、陣営の引き締めを図った。
あいさつに立った千田稔選対本部長が「民主党候補の親類が魚津市内で動き始めた」と強調し、高岸氏陣営が同市を中心に保守票の切り崩しを進めていることに警戒感をあらわにした。千田氏は会議後、「民主の組織票はかなりある。決してあなどってはいけない」と分析した。
連合後援会長の荻野幸和黒部市長は「残された期間を目いっぱい頑張っていきたい」と訴えた。宮腰氏も「初めての衆院解散は気の引き締まる思いで万歳した。自分にとって今回が初陣である」と支援を求めた。
会議では、公示日である十三日の必勝祈願祭を黒部市の三島神社で行うことを決め、個人演説会や街宣の日程などを協議した。十一日は上婦負、旧中新川、下新川の各ブロックごとに選対会議を開く。
●〔高岸氏陣営〕
高岸氏は、地元魚津市三カ所に加え、自民党前職の地盤で牙城とされる黒部市にも切り込み、二カ所で街頭演説を展開した。黒部市のショッピングセンター前では「保守王国富山から民主の風を吹かせたい。政治を変えないと保守のだらだら政治が続いてしまう」と訴えた。同行した谷林正昭民主党県連代表代行も森政権を批判した上で「高岸さんには議席の可能性がある」と支持拡大に声をからした。
●〔折田氏陣営〕
折田氏は魚津市新角川二丁目で2区事務所・後援会事務所開きに臨み、「全国的な風頼みでは勝てない。他党との政策の違いを明確に支持を広げたい」と決意を示した。魚津市共産党後援会の高島順吾代表の激励などに続いて、2区選対責任者の上田俊彦県委員会書記長が「2区では第二党の地方議員を結集し自民党といい勝負をしよう」とゲキを飛ばし、党所属の市議らもガンバロー三唱で気勢を上げた。
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2000/06/05
【富山新聞】
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くすぶる旧1区のしこり、自民陣営に不安定要素、2区、一枚岩は難しく、2000富山・衆院選
●代議士系列に後継問題も絡む
富山県内で最激戦区とされる富山2区で、自民党陣営内に残る中選挙区制当時からの代議士系列が、選挙戦の行方に少なからぬ影響を及ぼす情勢となっている。同党の前職宮腰光寛氏陣営内からは、依然としてくすぶる代議士系列のしこりを、不安定要素として指摘する声も出ている。
現在の富山1、2区は、平成五年の衆院選までの中選挙区制では富山1区として、各政党、政治勢力が三議席を争った。そのため自民党内では、住栄作氏、博司氏の親子二代にわたる勢力と、玉生孝久氏から長勢甚遠氏に継承された勢力による二つの代議士系列が生じ、選挙区内の首長、地方議員を巻き込んだ争いを続けてきた。
昨年四月の県議選では、宮腰氏の地元黒部市をはじめ、下新川郡、中新川郡など選挙区内の各地で、旧代議士系列に地域事情が絡む自民勢力内の争いが展開された。「(県議選での)落選候補の支持者とのしこりが残り、陣営は一枚岩になりきれない」(県議の一人)との指摘もある。
代議士系列のしこりに加え、後継に絡んだ複雑な事情も、しこりを大きくしている。住博司氏の死去に伴う衆院富山2区補選での宮腰氏の擁立をめぐっては、自民党内で住博司氏から実兄住一郎氏への縦軸と、住、長勢両代議士系列の横軸が絡み合った結果、住派の若手県議である宮腰氏に落ち着いた経緯があるからである。
その影響が尾を引き、前回衆院補選では住一郎氏が無所属で出馬し、三万余票を獲得した。次期衆院選でも、この三万票の行方については「七割はうちが取る」と自信をみせる民主党関係者もおり、宮腰氏陣営が他党陣営の追随に危機感を募らせる一因となっている。
しこりがささやかれる一方で、宮腰氏陣営の幹部は「長勢氏陣営とは支持者名簿を交換するなど、連携して票の掘り起こしを進めている」と語る。実際、「選挙区に代議士が一人となり、旧住派、長勢派という言葉はもう聞かれなくなった」との声も多い。
しかし、衆院解散の翌日、前入善町助役の五十里智治氏が来年秋の次期同町長選に出馬の意向を表明した。五十里氏の支持基盤は長勢派とされるだけに、一年以上も先の選挙に対しての衆院選直前の表明は「宮腰氏の選挙を意識した行動ではないか」(関係者)との憶測も呼んでいる。
代議士系列の名の下に政争が繰り返されてきた富山2区。自民陣営は旧制度の”残り火”を抱えたまま、民主党の高岸由英氏、共産党の折田誠氏との対決を迎えるという見方が強まっている。
●12日の2区立候補予定者公開討論会、開会時間変更へ
十二日に魚津市で開催される衆院選富山2区立候補予定者による公開討論会は、午後六時半となっている開会時間が変更される見通しになった。出席予定者の一人、民主党公認の高岸由英氏が討論会の前に同党の街頭演説に参加する日程が生じたためで、同氏は四日午後、ファクスで討論会を主催する実行委員会代表に対し、到着が遅れると連絡した。実行委側は「開会時間を遅らせる方向で他の出席予定者にも連絡し、調整したい」としている。
高岸氏陣営によると、民主党の街頭演説は十二日午後五時四十五分から、JR富山駅前で行われることになっており、同氏が会場となっている魚津市の新川文化ホールまでの移動に時間がかかるとしている。
実行委代表は五日にも他の実行委員七人を集めて協議し、対応策を決めたいとしている。公開討論会には高岸氏のほか、自民党公認の宮腰光寛氏と共産党公認の折田誠氏が出席を承諾している。
●宮腰氏後援会入善支部が事務所開き
宮腰光寛氏の後援会入善支部の事務所開きは四日、入善町入膳の青島久祐氏方で行われ、約百人(主催者まとめ)が支援へ結束を固めた。
公務出張中の米澤政明町長代理の木本隆信助役や大林政雄町議会議長、上田英俊県議、漁業者代表として前県議の西島栄作氏らが出席した。
宮腰氏は「地域の夢を一つずつ実現させたい。事実上の初陣を皆さんとともに飾らせてもらいたい」と頭を下げ、盛大な拍手を受けた。これに先立ち、長田武志支部長があいさつし、上田県議、大林町議会議長が激励の言葉を述べた。
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2000/06/05
【富山新聞】
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富山県都近郊の浮動票狙う、自民=八尾町で結束固める、民主=大沢野町などで街宣、共産=週2回婦負郡入り、次期衆院選富山2区
次期衆院選富山2区で、各陣営が富山市近郊三町での浸透を進めている。自民党公認の前職宮腰光寛氏が四日、同党八尾町支部総会で結束を固めれば、民主党公認の新人高岸由英氏は八尾、大沢野、婦中町で街頭宣伝を繰り広げ、火花を散らせた。共産党公認の新人折田誠氏も週二回の婦負郡入りで支持拡大を加速させる方針で、同区の「エアポケット」(陣営幹部)といわれる富山市近郊での浮動票の奪い合いが過熱する様相を見せている。
「顔は知られているが、まだ名前が知られていない状況で申し訳ない」。四日の自民党八尾町支部総会で宮腰氏は、同町ではまだ自分の知名度が低いことをそう語り、危機感を募らせた。この数時間前、同町のショッピングセンター前では高岸氏が「保守王国富山に民主党の熱い風を吹かせたい」と訴えた。折田氏も三日に八尾、婦中町で街頭宣伝を展開している。
三陣営が婦中、八尾、大沢野町を重視するのはそれぞれが地盤とする地域から距離的に離れ、浸透が難しいためである。平成十年の衆院富山2区補選での投票率では、黒部市や宇奈月、入善、朝日町では七〇%を超えたが、婦中、八尾、大沢野の三町は五〇%台にとどまった。
有権者の間にも「黒部や魚津の選挙」(八尾町の自営業者)との声がある中で、各陣営では少しでも有利な戦いを進める上で、同地区を重視する動きが見て取れる。
婦中、大沢野町の二町は前回補選で「反自民、非共産」の枠組みを形成した西尾政英氏が、当選した宮腰氏を上回る票を獲得、八尾町でも西尾氏は宮腰氏に二百八十九票差にまで詰め寄った。一方、高岸氏陣営にしても「西尾氏が善戦したのは、大沢野町では社民党支持労組、婦中町では自由党の力が大きかった。民主党として短期間で浸透するのは難しい」(幹部)との分析もある。
三町の有権者数は今月二日現在、六万二千八百七十四人と一昨年の補選と比べても約千二百人増加している。
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2000/06/06
【富山新聞】
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宮腰光寛氏の魚津市後援会が発足、2区
次期衆院選富山2区に自民党公認で出馬する前職の宮腰光寛氏の魚津市後援会設立総会が五日、同市の新川文化ホールで開かれ、活動方針として市内各地区にも後援組織を設けて支持拡大を図ることを決め、選挙での必勝を誓い合った。
総会には約二百五十人が出席し、自民党2区選対本部長の千田稔県議の経過報告に続いて、後援会長に大黒信吉魚津漁協組合長を選んだ。
石川精二魚津市長、清水修三同市議会議長、宮腰氏の連合後援会長の荻野幸和黒部市長が激励し、宮腰氏が「私の政治の原点は新川地区に政治力を結集することであり、黒子役に徹して頑張りたい。事実上の初陣に勝たせていただきたい」とあいさつした。
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2000/06/07
【富山新聞】
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予定通り開会の方向、魚津市・公開討論会
十二日に魚津市の新川文化ホールで、衆院選富山2区立候補予定者による公開討論会を計画し、開会時間の変更を検討していた実行委員会は六日、開会は当初予定通り午後六時半で進める方針を決め、出席予定の各陣営に伝えた。
民主党公認の高岸由英氏から四日、討論会前に街頭演説があり会場到着が遅れるとの連絡が入ったため、実行委が開会時間延長を検討していた。
開会時間を当初予定通りとすることについて実行委は、自民党公認の宮腰光寛氏側から「決定された時間を変更するのはいかがか」との意見があり、討論会冒頭の所信発表の順番を考慮して対応するとしている。
討論会で行われる一問一答形式の設問テーマは▽景気回復と財政再建▽教育の基本的考え▽社会保障制度と福祉▽地方分権▽国の危機管理の五項目に決まった。
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2000/06/07
【富山新聞】
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富山2区は午前零時完了、衆院選で県選管開票見通し、1区は1時過ぎ、3区1時、比例は2時半過ぎ
富山県選挙管理委員会は六日、各市町村選管への意向調査を基に、二十五日に執行予定の次期衆院選開票作業の見通しをまとめた。小選挙区の開票完了は富山1区が最も遅い二十六日午前一時過ぎで、2区は同午前零時ごろ、3区は同午前一時ごろとなる。比例の開票結果は富山1区が完了する二十六日午前二時半過ぎとなる見込みである。
小選挙区の開票開始は富山1区の富山市で二十五日午後九時半から始まり、2区では舟橋村の同八時十分を皮切りに同九時までに全十五市町村が開票を始める。3区では投票時間を繰り上げる平、上平村が同八時から開票作業に入り、最も遅い高岡市は同九時半からのスタートとなる。
最高裁裁判官の国民審査完了は、富山市での開票が終わる二十六日午前三時半以降となる。
県選管では現在のところ、小選挙区については午後九時半を第一回として、同十時から二十六日午前零時までの間、三十分間隔で中間速報を発表することにしている。
●小選挙区の12陣営出席、県選管、富山市で立候補説明会
富山県選挙管理委員会は六日、富山市の県民会館で衆院選の立候補予定者事務説明会を開いた。
説明会には、富山1区から長勢甚遠(自民前)、原田貢彰(民主新)、火爪弘子(共産新)、広野允士(自由元)、高木睦子(社民新)の五氏、2区から宮腰光寛(自民前)、高岸由英(民主新)、折田誠(共産新)の三氏、3区から綿貫民輔(自民前)、野畑圭造(民主新)、上田弘(共産新)、湊谷道夫(社民新)の四氏(1―3区とも衆院勢力順)の各陣営担当者が出席した。
選挙日程、立候補届け出書類の事前審査など事務手続きの説明に続き、県警からは、選挙行為の禁止についての要請があった。
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2000/06/08
【富山新聞】
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1、2区も支援を、自民富山県連、公明県本部「前向きに検討」
自民党富山県連は七日、公明党県本部に対し、衆院選富山1、2区での自民党候補への支援を申し入れた。県本部は今後、前向きに対応を検討する方針である。
向井英二県連幹事長が島田一県本部代表に、1区の前職長勢甚遠氏、2区の前職宮腰光寛氏に対する推薦を含めた選挙協力を口頭で申し入れた。
向井氏からの要請に対し、島田氏は「前向きに検討する」と返答した。長勢、宮腰両氏への推薦の見通しについて島田氏は「要請は県連幹事長からのものであり、候補本人から正式な文書を出してもらうべきである」との意向を示した。
県本部は既に、富山3区の自民党前職綿貫民輔氏の推薦を決め、党本部に申請している。
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2000/06/08
【富山新聞】
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市町村に投票用紙配布、富山県選管、3種類、計187万2430枚、自民党支援決める、JА富山中央会理事会
富山県選挙管理委員会は七日、県庁で、十三日公示の衆院選の投票用紙などを三十五市町村の選管関係者に配布した。
投票用紙は、一般、船員、点字用の三種類があり、小選挙区と比例代表それぞれ九十三万六千二百十五枚の計百八十七万二千四百三十枚となっている。
このほか、不在者投票用の封筒や事務処理カード、市町村が共同印刷する投票箱表示、ポスター掲示場の注意書きなど二十四種類の諸用紙が配布された。受け取りに訪れた市町村選管、行政担当者は大量の諸用紙を抱え、次々と車に積み込んだ。
十六日に最高裁判所裁判官国民審査の投票用、二十一日には投開票の際に各選管で使用する事務用の諸用紙が配布される。
諸用紙の配布に先立ち、各市町村の選挙管理委員長、書記長(行政責任者)による会議が行われた。県選管側から事務日程と管理執行についての説明があり、初めてとなる在外選挙制度の事務手続きなどについて念入りに確認した。
●自民党支援決める、JА富山中央会理事会
JА富山中央会の理事会は七日、富山市の県JА会館で開かれ、県内の農業団体で組織する県農政連盟として、衆院選では県内自民党候補を支援することを決めた。
また、県農協五連は七日、富山2区に出馬する自民党前職の宮腰光寛氏を推薦することを申し合わせた。
●自民前職3氏、保守党が推薦
自民党富山県連は七日、県内小選挙区に出馬する前職の三氏について、中央で連立政権を組む保守党からの推薦を受けることを決めた。
七日に自民党本部を通じて、保守党から推薦の手続きをとりたいとの申し入れがあった。向井英二県連幹事長は推薦の受け入れを決めた理由として、「1、2区では、自由党の分裂で支持基盤を失った層の支援が期待できる」と話している。
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2000/06/09
【富山新聞】
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「庶民宰相」しのぶ、小渕恵三・前首相合同葬、6千人参列、富山県内から大永尚武・副知事ら参列
脳こうそくで倒れ首相退陣後、五月十四日に死去した故小渕恵三前首相の内閣・自民党合同葬(葬儀委員長・森喜朗首相)が八日午後二時から、東京・北の丸公園の日本武道館で営まれ、参列者はあらためて「庶民宰相」の死を悼んだ。皇太子ご夫妻ら皇室関係者、歴代首相や各党党首、経済人、文化人ら各界代表をはじめ、クリントン米大統領や金大中韓国大統領ら各国元首・要人ら約六千人が参列。献花に訪れた一般弔問者も約千八百人に上った。
森首相は追悼の辞で「だれよりも日本の現状と未来を憂い『改革者』たらんと内に秘めた不屈の闘志を燃やし、文字通り身命をとして難局に立ち向かわれたのがあなただった」と功績をたたえ「沖縄サミット(主要国首脳会議)の議長としてさい配を振るっていただきたかった。無念の極みだ」と哀悼の意を表した。
友人代表の堤義明西武鉄道会長は「みぞうの金融危機を立て直すという地道な作業を成し遂げられるのは、あなたのほかになかった。今、日本経済にわずかでも明るい兆しが差し込んだ功績は、あなたに帰すものだ」と遺影に語りかけた。
合同葬には八十三カ国、三地域、八機関が元首や特使を派遣。在京大使らが参列した国を含めると外国代表は百五十三カ国、三地域、二十二機関に達した。
前首相の遺骨は午後一時二十分ごろ、喪主の妻千鶴子さんとともに東京・王子本町の自宅を出発、国会、首相官邸、自民党本部を経て武道館に到着。菊とカーネーションの花で飾られた祭壇中央に安置された。
葬儀では一分間の黙とうの後、スクリーンに在りし日の前首相の姿が映しだされ、森首相に続き伊藤宗一郎前衆院議長、斎藤十朗参院議長、山口繁最高裁長官、堤氏が弔辞を述べた。ピアニスト中村紘子さんがショパンのノクターンを演奏。参列者が順次、献花した。
●富山県内から大永尚武・副知事ら参列
富山県関係では、大永尚武副知事、大上紀美雄県議会議長のほか、前代議士の綿貫民輔、長勢甚遠、宮腰光寛、萩山教嚴、橘康太郎の各氏、鹿熊安正参院議員、自民党県連の河合常則副会長、向井英二幹事長らが参列した。
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2000/06/09
【富山新聞】
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6陣営の記載事項点検、富山県選管、立候補書類を事前審査
十三日に公示される衆院選小選挙区立候補予定者の立候補届け出書類事前審査は八日から、二日間の日程で、県庁内の県選挙管理委員会室で始まり、富山1―3区から出馬を予定する六陣営の政党関係者、立候補予定者の代理人が記載事項などの点検を受けた。
初日は、富山1区で民主党公認の新人原田貢彰氏、共産党公認の新人火爪弘子氏、社民党公認の新人高木睦子氏、2区で民主党公認の新人高岸由英氏、3区で自民党公認の前職綿貫民輔氏、民主党公認の新人野畑圭造氏の計六陣営が、審査を受けた。
審査は一陣営あたり、三十分から一時間かけ、届け出に必要な添付書類に記載もれや誤りがないかを確認したほか、ポスターやビラの規格もチェックした。
九日には、富山1区で自民党公認の前職長勢甚遠氏と自由党公認の元職広野允士氏、2区で自民党公認の前職宮腰光寛氏と共産党公認で新人折田誠氏、3区で共産党公認の新人上田弘氏と社民党公認の新人湊谷道夫氏の計六陣営が事前審査を受ける予定である。
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2000/06/09
【富山新聞】
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公明、長勢甚遠(1区)、宮腰光寛(2区)氏推薦、小選挙区で自民3氏支援、2000富山・衆院選
●富山県本部、連絡組織の設置協議へ
公明党富山県本部の島田一代表は八日、県庁で記者会見し、衆院選富山1、2区で自民党前職の長勢甚遠、宮腰光寛両氏の推薦を発表した。公明党本部が同日、既に申請のあった3区の前職綿貫民輔氏を含め三氏の推薦を正式決定したことで、自民党は県内の全小選挙区で、公明党から「公式な支援」を取り付けた形となった。
自民党側は七日、1区の長勢氏、2区の宮腰氏の推薦願いを公明党県本部に届けた。県本部は同日夜の幹事会の結果▽政権を選択する選挙であり、連立の枠組みが問われる▽改革を断行するには政治の安定が不可欠―などの理由から党本部に二氏の推薦を申請した。3区については五日に申請していた。
●自民選対組織には入らず
県本部は自民選対組織のやぐら組みには入らず、党独自に自民党候補を支援する方針で、「自民党側とは今後、連絡組織の設置についても協議したい」としている。
●「小異を捨てて大同につく」、公明、政権の枠組み重視、票の流れが鮮明に
前回衆院選で公明党勢力は、新進党の枠組みで同党前職の広野允士氏を全面的に支援した。その結果、同氏と自民党前職の長勢氏との間で激しい選挙戦となったことなどから、当初は「しこりがあり、長勢氏の推薦は難しい」(県本部幹部)とみられていた。
島田氏は「選挙は『自公保』対『民共』の図式が明らかであり、政権与党がスクラムを組むべき」と、推薦決定の理由を語った。
長勢氏陣営も水面下で公明党側との関係改善に動いていた。島田氏によると、四月二十三日に長勢氏と、後に同氏陣営の選対本部長に就いた力示健蔵自民党富山市連支部長が、島田氏や公明党支持団体の幹部と会談。一時間に及んだ会談で長勢氏からは、公明党などを批判する「四月会」に参加したことについて「党内情勢に流された」などの釈明があったという。
八日朝、長勢氏から島田氏に、推薦の謝意を述べる電話が入った。「(県本部)幹事の意見に温度差はあった」(島田氏)ものの、「小異を捨てて大同につく」(同)方針で一致したことへの、いち早い対応であった。
平成十年七月の参院選比例代表で、公明党が得た県内投票数は四万余票。ただ、島田氏は「これで四万がそっくり入るということではない」と、自民側の公明票取り込みに向けた努力も求めた。
公明党の自民党候補推薦に対し自由党元職の広野氏陣営は「基本的な戦略は変わらない」と強調する。党派にこだわらず、”広野ファン”を増やす草の根活動では、これまで通り自民、公明党員も対象とする構えだ。
公明党の公式な支援により、「自民党内にも反発が出る。無党派層、浮動票も流れない」(野党陣営)と指摘する声もある。
”自民王国”に野党勢力が挑む衆院選公示まで四日。選挙戦のカギとされた公明票の行方は、ようやく鮮明になりはじめた。
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2000/06/10
【富山新聞】
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12日に小選挙区の自民3氏の激励会、富山県農協5連、馳浩氏励ます会発足、出身地の小矢部市で
富山県農協中央会、信連、経済連、厚生連、全共連県本部の五連は十二日、富山市の県JA会館で、県内の小選挙区に出馬する自民党前職三氏の激励会を開く。
激励会には1区の長勢甚遠、2区の宮腰光寛の両氏は出席する予定で、3区の綿貫民輔氏については未定。県農協五連は自民党公認候補の支援を決めている。
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2000/06/11
【富山新聞】
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立候補予定者1400人に迫る、第42回衆院選、13日公示、自公保連立政権の信問う、小選挙区=12氏、比例単独=2氏、富山県内
第四十二回衆院選挙は十三日に公示され、二十五日の投票へ向けた十二日間の選挙戦に入る。十日現在で、小選挙区と比例単独を合わせた立候補予定者は約千三百九十人となり、公示日までにさらに増える見通し。前回の計千五百三人には及ばないものの、千四百人に迫る勢いだ。総選挙は平成八年の前回以来、三年八カ月ぶり。自公保連立政権の信を問い、比例定数二○削減で小選挙区三○○、比例一八○となった計四百八十議席を争う選挙となる。
全国三百小選挙区の立候補予定者は既に千百九十人に近づき、競争率は三・九六倍となった。全国十一ブロックの比例代表に届け出を予定している九政党のうち、共産、社民両党と自由連合は名簿を発表している。自民、民主、公明などの発表は、公示日前日の十二日となる。
与党三党は、選挙で安定多数の二百五十四議席を確保し、連立体制を継続したい考え。民主党は二百四十二人を小選挙区に立てて対抗、与党三党を過半数割れに追い込もうとしている。
野党側は、森喜朗首相の「神の国」「国体」発言など首相の「資質」や、森政権誕生の経緯を取り上げ、与党側を厳しく批判。与党側は「体制選択の選挙」(野中広務自民党幹事長)と位置付けている。
政策課題では、与党側が景気回復や主要国首脳会議(沖縄サミット)の成功、教育改革の推進を前面に押し出しているが、野党側は財政再建や社会保障などを争点とする構え。民主党は所得税の課税最低限引き下げも主張している。
●小選挙区=12氏、比例単独=2氏、富山県内
富山県内の立候補予定者は、小選挙区の十二氏、比例単独の二氏となっている。
富山1区では自民党前職の長勢甚遠、民主党新人の原田貢彰、共産党新人の火爪弘子、自由党元職の広野允士、社民党新人の高木睦子の五氏が立候補する。同2区では自民党前職の宮腰光寛、民主党新人の高岸由英、共産党新人の折田誠の三氏、同三区では自民党前職の綿貫民輔、民主党新人の野畑圭造、共産党新人の上田弘、社民党新人の湊谷道夫の四氏が出馬する。
比例単独の候補予定者はともに自民党前職の萩山教嚴、橘康太郎の二氏となる。
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2000/06/13
【富山新聞】
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12氏の出馬が確実、衆院選挙富山県内3選挙区、全国は1400人立候補へ
第四十二回衆院選挙は十三日に公示され、同日午前八時半から小選挙区への立候補と比例代表選挙への届け出が始まる。受け付けは夕方五時で締め切られる。投開票日は二十五日となる。
富山県内では三小選挙区に十二氏、北陸信越ブロック比例単独で二氏が立候補を表明している。各立候補予定者は立候補届けを済ませた後、午前九時ごろから各選挙事務所前などでの出陣式で第一声を放ち、二十五日の投票に向けた選挙戦に入る。
衆院勢力順で、1区は自民党前職の長勢甚遠氏に、民主党新人の原田貢彰、共産党新人の火爪弘子、自由党元職の広野允士、社民党新人の高木睦子の四氏が挑む。2区は自民党前職の宮腰光寛氏、民主党新人の高岸由英氏、共産党新人の折田誠氏が争う。3区は自民党前職の綿貫民輔氏を、民主党新人の野畑圭造、共産党新人の上田弘、社民党新人の湊谷道夫の三氏が追う展開となる。比例単独では自民党前職の萩山教嚴、橘康太郎の両氏が出馬する。小選挙区に出馬する自民、民主、自由、社民各党の九氏も比例に重複立候補する。
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2000/06/13
【富山新聞】
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政権枠組み、民意問う、総選挙きょう公示、森喜朗・首相、自公保合流にも言及、7党首、景気、財政など討論
十三日公示される総選挙を前に自民、民主、公明、共産、保守、自由、社民の七党党首による討論が十二日、東京・内幸町の日本記者クラブで開かれ、政権の枠組み、景気対策、社会保障、財政などをめぐり意見が交わされた。
各党首とも今回の総選挙を「政権を選択する選挙」と強調。与党三党首は「自民、公明、保守の責任ある連立政権の枠組みがいいのか、野党の連合政権がいいのか国民に問いたい」と提起。森喜朗首相(自民党総裁)は「将来、政策的にも整合性が出てくれば共に一緒にやっていくことを考えてもいいのではないか」と述べ、将来的な三党合流の可能性に言及した。
鳩山由紀夫民主党代表は「最初から数合わせの発想はしない」として、与党を過半数割れに追い込み、政策中心に各党に協力を呼び掛ける考えを表明。共産党との連立は否定した。
社会保障は税制との関連で論議され、鳩山氏、扇千景保守党党首、小沢一郎自由党党首が消費税を全額、社会保障費に充てるよう提言。将来の消費税率引き上げの可能性にも言及した。神崎武法公明党代表は「社会保険庁を改組し、社会保障基金機構をつくり(経費を)節約する」と述べた。土井たか子社民党党首は「基礎年金は税方式化を念頭にやっていく目安をつけるべきだ」と述べた。
森首相は、消費税の「福祉目的税」化には慎重な姿勢を示し、不破哲三共産党委員長は、目的税化に反対し、現在の財源の配分の見直しで対応すべきだとの考えを示した。
民主党が公約に掲げた課税最低限の引き下げに関し、鳩山氏は「児童手当の給付により、年収八百万円以下の人は増税分が相殺される」とする一方、年収八百万円以上は増税となることを明言した。森首相は「景気(回復)に対して大きな支障となる」と反対した。
「神の国」発言について首相は「誤解を受けた点は率直におわびしている」と述べるにとどめた。
七党首は討論に先立ち、公約などについて記者クラブに文書で回答した。
●自民、北陸信越、2位、萩山教嚴氏、3位、橘康太郎氏、各党比例名簿出そろう
自民、民主、公明、自由の各党は衆院選公示を前にした十二日、比例代表届け出名簿を発表した。
北陸信越ブロックの富山県関係では、自民党の純粋比例候補となる萩山教嚴氏が二位、橘康太郎氏が三位に登載された。前回衆院選と同順位での上位登載となり、同党の”当選安全圏”とされる四位以内に入った。
このほか自民党では、小選挙区と重複立候補する1区の長勢甚遠、2区の宮腰光寛、3区の綿貫民輔の三氏が他の小選挙区公認候補とともに八位に並んだ。
民主党では、1区の原田貢彰、2区の高岸由英、3区の野畑圭造の三氏がともに重複で三位となった。1区で重複立候補する自由党の広野允士氏は、二位登載となった。
自民党は、東京で松島みどり氏、近畿で高市早苗氏と女性を名簿一位にランクした。民主党も東海でジャーナリストの山谷えり子氏、近畿で福祉専門家の山井和則氏の両新人を一位とし、女性問題や福祉問題への積極的な取り組みをアピールしている。公明党は九州の神崎武法代表ら党幹部とともに、北海道で丸谷佳織氏、近畿で池坊保子氏をそれぞれ一位とした。
名簿登載者数は、自民党が比例単独候補六十六人に重複立候補を加えた計三百二十六人。民主党は比例単独二十人に重複を加え計二百五十九人。比例に重点を置く公明党は、重複を七人に絞り計六十三人となった。
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2000/06/13
【富山新聞】
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小選挙区、かく戦う、選挙戦きょうスタート、12陣営の参謀に聞く、2000富山・衆院選
十三日公示の衆院選で富山県内の三小選挙区に候補者を立てる十二陣営は十二日、すべての準備を終え、号砲を待つばかりとなった。投票日は二十五日。各陣営の参謀に十二日間の選挙戦に臨む決意や狙いを聞いた。
■〔2区〕
●宮腰氏陣営、補選票が最低ライン、千田稔・選対本部長
平成十年の衆院2区補選で獲得した六万六千余票を最低ラインに掲げたい。選挙区内の十五市町村すべてに選対組織が設置され、後援会の整備も順調であり、選挙態勢は整ってきた。
ただ、有権者の関心が低調となることが懸念され、無党派層の獲得に全力を傾注する。あいさつ回りや企業訪問などを中心に選挙区全域をきめ細かく動き、顔が見える選挙戦を展開したい。
●高岸氏陣営、一市民の熱意前面に、七沢秋政・選対本部長
無名の新人だが、まっしぐらに新たなチャレンジをしたいという意気込みを持っている。熱い思いを前面に出し戦いたい。
銀行への公的支援反対の施策は自らの貸し渋り体験から生み出された。こうした一市民の思いを無党派層に訴える。一昨年の補選で住一郎氏が獲得した票は前職に対する批判票だ。住票に加え、連合富山の推薦を軸に反自民非共産の枠組みで労組票も取り込みたい。
●折田氏陣営、無党派層掘り起こす、上田俊彦・選対責任者
昨年末から選挙区内の全市町村で三百回を超える街頭演説、ミニ集会を行い、支持を訴えてきた。公共事業よりも年金や生活保障のために税金の使い道を切り換える政策に、有権者の反応は大きく、党派を超えた共感が広がっていることを確信する。
消費税率の引き上げ反対についても今後強く呼び掛け、無党派層の掘り起こしを進めたい。比例代表とも連動し、躍進をかけ戦う。
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2000/06/13
【富山新聞】
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開戦前夜、政策を熱弁、2区、3氏が公開討論会、富山県内初、市民グループ企画、350人聞き入る
衆院選富山2区の候補者を招き、政策や人柄を知ってもらおうと出馬を予定する自民党公認の前職宮腰光寛、民主党公認の新人高岸由英、共産党公認の新人折田誠=衆院勢力順=の三氏が出席した公開討論会が十二日、魚津市の新川文化ホールで開かれた。市民グループが企画した立候補予定者による公開討論会は国政選挙では県内で初めてで、市民ら約三百五十人が聞き入った。
三氏はくじ引きで決まった宮腰、折田、高岸の順に五分間、二十一世紀に向けた政治信条について熱弁を振るった。続いて実行委員会が決めた景気回復と財政再建、教育についての基本的考え、社会保障制度、地方分権、国の危機管理―の五テーマについてそれぞれの意見を述べた。
政治信条で宮腰氏は「地方を豊かにするため北陸新幹線などに加え、福祉や社会保障の枠組みをつくる」、折田氏は「公共事業優先の逆立ち財政をやめ、住民の目線の政治を目指したい」、高岸氏は「政治の流れを変えるため国民不在の官僚政治を改め、政治への信頼を取り戻す」などとそれぞれ決意を示した。
討論会は同市内の若手経営者らでつくる実行委員会が主催して開かれた。「公正、公平性を守るため」(主催者側)として発言中のやじや主催者側の促した場面以外での拍手は禁じられ、三氏も用意した原稿に目を通しながらの発言が目立った。会場の三百席は満席で会場の外に設けられたモニターで討論を見守る市民もいた。
会場からは「候補者選びに大いに参考になった」(魚津市内の六十一歳の自営業者)と評価する声が聞かれた半面、「新川地区の浮上策がテーマにないのでは意味がない」(同市内の四十五歳の会社員)と冷めた声も漏れた。
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2000/06/14
【富山新聞】
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富山県内14候補、第一声と公約、〔2区〕宮腰光寛・候補、折田誠・候補、高岸由英・候補
●宮腰光寛・候補(自・前)、地域守り夢を形に
●〔第一声〕
黒部市田家新の選挙事務所前で出陣式を行い、千田稔選対本部長、鹿熊安正総括責任者、荻野幸和連合後援会長があいさつし、必勝を期した。続いて、森野泰夫YKK上席常務らが激励の言葉を送った。
約千五百人(主催者発表)を前に、宮腰候補は「地域を守り、発展させるには、地域の夢を形にすることが大切である。まだ、日本は夜明け前。皆さんとともに二十一世紀の夜明けを切り開いていくのが今回の選挙だ」と決意を示した。地元黒部市を皮切りに、全市町村を遊説し、五カ所で個人演説会に臨んだ。
●〔公約〕
▽依存型社会から自立型社会への転換▽改革に伴う痛みを分かち合い、医療、福祉、年金制度を揺るぎないものに▽創意工夫がいかされる経済社会システムの構築▽雇用の安定的確保と抜本的な景気対策、税制改革▽北陸新幹線など総合交通体系の確立と下水道整備▽農山漁村の健全な維持発展▽環境保全型社会の実現▽地方分権の確立―などに向け、時代の課題に真正面から取り組む。
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2000/06/14
【富山新聞】
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富山県内3選挙区に12氏、衆院選スタート、政権の枠組みなど争点
第四十二回衆院選は十三日、公示され、富山県内の三小選挙区では十二氏が立候補を届け出、二十五日の投票に向けた選挙戦に突入した。
午前八時半から県庁で、立候補届け出の受け付けが開始され、午後五時で締め切った結果、1区は自由党元職の広野允士氏、社民党新人の高木睦子氏、民主党新人の原田貢彰氏、共産党新人の火爪弘子氏、自民党前職の長勢甚遠氏、2区は自民党前職の宮腰光寛氏、共産党新人の折田誠氏、民主党新人の高岸由英氏、3区は民主党新人の野畑圭造氏、自民党前職の綿貫民輔氏、社民党新人の湊谷道夫氏、共産党新人の上田弘氏=いずれも届け出順=の争いが確定した。
十二候補は届け出を済ませた後、各選挙事務所前などで出陣式に臨み、第一声を放った。続いて選挙カーに乗り込み、遊説や個人演説会で、支持を訴えた。
各選挙区の戦いは、公明党の推薦を得た自民党勢に、民主、共産、自由、社民の各野党勢が挑む形で展開すると予想され、政党間の争いに、地縁血縁が複雑に絡む様相である。
●自民、萩山氏2位、橘氏3位、比例・北陸信越
比例代表北陸信越ブロックの富山県関係では、政党届け出順に、社民党が1区の高木睦子、3区の湊谷道夫の両候補を重複で一位の同順位に登載した。民主党は1区の原田貢彰、2区の高岸由英、3区の野畑圭造の三候補を重複で三位に並べた。
自民党は二十四人を名簿登載し、純粋比例候補の前職萩山教嚴氏を二位、同じく前職の橘康太郎氏を三位とした。重複立候補となる1区の長勢甚遠、2区の宮腰光寛、3区の綿貫民輔の三候補は、八位の同順位で並んだ。
自由党は1区と重複する広野允士候補を単独二位に登載した。
●全国、1404人届け出
全国では、午後五時の立候補締め切りまでに、小選挙区(定数三○○)と全国十一ブロックの比例代表(定数一八○)に計千四百四人(重複分を除く)が届け出。比例代表は九政党と一団体が争う。候補者数は前回を約百人下回ったが現憲法下で過去二番目。小選挙区の候補者は千百九十九人で競争率四・○○倍の激戦。女性は二百二人となり、前回の百五十三人を上回る過去最多となった。
総選挙は平成八年十月以来三年八カ月ぶりで、小選挙区比例代表並立制では二度目。自民、公明、保守三党による連立政権への審判となる。野党が「神の国」発言をきっかけに森喜朗首相の「資質」を問う中で、自民党の議席数が最大の焦点だ。
与党三党は安定多数二百五十四議席を目指しているが、結果次第では選挙後に政権交代となる可能性も出ている。政策課題では景気回復や財政再建、社会保障、教育問題などが争点。
小選挙区と比例代表の重複分を除いた各党の候補者数は、自民党が計三百三十七人。計七十四人の公明、計十九人の保守両党との候補者調整の結果、候補者が減った。
与党の過半数割れを目指す民主党は計二百六十二人。共産党は三百小選挙区すべてに擁立し計三百三十二人。自由党計七十五人、社民党計七十六人。無所属候補は七十九人と戦後最少を記録。現行の選挙制度が政党候補に有利であることを裏付けた。
比例代表の各ブロックに届け出た政党は自民、民主、公明、共産、保守、自由、社民、無所属の会、自由連合と政治団体の社会党。
■〔富山県2区の小選挙区立候補者〕
●宮腰光寛(みやこしみつひろ)49 ☆自前(1) 党社会部会、農林部会各副部会長(県議会副議長)京大中退、黒部市岡七四七ノ一
●折田誠(おりたまこと)48 共新 党新川地区委員長(民主青年同盟県委員、県社会福祉協議会)早大卒、滑川市中新一四二一
●高岸由英(たかぎしよしひで)49 ☆民新 党県第2区総支部長、内装業(会社員)滑川高中退、魚津市青島六三七ノ七
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2000/06/14
【富山新聞】
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主張を鮮明に1票獲得、12候補が掲げる争点、景気回復、安心できる生活、財政の健全化、福祉や医療
二十五日の投票日に向かって舌戦がスタートした衆院選で、富山県三小選挙区の十二候補者は、今回の選挙で何を争点と位置付けているのか。十二日に開かれた党首討論で七党首がそろって「政権を選択する選挙」を強調するなか、有権者から一票を手繰り寄せるために十二陣営が掲げる争点を聞いた。
■2区
●宮腰光寛・候補陣営
景気回復と雇用の安定、少子高齢化時代の対応、税制改革を実行できるかどうかだ。憲法問題や政権の枠組みも掲げたい。
●折田誠・候補陣営
自民党政治はあらゆる分野で行き詰まっている。連立与党に審判を下し、暮らし・福祉優先へ政治の流れを変えられるかどうかだ。
●高岸由英・候補陣営
主権在民をないがしろにする森政権の是非を問う選挙。財政の健全化へ、ばらまき予算を止められるかどうかも挙げたい。
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2000/06/14
【富山新聞】
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生き残りをかけ舌戦、「批判ばかりは無責任」「現状すべてが危機」、各候補、地元で第一声
悲願の赤じゅうたんに挑む新人が激しい口調で与党批判を展開し、生き残りをかけた前職の弁も一気に過熱―。衆院選の幕が切って落とされた十三日、富山県内三小選挙区の各候補はそれぞれの地元での出陣式で第一声を放ち、決戦の渦中になだれ込んだ。前職の出陣式で弁士が「自公保か野党連合か」の選択を迫れば、新人陣営は森喜朗首相をやゆするパフォーマンスを繰り広げ、県都富山市では早くも選挙カーが鉢合わせする場面もあり、県内は選挙ムード一色に塗りつぶされた。
●〔2区〕
民主党新人の高岸由英氏の支持者は、森首相の似顔絵にボールをぶつけるパフォーマンスで選挙カーに乗り込む同氏を送り出した。似顔絵には「問題発言」「支持率」などと記され、七沢秋政選対本部長は「森政権を打ち破る」と気勢を上げた。共産党新人の折田誠氏の陣営では女性支持者が「自民党は消費税引き上げが常識だ」と絶叫した。
初の解散総選挙に臨む自民党前職の宮腰光寛氏の出陣式では、陣営の引き締めを訴える言葉が相次いだ。総括責任者の鹿熊安正参院議員は「宮腰票を五倍、十倍、二十倍に積み上げていただきたい」と力を込め、中屋一博滑川市議会議長も「(補選以来の)一年八カ月は助走期間。今回が正念場だ」とまなじりを決した。
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2000/06/15
【富山新聞】
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揺らぐか「自民王国」、序盤情勢、記者リポート、社民、比例復活に照準、公明票の行方に視線
富山県内の衆院選は保守王国・富山で強固な支持基盤を誇る自民党の前職三候補に民主、共産、自由、社民の各党がどこまで食い下がれるかが最大の焦点となる。自民党の各候補はいずれも公明党の推薦を受けたとはいえ、盤石とは言い切れない不安定要素も抱えており、野党側には「比例復活」に照準を絞り、切り崩し作戦を進める陣営もある。全国有数の「自民の牙城(がじょう)」は揺らぐのか。各陣営の担当記者が序盤情勢をリポートした。
●〔2区〕
D 2区では、高岸氏は連合の本部推薦もあり、「反自民・非共産」の枠組みで戦えば善戦は可能とみている。しかし、不安要因も多いね。二年前の前回補選で全面支援した社民党支持労組との距離感は大きい。自治労県本部の対応もあり、白票が相当数出るとの見方もある。出陣式で陣営幹部が、住家の全面支援を取り付けたとアピールしていたが、前回補選での三万票の住一郎票が本当に動くかは不透明だ。
A 中には住票の七割を取ると豪語する陣営幹部もいるらしいね。ただ、民主党の場合、比例名簿三位に登載された県内三候補の復活があるとすれば、石川1区の奥田建候補や福井3区の辻一彦候補、新潟6区の筒井信隆候補らの小選挙区での議席獲得が前提になるだろう。これら激戦区では、小選挙区で届かなかった場合も相当、惜敗率が高くなることが予想される。
B ただ、自民党の宮腰光寛候補も盤石とは言えないよ。地元黒部市など、県議選でのしこりはいまだに相当強いようだ。入善町で一年以上先の町長選に、前回選挙で涙を飲んだ長勢派の流れをくむ人物がいち早く出馬表明したことをとらえて、住後継の宮腰候補に対するけん制という見方もある。実際、十四日にあった同町の個人演説会では、「集まりが悪い」と腕組みする選対幹部もいた。
C 公明票にしても、宮腰候補が所属する加藤派は公明党との距離があるとされているだけに”右向け右”というわけにもいかないらしい。
A いずれにしても東部に候補者が集中する構図は変わらず、富山市近郊での関心は薄い。
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2000/06/17
【富山新聞】
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社民支持層の票奪い合い、2区、宙に浮く2万票の行方、3陣営、自治労自主投票に波紋
●「白票あるが無視できぬ」
衆院富山2区で、自民党公認の前職宮腰光寛、共産党公認の新人折田誠、民主党公認の新人高岸由英=届け出順=の三候補陣営が社民党支持層の取り込みに向けた動きを加速させている。連合が土壇場で本部推薦を決めたにもかかわらず、社民党の最大の支持労組である自治労県本部が、白票を含む自主投票の方針を決めたためである。1、3区で民主、社民の対立が激化する中、ねじれの構造となった2区では、三候補陣営は社民党支持層に熱い視線を送っており、関係者は「社民党の存亡をかけた」比例代表の戦いへの影響を推し量っている。
「支援要請のない候補を推薦も支持もしない。ただ一般の社民党支持者の判断まで縛るわけにはいかない」。社民党県連合の横山真人代表は十六日、富山2区では比例票の獲得に全力を挙げ、高岸氏の支援はあり得ないとの考えをあらためて示した。
こうした社民党県連合や支持労組の自治労県本部の方針に対し、民主党県連の島田幸男幹事長は十六日、「早い段階で社民党との選挙協力の可能性は消えた。税金を使って投票率のアップを目指すべき公務員労組が白票を容認する方針を出す方が問題」との認識を示し、社民側との溝の深さをうかがわせた。
社民党は一昨年の参院選の比例代表で、魚津市から民主党公認候補が出馬していたにもかかわらず、2区の十五市町村で一万九千六百四十三票を獲得している。現在、自治労県本部は2区内で約五千人の組合員を擁しており、こうした現状を背景に「白票も相当数出るだろうが無視できない票」(関係者)と言え、各陣営が取り込みに躍起とならざるを得ない状況である。
宮腰候補陣営の坂田光文選対事務長は、富山市近郊の社民党町議と、宮腰氏本人がすでに接触しているとしたうえで「平成八年に住博司氏が全国最高得票率だった図式に似てきた」と社民党支持者票にも期待をのぞかせる。その一方で、高岸氏が連合本部の推薦を受けたことで、「(社民系を含めた)労組票が民主側にまとまりだしている」(県議の一人)との警戒感も生まれている。
折田候補陣営の上田俊彦選対責任者も「県教組や自治体関係者にも積極的にアピールしたい」と切り込みのチャンスと位置付ける。
高岸候補陣営では、自治労県本部に加盟する市町村の職員労組にも働きかけを強める構えで、七沢秋政選対本部長は「自治労も連合加盟である以上、常識的な判断をしてくれるはず」と期待を寄せている。
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2000/06/17
【富山新聞】
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2区の参謀・序盤の手ごたえ、宮腰候補、折田候補、高岸候補
●分析中、宮腰候補(自前)、選対本部長、千田稔氏、無党派層に働き掛け
序盤の滑り出しは順調だが、世論は自民党に厳しく、逆風に打ち勝つ票を掘り起こす。前回補選で獲得した六万六千余票は、いわば最低ライン。上積みに不可欠な無党派層に働き掛ける目玉は、宮沢喜一蔵相の選挙区入りだ。蔵相には「経済再生のシナリオ」を語ってもらい、有権者の関心を一気に高めたい。
投票率、得票数についてはまだ読みきれておらず、二十一日前後に分析して最終盤の対策を練る。
大票田の魚津市では、民主党候補の地縁血縁が動き、前回の住一郎票も当て込んでいるようだが、住票は強固な自民票。一票もやれないという気構えで戦う。候補も最後まで過密日程をこなして支援を訴え、投票になだれ込みたい。
●63%以上、折田候補(共新)、選対責任者、上田俊彦氏、支持の広がりを実感
街頭や個人演説会でも感触はいい。連立与党に対する批判が高まっており、投票率は平成八年の衆院選の六三%を上回るだろう。個人演説会の入りは前回衆院選や前回補選の二、三割増しだ。前職の地盤の黒部市で開いた個人演説会では七割は初めて参加した人だった。北陸信越ブロックでの二議席を目指し、富山2区は有権者の二割に当たる五万票を目指す。
公開討論会は広く政策を訴える好機となり、反響も大きかった。住一郎票の行方や魚津、黒部市の地域間競争に焦点が当たっているようだが、政策を聞いた上で判断する有権者は確実に増えている。消費税率引き上げ反対を争点に、開催を周知した上で街角での政策訴えに力を入れる。
●60%前後、高岸候補(民新)、選対本部長、七沢秋政氏、熱意伝え6万票目標
一市民としての熱意を伝えたい。名前は次第に浸透してきたが、候補本人の熱意はまだ十分に伝わっていない。自由、社民党の支援はないが、連合の本部推薦を軸に労組の支持固めを進め、住一郎票の半数は取り込みたい。これを後援会が底上げし六万票を目指したい。
投票率は平成八年の衆院選と比べるとやや下がり、六〇%前後になるのではないか。魚津市の住支援者には政党に色分けされることを拒む空気もあり、入善町では前職に反発する住ファンで投票に行かない人も多いと予測されるからだ。十七、十八日は街宣で顔の売り込み、その後は無党派層の掘り起こしのため、企業回り、決起集会などに総力を上げる。
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2000/06/18
【富山新聞】
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「内助の功」も最前線に、「代理は私しかいない」妻たちの戦い過熱、女性候補、夫が陰で支え
衆院選も中盤に突入し、富山県内では、各小選挙区でたった一つの議席をめぐり、妻たちもし烈な集票合戦の渦中に身を投じている。候補者の妻が個人演説会で深々と頭を下げ、選挙カーに乗り込んで声を振り絞れば、県議、市議らの妻も、選対事務所を守る。ふだんは裏方に徹する女性たちの”もうひとつの戦い”も、二十五日のゴールに向けて過熱している。
「自分の選挙も大変なんです。主人が数時間しか(地元に)いないものですから。今日は子どもが、私の代わりに手伝ってくれています」。十七日、富山2区の自民党前職、宮腰光寛候補の応援に駆けつけた加藤紘一元党幹事長の妻、愛子さんの言葉は、衆院選が家族ぐるみの総力戦であることを雄弁に物語った。
宮腰候補が平成十年八月の衆院補選で初当選を飾って以来、妻の雅子さんは同候補の留守を守り、後援会活動を支えてきた。雅子さんは「代議士の妻は夫の代理。『私しかいない』という思いでともに戦っている」とこともなげだが、女性支持者の一人は「私がまねろと言われたら、逃げ出していると思う」と話した。
看護婦の仕事を持つ富山3区の共産党新人、上田弘候補の妻の初美さんは仕事の合間を縫って選挙カーに飛び乗り、社民党新人の湊谷道夫候補の妻、登代子さんも、地元・新湊市内の集会を中心にあいさつに立つ。候補者不在の自民前職、綿貫民輔候補の陣営でも、妻の千重子さんが「主人になり代わって」と、支援を訴える。
小選挙区に出馬した十二人の候補の中で、ただ一人独身なのが富山1区の民主党新人、原田貢彰候補。陣営関係者の間では「情に訴える票の集め方はもう古い」との思いと「奥さんが集める票もかなり大きい」との懸念が交錯する。
また、社民党新人の高木睦子、共産党新人の火爪弘子の両候補の夫は、家事を手伝うなど陰から妻を支える役回りに徹しており、陣営関係者からは、「家族を売り物のように表に出すという発想はない」と冷ややかな声も出ている。
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2000/06/19
【富山新聞】
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小選挙区、「決めていない」が4割、富山新聞社世論調査
●1区=長勢氏を広野氏が追う、2区=宮腰氏が高岸氏に先行、3区=綿貫氏3候補引き離す
衆院選富山1、2、3区の動向を探るため、富山新聞社は公示後の十四―十七日に県内の有権者を対象に電話による世論調査を実施した。その結果と選挙取材班の情報、分析をもとにまとめた十八日現在の情勢は、1区では長勢甚遠候補(自前)を広野允士候補(由元)が追い、原田貢彰候補(民新)、高木睦子候補(社新)、火爪弘子候補(共新)が続く展開となっている。2区は宮腰光寛候補(自前)が高岸由英候補(民新)に先行し、折田誠候補(共新)も浸透を図っている。3区は綿貫民輔候補(自前)が野畑圭造(民新)、湊谷道夫(社新)、上田弘(共新)の三候補を引き離している。森内閣支持率が全県で三割に満たない中でも自民党候補は優勢な戦いを進めているが、未決定層がなお四割以上あり、選挙区によっては流動的な側面を残している。
調査段階で、投票する人を決めたかどうかについては、全県で「決めている」が四四・〇%、「大体決めている」が一五・三%で、ほぼ六割が意中の候補を決めている。「まだ決めていない」は四〇・二%、「分からない・無回答」も〇・五%あった。
小選挙区別では、未決定層の割合が「分からない・無回答」を含めて3区で三四・〇%となっているのに対して、1、2区ではともに四四%台と比較的高い。とりわけ、県都富山市一市を選挙区とする1区では、近年、無党派層の増加が指摘されていることに加え、三選挙区で最多の五候補が立つことから、未決定層をめぐる攻防は二十五日の投票日までもつれそうな状況である。
●〔調査の方法〕
乱数表を用いて無作為に作り出した電話番号で、富山県内の有権者約九十万八千人の男女比率、年代別比率に従って、三選挙区で各四百人(計千二百人)の回答が得られるまで調査を続けた。
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2000/06/19
【富山新聞】
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唯一の日曜、街頭で乱戦、「人の集まる場所へ」各候補疾走、無党派層取り込みに全力
衆院選の期間中で唯一の日曜日となった十八日、富山県内三つの小選挙区でしのぎを削る候補者は一斉に街頭に繰り出した。とりわけ、買い物客らでにぎわう県都富山1区では大型ショッピングセンター前や市中心部で五陣営入り乱れての激戦が展開され、繁華街でニアミスした両陣営が互いに様子をうかがう場面も。同2区では三人の候補者が広い選挙区を疾走すれば、同3区でも四陣営が大票田の高岡、氷見、新湊市で激突し、勝敗の行方を左右する無党派層を狙った各陣営の”休日戦略”が交錯した。
●2区、広大な選挙区、くまなく回る
富山2区の自民党前職、宮腰光寛候補は選挙区全域を巡り、夕方以降は婦負郡での個人演説会に臨み、選挙区最西端の山田村にも足を踏み入れた。共産党新人の折田誠候補は、魚津市以東に狙いを定めて街宣を展開し、日中は住宅地で、夕方は買い物客の集まるスーパーマーケットでマイクを握った。
民主党新人の高岸由英候補は、朝日町から立山町までくまなく街宣車を走らせ、大型ショッピングセンターなどでは谷林正昭参院議員らとともに演説を行った。
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2000/06/20
【富山新聞】
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追加の景気刺激策も、宮沢喜一・蔵相、魚津市で講演、9月には回復強調
宮沢喜一蔵相は十九日、衆院選応援のため富山県入りし、魚津市の新川文化ホールで講演した。この中で宮沢蔵相は、九月には景気が回復するとの見通しをあらためて強調するとともに、回復しない場合は「どんなことをしてでも何とかする」と述べ、場合によっては追加の景気刺激策を講じる意向を示した。
宮沢蔵相は、今年一―三月期の国内総生産(GDP)が三年ぶりにプラスに転じたことなどを指摘し、「ようやく経済が前に動き始めた。九月に向かってもう心配がない」と述べた。また、企業の設備投資が増加していることなどに伴い、「冬のボーナスは確実に良くなる」と明るい見通しを示した。
一方で、GDPの約八割は個人消費と企業の設備投資で占められていることを挙げ、景気回復を確実なものとするため、一段の民需拡大の必要性も強調した。
講演は富山2区に出馬している自民党公認の前職、宮腰光寛候補の総決起大会の中で行われ、約千三百人(主催者発表)が参加した。宮沢蔵相はこの後、婦中町のJA鵜坂でも講演した。
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2000/06/20
【富山新聞】
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永田町巻き込み批判応酬、各陣営、舌戦語録、揚げ足取りばかり、不平言う資格ない
衆院選は投票日まで一週間を切り、富山県内の各陣営の舌戦はますます熱を帯びてきた。永田町からの応援弁士も入り乱れ、街頭演説や個人演説会などでは、相手陣営の批判や皮肉も織り交ぜた熱弁を展開しており、そのまま終盤戦になだれ込む様相である。過熱の一途をたどる各陣営の象徴的な発言を拾った。(届け出順)
■〔2区〕
●宮腰光寛・候補陣営
「選挙に油断は禁物だ。相手が弱いからと言って油断してはならない」(十九日、新川文化ホールの個人演説会で中沖豊知事)
●折田誠・候補陣営
「宇奈月ダムで地元業者に仕事が回ってくるはずがない。むなしい税金の使い方で国民生活はさらに苦しくなる」(十九日、大沢野町坂本2区公民館の個人演説会で林邦穂同町議)
●高岸由英・候補陣営
「魚津に国会議員がほしくないのか。黒部に負けてもいいのか。情勢は三―五千票差の大接戦で、上新川と婦負では五分五分だ」(十七日、魚津市村木公民館の個人演説会で三辺進連合富山会長)
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2000/06/20
【富山新聞】
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北陸新幹線早期準備を、宮沢喜一・蔵相、2区入りで懇談、富山県、市町村と経済界が要望
「大蔵大臣との要望懇談会」は十九日、魚津市の新川文化ホールで開かれ、衆院選応援のため富山2区入りした宮沢喜一蔵相に、同選挙区内の市町村長らが陳情した。県側も北陸新幹線の早期整備などを要望した。
各市町村は、国道8号バイパスの早期完成など県東部全域に及ぶ要望をはじめ、魚津港やスーパー農道の整備、深層水設備への補助など、地域づくりに向けた直轄事業、自治体への助成措置の充実を求めた。
商工会議所、商工会の代表者は、ゼロ金利政策を継続することや、観光協会の法人化に対する人件費補助制度の創設など、地域中小企業の活性化に向けた施策の充実を要望した。
宮沢蔵相はこの後、富山2区の県議団とも懇談した。
●思い出話は「住票」狙い?、2区応援で宮沢氏
衆院富山2区の自民党前職、宮腰光寛候補の応援のため魚津市で講演した宮沢喜一蔵相は、住栄作元法相、博司元代議士の思い出から話を切り出した。宮沢氏は栄作氏について「宏池会(現加藤派)の事務総長になり、私を総理にするため努力してくれた。今でもありがたく思う」と人柄をしのんだ。
宮沢氏は、博司氏についても「福祉に詳しく、厚生大臣の丹羽(雄哉)君が自分の跡継ぎにするつもりでいた」と若過ぎた死を惜しんだ。富山2区では栄作氏の長男、一郎氏が平成十年の衆院2区補選で獲得した三万余票の行方が焦点となっているだけに、会場では「住票獲得を意識した物言いか」と見て取る向きもあった。
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2000/06/21
【富山新聞】
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現状の防衛施策維持、朝鮮半島情勢、瓦力・長官、富山県内で演説
瓦力防衛庁長官は二十日、衆院選応援のため富山県入りした。演説の中で瓦長官は、韓国と朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の南北首脳会談について「(両国の)話し合いが緒に就いたが、本当に安心できるまで目を凝らす」と述べ、この日の閣議後の記者会見に続いて、当面は現状の防衛施策を維持すべきとの意向をあらためて示した。
瓦長官は、北朝鮮のミサイル発射や工作船事件などを引き合いに、富山県が朝鮮半島に近いことを指摘し、「アジアにはまだ問題がある。しっかりとした行動を取らないと平和は維持できない」と語った。
自民党公認の前職、宮腰光寛候補の応援弁士を務めるため富山2区を訪れた瓦長官は、魚津、滑川市の四会場で演説した。
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2000/06/21
【富山新聞】
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衆院選、終盤情勢
●富山、自民3候補が優勢
▼1区 自民長勢が選挙区内に張り巡らせた組織力を生かし、自由広野をリードしている。社民高木と民主原田が接戦でその後を追っており、共産火爪は浸透を図っている。
▼2区 自民宮腰が民主高岸、共産折田を引き離している。高岸は出遅れが響いて知名度が低い上に、連合富山内の確執の影響で自治労県本部の支援も十分ではなく厳しい。
▼3区 自民綿貫が砺波地区など強固な保守地盤に支えられ盤石の態勢である。民主野畑、社民湊谷が地元の氷見市や新湊市などを拠点に票の上積みを図っており、共産上田が続く。
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2000/06/22
【富山新聞】
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「郷土の将来像こう描く」、宮腰候補
■宮腰光寛・候補(自前)、地方の時代のモデルに
東京での生活は便利であるが、豊かとはいえない。伝統文化や緑、子育て環境などを考えると、真の豊かさは地方にある。富山県は日本海側の中心に位置し、地理的にも恵まれ、県民の勤労意欲も高い。地方の時代のモデルとなれる資格を十分に持っている。
今後、北陸新幹線など社会資本の整備を進め、心の豊かさを大切にしながら個性的な県づくりに努力したい。新総合計画では二十一世紀のシナリオとともに、本格的な県土のグランドデザインを描いていただき、地域の夢が一つひとつ形になるよう全力を挙げたい。
●〔参謀から見た候補者の横顔〕、頑健な肉体で抜群の行動力
頑健な肉体に裏付けされた行動力は自他ともに認めるところ。代議士の「金帰火来」は宿命だが、空路で地元入りしたその日の夜行列車に飛び乗り、車中でパソコンをたたいて国会の質問を作るひたむきさに、ほれ込んだ人は少なくない。地域を思う情熱と向上心は、四期務めた県議会でもひと際輝いていた。公示後も過密日程をこともなげにこなす姿は、大器の片りんすら感じさせる。(千田稔選対本部長談)
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2000/06/24
【富山新聞】
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12候補、票固めに全力、富山県内3小選挙区
富山県内では、1区で広野允士(由元)、高木睦子(社新)、原田貢彰(民新)、火爪弘子(共新)、長勢甚遠(自前)=届け出順=の五候補、2区で宮腰光寛(自前)、折田誠(共新)、高岸由英(民新)=同=の三候補、3区で野畑圭造(民新)、綿貫民輔(自前)、湊谷道夫(社新)、上田弘(共新)=同=の四候補が有権者の審判を受ける。
各選挙区の戦いは、公明党の推薦を受けた自民党前職候補に元職、新人の野党候補が挑む形で展開している。政党を軸とする組織票に地縁血縁が複雑に絡み、各陣営は無党派層の取り込みに向け、し烈な終盤戦を繰り広げている。十二候補は二十四日、最後の票固めに全力を挙げる。
県選管によると、県内の投票所は前回総選挙より一カ所少ない四百四十五カ所で、午前七時から一斉に投票が行われる。投票時間が二時間延長されて初めての総選挙となり、午後八時で締め切られる。平、上平村などの二十一カ所の投票区では投票時間が一―二時間、繰り上げられる。
開票は、平、上平村の午後八時を皮切りに、県内三十五カ所で行われ、小選挙区、比例代表の順で作業が進められる。小選挙区の議席は早ければ午後十一時ごろ判明する見込みである。
●比例は単独重複に11氏、県関係
比例代表・北信越ブロックの富山県関係では、政党届け出順に社民党の重複一位に高木睦子、湊谷道夫の両候補、民主党の重複三位に原田貢彰、高岸由英、野畑圭造の三候補、自民党の単独二位に前職萩山教嚴候補、単独三位に前職橘康太郎候補、重複八位で長勢甚遠、宮腰光寛、綿貫民輔の三候補、自由党は単独二位に重複の広野允士候補がそれぞれ登載されている。
県内の比例の開票は、二十六日午前二時半までに終了する見込みで、北陸信越ブロックの全議席が確定するのは三時ごろの見通しとなっている。
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2000/06/24
【富山新聞】
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無党派層取り込みに躍起、舌戦きょう限り、総仕上げ、最後まで票掘り起こし
衆院選は二十五日の投票日を控え、票の奪い合いが最終盤を迎えている。富山新聞社が公示後に実施した世論調査では、県内三選挙区ともに自民党候補が優勢な戦いを進めていると予想されるが、態度を決めていない有権者も多いとみられており、選挙区によっては流動的な側面を残している。
都市化が進み、浮動票が多いとされる富山1区では、各陣営が無党派層の取り込みにしのぎを削っている。
富山2区では、二年前の補選で三万票余を獲得した住(一郎氏)票の動向が焦点となっている。加えて候補者の出身地はいずれも県東部地域であり、各陣営が関心度が低いとみられる婦中、大沢野、八尾町など富山市近郊での票の掘り起こしに躍起となっている。
富山3区では、四候補とも高岡市、氷見市、新湊市の富山湾岸地区を終盤の決戦場ととらえ、集票にしのぎを削っている。
■2区
●地元総決起大会で勢い、宮腰候補陣営
投票率の低下を懸念し、各市町村に設置した選対に票の上乗せを要請した。陣営では、全市町村で他候補に勝る態勢が整ったと読む。二十四日に地元黒部市で開く総決起大会で勢いを付け、そのまま投票日になだれ込む構えで、千田稔選対本部長は「前回得票を上回っての勝利を絶対に勝ち取る」と引き締める。
●公開討論会を追い風に、折田候補陣営
公示後は地元滑川と魚津の両市を中心に全域で街頭演説を展開した。陣営では公開討論会の開催を政策浸透の追い風と受け止め、消費税率引き上げ反対の政策は浸透したとみる。上田俊彦選対責任者は「宇奈月ダムの排砂問題での住民運動の参加者など党派を超えた心強い味方が増えた」と手ごたえを感じている様子。
●候補の気力と熱意充実、高岸候補陣営
敵地の黒部市に加え、入善町と無党派層が多い婦中、大沢野町を最後の重点区に据える。労組票の一本化が難しく苦戦を強いられているが、陣営では住票の半分は取り込んだとみる。候補の気力と熱意は充実しており、七沢秋政選対本部長は「弁舌も含めて九合目まできている」と目標の六万票は目前と読む。
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2000/06/25
【富山新聞】
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午後11時ごろ議席判明、富山県内3小選挙区
富山県の三小選挙区では、1区で広野允士(由元)、高木睦子(社新)、原田貢彰(民新)、火爪弘子(共新)、長勢甚遠(自前)=届け出順=の五候補、2区で宮腰光寛(自前)、折田誠(共新)、高岸由英(民新)=同=の三候補、3区で野畑圭造(民新)、綿貫民輔(自前)、湊谷道夫(社新)、上田弘(共新)=同=の四候補が審判を受ける。
今回の選挙は、自民党が比例代表を含め、県内での五議席を死守できるかに注目が集まっている。小選挙区では、序盤から自民党勢力に、民主、共産、自由、社民の野党各党が挑む構図となっており、公明党の推薦を得て着実に票固めを進める前職と、無党派層の取り込みで比例復活も視野に入れる元職、新人の攻防となった。
投票時間が二時間延長されて初めての衆院選となり、投票は午前七時から一斉に行われ、投票時刻が繰り上げられる二十一投票所を除き、午後八時で締め切られる。開票作業は小選挙区、比例代表の順で進められ、午後十一時ごろには小選挙区の議席が判明する見通しである。
●11議席確定は午前3時ごろ、比例代表・北陸信越
比例代表・北陸信越ブロックの県関係では、政党届け出順に、社民党の重複一位に高木睦子、湊谷道夫の両候補、民主党の重複三位に原田貢彰、高岸由英、野畑圭造の三候補、自民党の単独二位に前職萩山教嚴候補、単独三位に前職橘康太郎候補、重複八位で長勢甚遠、宮腰光寛、綿貫民輔の三候補、自由党では単独二位に重複の広野允士候補が名簿登載されている。
県内の比例代表の開票は二十六日午前二時半までに終了する見込みで、北陸信越の十一議席が確定するのは同三時ごろの見通しとなっている。
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2000/06/25
【富山新聞】
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12候補、「最後のお願い」、深夜までせめぎ合い絶叫、死力のゴール
「最後の最後のお願いです」「あと一押しの支援を」のお願いコールが小雨交まじりの曇天にこだました。衆院選の運動最終日の二十四日、富山県内の小選挙区に挑む十二候補はあと一票の上積みを求めて選挙区内を駆け巡った。地元で総決起大会に臨む候補がいれば、繁華街の大票田で街頭演説を展開する候補もおり、県内三選挙区の各候補は深夜まで激しいせめぎ合いを繰り広げた。
■2区
●宮腰光寛・候補、国の新しい形つくる
宮腰光寛候補は全市町村で街頭演説を展開、持ち前の行動力をアピールし、最後のお願いに声を振り絞った。続いて地元黒部市での総決起大会に臨み、約千三百人(主催者発表)に「皆さんとこの国の新しい形をつくっていく。真心で押し上げてほしい」と訴えた。”お練り”では、おひざ元の商店街を早足で回り、市民と握手を交わした。事務所前でのマイク納めで選挙戦を締めくくり、陣営のボルテージは最高潮に達した。
●折田誠・候補、浮動票狙い呼び掛け
折田誠候補は浮動票を狙って魚津市から黒部市にかけて、中心街やJR、富山地鉄駅前、新興住宅街へ繰り出し、街宣車から身を乗り出したり、広場で最後のお願いを繰り返した。
黒部市では祭礼のため中心部の三日市地区で一部予定コースを変更する場面もあったが、祭礼の歩行者天国横では「与党は選挙後に消費税の一〇―一五%アップなど増税を狙っており、共産党は反対である」と訴えた。
●高岸由英・候補、明るい日本、富山に
高岸由英候補は婦中町を皮切りに大沢野、上市町、滑川、魚津、黒部市、入善、朝日町と2区内を縦断する遊説を展開、地元の魚津市では二カ所の大型ショッピングセンター前にそれぞれ選挙カーを止め、雨の中で「国民一人ひとりが主役の政治を取り戻し、明るい日本、明るい富山を作りたい」と声を振り絞った。
夜は魚津市の自宅近くの公民館で開かれた個人演説会に臨み、選挙戦を締めくくった。
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2000/06/26
【富山新聞】
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与党が過半数確保、衆院選
富山1区=長勢甚遠
2区=宮腰光寛
3区=綿貫民輔
●比例、萩山、橘氏が当確
第四十二回衆院選挙は二十五日投票、即日開票された。富山県の三小選挙区は1区で長勢甚遠氏(自前)が、返り咲きをかけた広野允士氏(由元)を振り切り、四度目の当選を果たした。2区では宮腰光寛氏(自前)が大差で再選を飾り、3区では綿貫民輔氏(自前)が他候補を寄せ付けず十一度目の当選を果たした。十一議席を争う比例代表北陸信越ブロックの県関係では二十六日午前一時現在、萩山教嚴(自前)、橘康太郎(自前)両氏の当選が確実な情勢となっている。小選挙区の投票率は県全体で六四・七七%となり、戦後最低となった前回選の六二・九八%を上回った。
三小選挙区は「自民王国」といわれる厚い保守地盤の中で、いずれも公明党の推薦も受けた自民党候補に野党候補が挑む図式となった。
県都富山市を選挙区とする1区では、長勢氏が県議と市議で固めた組織を生かし終始、優勢な戦いを進めた。前回衆院選で激戦を繰り広げた長勢氏と広野氏にとって、同選挙で無所属候補が獲得した市南部地区の約二万五千票の行方が勝敗を左右するとみられていたが、長勢氏がほぼ上乗せを果たす形となった。
広野氏は三年八カ月にわたる支持者回りと無党派層の取り込みで再起を図ったが、前回選のように公明の組織的な支援が得られなかったことも響き、票を減らした。前回、民主から立候補した高木睦子氏(社新)はきめ細かな運動で前回得票を伸ばし、原田貢彰氏(民新)は連合富山の組織力が分断されたことで苦杯をなめた。火爪弘子氏(共新)は前回選での同党候補の得票を上回った。
2区は宮腰氏が十年の衆院補選以降、着実に築いてきた地盤を基に支持層の拡大を果たし、出遅れが響いた高岸由英氏(民新)、折田誠氏(共新)を退けた。
3区は綿貫氏が盤石の態勢を固め、旧社会党の議席復活を掲げた湊谷道夫氏(社新)、変革を訴えた野畑圭造氏(民新)、上田弘氏(共新)を引き離した。
■〔富山県内小選挙区の開票結果〕
●1区
当 66,576 長勢甚遠 自前☆(4)
◎ 40,366 広野允士 由元☆(1)
20,212 高木睦子 社新☆
17,239 原田貢彰 民新☆
10,707 火爪弘子 共新
(無効3,209,不足2)
●2区
当 105,449 宮腰光寛 自前☆(2)
◎ 37,567 高岸由英 民新☆
15,208 折田誠 共新
(無効7,633,不足9)
●3区
当 150,200 綿貫民輔 自前☆(11)
◎ 46,478 野畑圭造 民新☆
◎ 46,394 湊谷道夫 社新☆
13,610 上田弘 共新
(無効6,023,不足10)
【注】「当」は当確・当選、◎は落選したが法定得票数に達した人。氏名(敬称略)は得票順。党派、前新元の別。☆印は比例代表との重複候補者。()内数字は当選回数。政党名の自は自民、民は民主、共は共産、由は自由、社は社民
●〔安定多数と絶対安定多数〕
衆院の全常任委員会で与党側が委員長を出した上で、委員数でも過半数か野党と同数を確保できる議席数を「安定多数」という。全常任委員会で与党側が完全に過半数を確保できるのが「絶対安定多数」。この場合、委員会採決で法案などが可否同数―委員長決裁という事態にならないため、与党が圧倒的に優勢な国会運営を展開できる。衆院事務局によると、定数削減後の衆院の新しい議席四八○では、安定多数は二五四、絶対安定多数は二六九となる。
●〔解説〕、保守地盤の厚さ裏付け
自民党の組織率で全国一を誇る富山県の保守地盤の厚さを裏付けた選挙結果となった。森首相の「神の国」発言で一時は逆風も予想されてはいたが、変革よりも安定を望む県民の意識が反映された結果といえる。一方、民主、社民両党が支持母体とする連合富山では、選挙結果を受けて亀裂の深まりが避けられない情勢である。
自民にとっては県都で長勢氏が広野氏に大差をつけた意味は大きく、前回衆院選から引きずった不安要素はほぼ払しょくした。選対組織の前面に出た市議団の力量によるとの見方が強く、自民富山市連の支部長を握る市議の発言力はさらに増しそうな気配である。
一方、2区での宮腰氏の圧勝は野党勢力の課題を浮き彫りにした。宮腰氏自身が昨春の県議選での支援行動をめぐるしこりを抱えて、支援態勢にも不安が懸念されていた中で、2区は当初、最激戦区になるとも指摘されていた。しかし、民主が候補者擁立で最後までもたつき、連合富山が1区で社民、民主両党候補をともに本部推薦したことで、労組組織の力の結集がかなわず、惨敗につながった。
厚い保守地盤は当分、動きそうになく、野党勢力にとっては地方組織の充実が迫られる。
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2000/06/26
【富山新聞】
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定番/デスク日誌、「”選友”は戦友」を実感、(麻本和秀)
「一緒に選挙を戦った仲間は戦友と同じ。いつまでも付き合える」。かつて住博司元代議士の選対幹事長を務めた宮腰光寛自民党代議士が言った言葉である。
候補者の当選のために同志が集まり、対立候補から票を奪う智略を練り、候補者と街に繰り出す。長い選挙戦で苦楽をともにしていくうち、理屈抜きの連帯意識が生まれるに違いない。
今回の衆院選でもこれと似た話を木間章元社民党代議士から聞いた。選挙戦も終盤に入った夜、やや酔い加減のお年寄り三人が高岡市の同党の選挙事務所に訪ねてきた。
事務所の運動員が応対に困っていると、木間氏が現れ、三人は同氏の選挙で活躍した古くからの旧社会党支持者であることが分かった。
三人は「事務所開きしたのなら、なぜ案内を出してくれない」と木間氏をなじったそうだ。だが、結局、「あすから、十人ずつ支持者を集める」と約束して帰ったという。木間氏は「ありがたいことですよ」と笑って話していた。
確かに「”選友”は戦友」なのだろう。国政選挙のエネルギーを肌で感じた十二日間だった。(麻本和秀)
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2000/06/26
【富山新聞】
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衆院選、野党、連結の道遠く自滅、記者座談会、「分裂」回避できず、長勢派、旧住派、対立、氷解に向かうか
富山県内の衆院選は全国屈指の自民王国に野党各党がどこまで食い下がれるかが焦点だったが、小選挙区は長勢甚遠、宮腰光寛、綿貫民輔の三氏が議席を守り切った。選挙戦を担当した取材班が選挙戦の舞台裏を語った。
■1区
A 県内の小選挙区では前職三氏が安泰だった。それぞれ不安定要素を抱えていたはずだが、自民王国は揺るがなかった。
B 1区で言えば長勢氏陣営は、3区の綿貫氏のように選挙中に本人が不在でも戦えるくらいの確固とした基盤を築くことを目標に掲げていた。平村国光総括責任者は「長勢氏は将来の総理」とまで口にしていたからね。選対本部長の力示健蔵党市連支部長ら市議団には県議団への意地もあった。
A 県議の中にはこれで中選挙区時代の長勢派、旧住派の対立は氷解に向かうと分析する向きは多い。「長勢、宮腰氏の議席は今後二十年は動かない」とみる県議もいた。
B 江西甚昇県議(県民クラブ)のように「(自由党の広野允士氏の)息の根を止める」というぶっそうな話も出ていた。
A 佐伯宗義、玉生孝久両元代議士の流れをくむ長勢氏を支援してきた江西氏にすれば「広野允士氏憎し」の思いはことのほか強かったからだろう。
C 広野氏陣営は都市型選挙を掲げて「反自民」の風を起こそうと躍起だったが、実際は地道に「どぶ板」に徹してた。
B 自民党の県議、市議からは、広野氏の参院選や富山市長選への出馬をかんぐる声や、長男の次期県議選出馬を警戒する向きもある。
A 前回は広野氏を支援した公明票の動きはどうだったのかな。
D 結果的に公明党は自民党の三氏を推薦した。中央で距離が近いと言われる綿貫氏はすんなり決まったが、県本部内では前回選挙のしこりがあっただけに長勢氏の推薦には異論も出たらしいよ。
A 推薦を得た直後に力示氏は長勢氏とともに公明党県本部に顔を出した。このあたりの配慮はさすがだった。野党勢力は相変わらずの分裂選挙で自滅したと見る向きは多い。
C 1区で言えば野党勢力を結集しない限り、小選挙区では戦いにならないと言う声もあった。
E 投票日の二日前に社民支持労組の代表格である県職労の委員長が逮捕された事件は衝撃的だった。高木睦子氏陣営からは「これで数千票は減った」との沈痛な声が出ていた。
F 民主党の原田貢彰氏陣営でも「組合アレルギーが出るのではないか」と気をもんでいたよ。
C 火爪弘子氏陣営は地元豊田地区で無党派層の取り込みに努めていた。街頭演説は精力的にこなしていたが、社民党も高木氏を担いだことから女性票を大きく取り込むには至らなかったようだ。
■2区
A 2区は宮腰氏が高岸由英氏を圧倒した。「事実上の初陣」と語る宮腰氏にも不安要素はあるはずだった。
F 確かに民主党県連には一昨年の補選で西尾政英氏が構築した「反自民非共産」の枠組みを構築するチャンスはあった。だが、すみ分け論をめぐる意見の食い違いもあって社民党県連合と同党支持労組の反発は強かった。比例代表を考えれば自由党も高岸氏を支援するメリットはない。だから「自民王国に挑むには理想」と言われた補選と同じやぐらは組めなかった。
A 二転三転した擁立劇が不信感を増したという声もある。民主党は西尾氏を広島1区で擁立したことがボタンの掛け違いの始まりだった。
B 民主党は住一郎氏の説得を可能と見て西尾氏を無関係の広島で擁立したと読む自民党関係者は多い。ただ、土壇場になって住氏に辞退され、戦略は裏目に出た。高岸氏の知名度のなさを考えればこの段階で勝負あったと言える。
E 社民党支持労組の代表格である自治労県本部が同党空白区の2区で白票を含む自主投票の方針を打ち出したのも波紋を呼んだ。投票率アップを方針に掲げる連合富山会長代理の又市征治委員長が白票を容認した上で「非民主の空気が強い」と発言したことは民主、社民の「近親憎悪」を象徴していた。
A チャンスがあるのに野党共闘のやぐらを組めなかった連合富山にも責任はある。政党に振り回された分裂選挙の挙げ句に組織内から逮捕者まで出した。県職労も連合富山加盟だからね。「三十日の執行委員会は血の雨が降る」と幹部の責任を追及する声もある。
F 民主党支持労組にしても選挙戦後半は候補そっちのけで社民党への対抗心をむき出しにしていた。組合員からは「力合わせどころか、これではたたき合いの泥仕合。自民党を利するだけ」と冷めた声も出ていたよ。参院選に向けた求心力の低下が懸念されるね。
A ところで補選で住一郎氏が獲得した三万余票は結果的に宮腰氏が取り込んだのか。
B 自民党あってこその住家との分析もある。住家から候補者が出ない以上、宮腰氏が故住博司代議士の後継と認めざるを得ないだろう。
C 折田誠氏陣営は宇奈月ダムの排砂反対の住民運動に参加し、新たな市民層への支持拡大を目指した。政策はある程度浸透したが、壁は厚かったようだ。
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2000/06/26
【富山新聞】
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衆院選、自民、組織引き締め安泰〔富山県内小選挙区、当選者に聞く〕
●2区、宮腰光寛氏(自民)、新幹線の早期整備必要、IT革命で行財政改革
―終始リードと報じられていたが、圧勝の勝因は。
宮腰氏 選挙区内の全県議をはじめ、市町村長、市町村議による保守一本化の選挙をしてもらった。全国的にも例が少ないのではないか。公示日前日の公開討論会で、野党は具体的な政策を示さなかったこともあるのではないか。
―ただ、前回県議選などのしこりが陣営内にくすぶるとの声も聞かれた。
宮腰氏 県議選では保守同士が戦い、現職が落選した選挙区があったが、選挙につきものの話。選挙区にはそれぞれの流れがあり、一朝一夕にしこりを解消するのは難しいし、解消に向かっているところもある。ただ、今回の選挙は保守総ぐるみで応援してもらえ、ありがたいと思っている。
―選挙戦を通じて「地域の夢を形に」と訴えていた。具体的に何を描いているのか。
宮腰氏 まずは北陸新幹線だと思う。県東部は西部に比べ、幹線道路の整備も相当遅れている。また、IT(情報技術)革命に乗り遅れない情報通信基盤の整備も不可欠で、山田村を起爆剤にして整備を進めたい。市町村とともに夢を実現していく。
―北陸新幹線整備の見通しについてはどう考えているのか。
宮腰氏 現実問題として、南越(武生市)までの一括認可だけでなく、段階的な整備も検討すべきだ。南越までの将来的な整備を前提に、糸魚川、富山、金沢と、現駅併設の地点までさみだれ的に開業させてもいいのではないか。
―県政の課題を一つ挙げるとすれば。
宮腰氏 行財政改革を通じ、県民に開かれた県政をつくっていくことが大事である。個別具体的には、新幹線とIT革命だろう。IT革命に関しては産業振興にとどまらず、生活を豊かにすることが本来の目的だ。選挙戦での企業回りを通じ、成長を肌で感じたが、まだ世界の舞台で勝負できる企業は少ない。行政がしっかりと支援していくべきである。行政の業務そのものも、IT革命で変わるはずだ。
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2000/06/26
【富山新聞】
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衆院選、自民完勝、堅陣揺るがず、2区=宮腰光寛さん、10万台の大台
早々と舞い込む当確の第一報とともに、富山県内の自民党前職の長勢甚遠さん(1区)、宮腰光寛さん(2区)、綿貫民輔さん(3区)の各事務所は、次々と歓喜の万歳に包まれた。二十五日夜、大勢の支持者を前に深々と頭を下げる長勢さん、宮腰さん。綿貫さんは永田町の旧小渕派事務所で朗報を聞いた。党員の組織率日本一を誇る「自民王国」の堅陣は他党候補を寄せ付けなかった。沈痛な雰囲気が漂う野党候補の事務所では「壁は厚かった」の声も漏れた。
■2区=宮腰光寛さん、10万台の大台、「地域の夢、形にする」
勝利を確信し、宮腰さんの黒部市田家新の事務所に詰め掛けた支持者に、選対本部が当選確実の速報を伝えたのは午後九時半。千田稔選対本部長が「熱烈な支援に感謝申し上げ、ここに勝利を宣言します」と力強く宣言すると、事務所内には割れんばかりの歓声がわき起こった。
平成十年の衆院2区補選で初当選した宮腰さんにとって、今回が事実上の”初陣”だった。それも、次点候補に大差をつけ、1、3区の先輩候補よりも一足早い万歳となった。
総括責任者である鹿熊安正参院議員の万歳三唱、連合後援会長の荻野幸和黒部市長によるお礼の言葉に続き、支持者の前に現れた宮腰さんは「全県議、全市町村長が支援してくれた。東京での応援団として頑張り、皆さんとともに地域の夢を形にしていく」と大粒の汗をぬぐいながら当選の弁を述べ、地域に尽くす二期目の決意を強調した。
宮腰さんに寄り添う雅子夫人も涙を浮かべて感謝の言葉を繰り返し、夫人とともに選挙戦の苦楽を分かち合ってきた女性運動員の感涙にむせぶ姿も目立った。
選挙事務所には、石川精二魚津市長、中斉忠雄大沢野町長ら各市町村の首長、議員らが次々と駆け付け、祝辞を送った。事務所内は深夜になっても興奮冷め遣らぬ支持者であふれ返り、「万歳」の連呼が続いた。宮腰さんは「ありがとうございました」と、ひとり一人と固い握手を交わし、地域のために全身全霊を傾注することを誓った。
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2000/06/27
【富山新聞】
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自民、1区でも公明票取り込む、衆院選の得票分析
長勢甚遠氏=前回に1万票上乗せ
宮腰光寛氏=15市町村すべて勝利
●2区
宮腰氏が選挙区内の十五市町村すべてで勝利し、初当選した前回補選に四万票近くを上積みした。中選挙区時代の代議士系列や県議選のしこりなど不安定要素が指摘されたが、ほぼ全市町村で前回得票を上回り、「将来に向けた基盤を固めた」(陣営幹部)との声もある。民主党新人の高岸由英氏は、前回補選で三万余票を獲得した「住(一郎氏)票」を十分に取り込めず、連合富山内の対立や出遅れも響いた。共産党新人の折田誠氏は、前回補選に七千票以上を上積みした。
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2000/06/28
【富山新聞】
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定番/デスク日誌、垣間見た王国の裏側、(松田純)
今回の衆院選で県内の民主、社民党勢力がひそかに注目していた選挙区がある。入善町出身の西尾政英氏が民主党公認で出馬した広島1区がそれで、西尾氏は敗れはしたが約五万票を獲得し、自民党前職に約三万五千票差にまで迫った。惜敗率は五八・二%で比例代表中国ブロックでの復活当選まであと一歩のところまで詰め寄った。
県内は自民党の金城湯池といわれる。だが、平成十年の衆院富山2区補選では民主、社民党勢力が西尾氏を擁し、今回の衆院選で圧勝した宮腰光寛氏に約一万四千票にまで迫った実績を持っている。もし、野党勢力が結集する枠組みができていたとすれば今回も自民党を脅かす可能性があったかもしれない。
しかし、民主党県連は西尾氏を広島で擁立し、富山2区への出馬要請を続けていた住一郎氏には五月になって固辞され、出馬した高岸由英氏もいったんは要請を断るドタバタを演じた。これでは完敗しても無理はない。社民党勢力といがみ合うばかりでは県民の信頼は得られない。あまりに多い民主党勢力の反省材料に自民党王国の裏側を垣間見た気がする。(松田純)
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2000/06/29
【富山新聞】
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3氏に当選証書、富山県選管
衆院選の当選証書付与式は二十八日、県庁特別室で行われ、県内の三小選挙区で当選を果たした三氏に島崎良夫県選管委員長から当選証書が手渡された。
式には、富山1区で四選を果たした長勢甚遠氏、2区の宮腰光寛氏、3区の綿貫民輔氏の各代理人が出席した。
島崎委員長は当選証書を手渡した後、「しっかりと公約を果たされ、二十一世紀の国の発展のために活躍してほしい。健康に気をつけてください」と激励した。
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2000/06/29
【富山新聞】
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定番/来社、衆院選当選、富山新聞社で抱負、宮腰光寛氏=地域の情報施策推進
衆院選富山1区で四度目の当選を果たした自民党の長勢甚遠労働総括政務次官、2区で再選を飾った同党の宮腰光寛氏は二十八日、富山新聞社を訪れ、抱負や意気込みを語った。
●宮腰光寛氏、地域の情報施策推進
宮腰氏は「保守一本化でたくさんの真心を得た」と選挙戦を振り返り、県東部の基盤整備やIT(情報技術)革命に対応する情報施策を推進することなどを強調した。
十万五千余票を獲得して有効投票の六六%の得票率を挙げ、選挙区内の全市町村で他候補に圧勝したことについて、宮腰氏は「二十一世紀に向けた新しい国の形をつくるときに、大きな期待をいただいた」と語った。
3区で十一度目の当選を果たした綿貫民輔自民党県連会長の衆院議長就任が確実となっている中で、綿貫氏の党籍離脱に伴う次期県連会長人事については、「正確な手続きを踏み、(県連が)一枚岩となるべき」との考えを示した。
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