■過去の新聞記事を読むことができます

2003/10/01
【富山新聞】

解散控え、選挙対応急ぐ、富山県内3選挙区、自民党現職に野党新人が挑む
 十月十日の衆院解散が確定的となり、富山県内の各政治勢力は二十八日公示、十一月九日投票が有力視される総選挙への態勢固めを進めている。富山1、2、3区ではいずれも自民現職に新人が挑む選挙戦が確実となっている。不透明な要素を残す社民、民主、自由の野党三党共闘が焦点とみられる中、三十日には候補予定者の陣営や政党県組織で選挙対策会議が開かれ、今後の予定や活動方針が決まった。
●〔自民党〕、4日から事務所開き
 1区では現職の長勢甚遠氏(59)=四期、富山市=陣営が三十日、自民党富山市連を中心にした選挙対策本部を本格始動させた。自由民主会館で開かれた選対会議では、今月十八日にこれまでの同市太郎丸本町から変更し、同市大町に後援会事務所を開設することや活動方針を決定。総括責任者の平村国光県議や選対本部長の力示健蔵市議(同市連支部長)ら約二十人が「五度目の選挙を立派な成績で飾らねばならない」と申し合わせた。
 2区では現職の
宮腰光寛氏(52)=二期、黒部市=が四日、同市田家新で自民党県第二選挙区支部との合同事務所開きを行う。同事務所では十日ごろから、同党県議や市議、町村議を主体にした取り組みを本格化させる。
 3区では自民党県第三選挙区三支部協議会が四日、高岡市の高岡商工ビルで幹事会を開き、事務所開きの日程などを決めて綿貫民輔氏(76)=十一期、井波町=の選挙準備に入る。同協議会では、純粋比例候補として出馬する萩山教嚴氏(71)=四期、氷見市=、橘康太郎氏(69)=三期、高岡市=と連動した活動で支持拡大を図る。
●〔民主党〕、合併効果を最大限に
 民主党県連は、自由党との合併効果を最大限に生かし支持拡大を図る。1区での社民党県連合との共闘については三十日現在、当面は社民の動きをみる段階にとどまっているが、「自民打倒」へ何とか強力な協力体勢を整えたい考えである。
 各候補予定者の対応では、1区で新人の村井宗明氏(30)=富山市=陣営が近く総合選挙対策本部を発足させ、取り組みを本格化させる。本部長に党県連代表の谷林正昭参院議員、事務局長には県連政調会長の坂野裕一県議が就き、十一日に初会合を開く。
 2区では新人の西尾政英氏(42)=入善町=が同時期の十一日ごろに総合選対本部を発足させる予定である。今後の取り組みは広野允士参院議員と協議して調整する。
 3区ではなお、旧自由党側が候補擁立を探っており、当面は比例票の掘り起こしを進める。ただ、擁立した場合、2区同様、3区でも社民との分裂選挙が確定するため慎重に対応する構えだ。
●〔社民党〕、総合選対を発足本、部長に又市氏
 社民党県連合は三十日富山市の自治労とやま会館で、総合選対本部を発足させた。又市征治参院議員が本部長、横山真人同党県連合代表と石黒博自治労県本部委員長が本部長代行に就いた。
 席上、九月二十七日に2区からの擁立が正式に決まったばかりの同党県第二区支部連合副代表の辰尾哲雄氏(54)=滑川市=が「出遅れた分を取り戻し、(他の候補を)追い越すよう全力を挙げて戦う」と決意を表明した。
 3区では党県第三区支部連合幹事長の窪田正人氏(56)=高岡市=が出馬する。同支部では四日に総合選対、十一日に後援会を発足させ、選挙区での勝利とともに比例区での支持拡大を目指す。
 民主党県連や連合富山などとの調整で候補擁立を見送った1区で、同党候補をどのような形で支援するかについては「まだ白紙の状態」(小川晃社民党県連合幹事長)となっている。
 同県連合では二十日に高岡市、二十二日に滑川市で演説会を予定し、又市氏や渕上貞雄副党首らが護憲と国民生活を守る姿勢を訴える。
●〔共産党〕、3氏そろい合同懇談会
 共産党県委員会では七月、1区で党県委員会富山地区委員長の山田哲男氏(55)=富山市=、2区で党県委員会准県委員の古沢利之氏(49)=滑川市=、3区で党県委員会青年学生委員会責任者の坂本洋史氏(33)=井波町=の擁立を発表した。
 県委員会では、反保直樹委員長が選対本部責任者に就き、比例票を含めた支持拡大を進めている。三候補は火爪弘子県議や市町村議員とともに、各選挙区で街頭演説、ミニ集会を精力的にこなしており、農協など各種団体を訪問しての懇談会も重ねている。
 九月上旬には初の試みとして、三候補がそろって障害者団体七、八団体との合同懇談会にも臨み、有権者の要望を聞いた。2区で黒部川のダム排砂問題、3区で地場産業の沈滞など選挙区特有の問題にも取り組みを強めている。

2003/10/02
【富山新聞】

名水、深層水で町発展を、入善町合併50周年、500人祝う
 入善町合併50周年記念式典は一日、同町民会館コスモホールで開かれ、町民や関係者ら約五百人が名水や海洋深層水などの資源を生かして、豊かなまちを築き上げることを誓った。
 「祝う感謝そして明日。」と題するビデオの上映で開会し、町出身の声楽家中田勝代さんが国歌を独唱、米澤政明町長や各界の町民五十人が町民憲章を唱和した。
 米澤町長が「一市三町の広域合併を進め、さらなる発展を遂げようとしている。互いに手を取り合って、海洋深層水などの地域資源を生かして豊かな町を築き上げていきたい」と式辞を述べた。
 また、五十里隆章町議会議長が「合併協議では五十年後に評価されるよう全力を尽くすことがわれわれの務めである」とあいさつした。
 名誉町民に同町入膳の山本正勝氏(79)を推たいし、米澤町長が名誉称号記を贈った。町政功労者として十四個人、一団体を表彰し、町に多額の寄付をした一企業、二組合に感謝状を贈った。
 続いて、米澤町長、五十里議長、宮城県米山町の三塚彰男町長、浅田修同町議会議長が姉妹都市締結に調印した。
 
宮腰光寛内閣府政務官、魚津龍一県町村会長(朝日町長)、上田英俊県議が祝辞を述べ、石川精二新川広域圏事務組合理事長の発声で万歳を三唱して合併五十周年を祝った。式典後、武村福祉会館で祝賀パーティーを開いた。

2003/10/04
【北日本新聞】

辰尾氏(社民)が出馬表明、衆院選富山2区
 衆院選富山2区で社民党公認候補となった党県第2区支部連合副代表の辰尾哲雄氏(54)=滑川市柳原=が3日、県庁で記者会見し「共生をベースにした持続可能な循環型社会を実現したい」と決意を述べた。
 出馬理由について辰尾氏は「小泉構造改革によって国内の産業、農業、環境は疲弊している。循環型社会への転換が必要で、国会論議を深めたい」と述べた。
 2区では、選挙協力協議を進めてきた民主が既に候補擁立を決めていることについて、同席した小川晃党県連幹事長は「ここまで来ると一本化は難しい。粛々と政策を訴えて戦いたい」と述べた。
 辰尾氏は法政大中退後、滑川市農協に入り、県農協労書記長などを務めた。連合富山滑川地協副議長。
 富山2区は、自民党現職の
宮腰光寛氏(52)=2期=、民主党公認で元国会議員秘書の新人、西尾政英氏(42)、共産党公認で党県委員会准県委員の新人、古沢利之氏(49)との4人の争いになる公算が大きい。

2003/10/04
【北日本新聞】

決戦前夜−2003衆議院選挙、県内立候補予定者に聞く、景気回復に改革不可欠、コメ政策に県の主張反映
−次期衆院選では何を訴えていくのか。
 「私の政治に対する基本的な考え方は、この国のかたちを変えようということだ。具体的には今生きる私たちが互いに少しずつ痛みを分かち合うことによって、子や孫たちの世代にできる限りいい国のかたちを残していきたい。同時に地域の夢を一つひとつ実現していくことも大切だ」
−衆院選の争点はどこにあるか。
 「小泉純一郎首相の構造改革路線について、民意を問うことになる。デフレからまだ脱却していないといわれるが、GDPは実質成長率に続いて名目もプラスに転じた。大企業を中心に景気が上向いており、中小企業、地域経済の回復が課題になっている。サッチャー首相時代英国が好例だが、基本的に構造改革なしに景気は回復しない。今しっかりと構造改革進めていかなければ、日本は破綻してしまう」
−民主・自由両党が合併した一方で、富山2区は社民を含めた野党共闘が崩れた
 「新・民主党については、まず政策がよく分からない。両党で議論された形跡もなく、不思議な合併だ。パンチのある政策を打ち出そうとしているようだが、絵に描いたもちなのではないか。政党にはそれぞれ政策がある。各党が政策を掲げて戦うのは当たり前のことだと思う」
−参院選の候補者選考をめぐって、富山2区の県議や支部の足並みが乱れている。
 「影響がないとはいわないが、これまで通り各市町村支部、後援会を基盤にして選挙を戦っていく。選挙戦に入れば、ぐっとまとまっていくはずだ。参院選候補については、自民党が一本化され円満な形で応援できる態勢をつくっていかなければならない」
−二期目は小泉改造内閣で農林水産大臣政務官を務め、再改造内閣では内閣府大臣政務官に就任した。
 「コメ政策改革に富山県の主張を反映させることができた。特に集落営農を法律にきちっと位置づけ、支援の対象とした。将来的にコメの適地適作につながる仕組みとした。BSE(牛海綿状脳症)の反省にたってスタートした食育調査会では、事務局長としてかじ取りにあたった。食育は総裁選で小泉首相の公約になったほか、衆院選の公約にもなる予定で、一大国民運動として取り組むことになると思う。内閣府大臣政務官としては北方領土返還運動を強力に推進し、元居住民に対する援護措置を充実させたい」
−石原伸晃国交相は、整備新幹線に対して慎重な姿勢を示している。
 「北陸新幹線を早期に、南越(福井県武生市)まで開通させなければならない。新幹線は車両基地がないとまともなダイヤが組めない。少なくとも、(車両基地が設けられる)石川県松任市まで同時開業すべきだ。財源が最大の課題で、公共事業の配分の見直しを行っていかなければならない。整備新幹線は石原大臣の父、石原慎太郎都知事が運輸大臣当時の政府・与党申し合わせに従い整備されてきた。石原大臣には過去の経緯などを一度きちんと申し上げたいと思う」

2003/10/04
【富山新聞】

「小泉内閣は問題多い」衆院選富山2区、社民党の辰尾氏が出馬会見、民主と調整進まず
 次期衆院選富山2区に社民党公認で出馬する党富山県第二区支部連合副代表の辰尾哲雄氏(54)=滑川市=は三日、県庁で記者会見し、「国民は小泉応援団のままでいいのか。二十一世紀の社会を考えると、小泉内閣の構造改革や外交政策には問題が多い」と述べた。
 辰尾氏は一九七一(昭和四十六)年に法政大中退後、滑川市農協(現アルプス農協)に就職。県農協労書記長などを歴任し、現在は連合富山滑川地協副議長を務める。
 富山2区では、自民党現職の
宮腰光寛氏(52)=二期、黒部市=、民主党の西尾政英氏(42)=入善町出身=、共産党県委員会准県委員の古沢利之氏(49)=滑川市=の出馬が確実で、四氏の争いとなる公算が大きい。
 一方、同席した小川晃社民党県連合幹事長は、富山2区での野党共闘について「調整は進んでいない。連合富山の仲介で協議は続けるが、すみ分けは困難な状況となっている」と述べた。

2003/10/04
【富山新聞】

富山「純粋比例に配慮」他県「比例復活を優先」北信越ブロック比例代表順位、自民党、調整は党選対に、5県の代議士が会合
 自民党の北陸信越ブロック選出代議士が三日、同党本部で会合を開き、次期衆院選の同ブロック比例代表順位について懇談した。党富山県連会長の長勢甚遠代議士は、萩山教嚴、橘康太郎両代議士が引き続き純粋比例で当選できるよう配慮を要請したが、他県から小選挙区候補の比例復活を優先すべきとの声が相次ぎ、調整は党選対にゆだねられることになった。
 席上、福井、新潟、長野の各県連が小選挙区立候補者を名簿順位一位に並べるべきだと主張。石川県は比例票を掘り起こすため、五県に比例の議席を一つずつ配分することを提案した。
 会合後、座長の高鳥修代議士(新潟)は、ブロックとして意見集約は行わず、各県連の考え方をそのまま党選対に伝える考えを示した。
 仮に、福井県連などが求めるように小選挙区候補を比例順位一位に横並びとした場合、小選挙区で一定数を超える落選者が出ると、富山の純粋比例候補である萩山、橘両氏の当選が困難になる。また石川県の提案が通れば、二氏のうちどちらか一人が当選できなくなる。
 もっとも、出席者からは「田中真紀子元外相が出馬しそうなので考慮してほしい」(新潟5区の星野行男氏)などと、選挙区事情を反映した順位決定を求める声も出た。橘氏は「他のブロックで三回連続の比例当選が認められても、北陸信越では認められないということがないように」と公平な処遇を要望した。
 会合には、富山県から長勢、橘両氏と
宮腰光寛代議士が出席した。

2003/10/05
【北日本新聞】

「国、地元のために汗」富山2区 宮腰氏が事務所開き
 衆院選富山2区に出馬する自民現職、宮腰光寛氏(52)=二期、黒部市岡=の事務所開きが四日、同市田家新で行われた。
 2区内の県議や市町村長・議会議長らが出席し、党2区支部副支部長の酒井真次県議や総括責任者の荻野幸和黒部市長らが「一枚岩となり、前回以上の得票を目標に頑張ろう」と訴えた。野上浩太郎参院議員や石川魚津市長、中屋滑川市長、吉村八尾町長、松井信勝県農業会議会長、松野均黒部漁業組合長らが激励した。
 
宮腰氏は「日本は大きな曲がり角にさしかかっており、構造改革や地方に配慮した政策を進める必要がある。国、地元のために汗をかかせていただきたい」と決意表明。必勝を期して「ガンバロー」を三唱した。
 2区は、いずれも新人で、民主党が西尾政英氏、社民党が辰尾哲雄氏、共産党が古沢利之氏を擁立しており、四氏の戦いになる公算が大きい。

2003/10/05
【富山新聞】

宮腰氏が事務所開き、衆院選富山2区、3期目へ選対が始動
 次期衆院選富山2区に出馬する自民党現職宮腰光寛氏(52)=二期・黒部市=後援会と同党県第二選挙区支部の合同事務所開きは四日、同市田家新で行われた。県内の候補予定者では最も早い事務所開きとなり、選挙区内の首長、県議、市町村議をはじめとする支援者約五百人(主催者発表)が結束を固めた。
 小泉再改造内閣で農水政務官から内閣府大臣政務官に就任した
宮腰氏を盛り立てようと、選対本部も荻野幸和黒部市長が総括責任者、竹内弘則県議(自民党県連幹事長)が選対本部長に就くなど十五市町村の自民、保守系を挙げた組織となった。選対幹部のあいさつに続いて、野上浩太郎参院議員や石川精二魚津市長、中屋一博滑川市長、吉村栄二八尾町長らが激励で宮腰氏の行動力と手腕に期待を寄せ「三期目を立派な成績で飾ろう」と呼び掛けた。
 これに対して
宮腰氏は謝辞の中で「構造改革なくして日本の再生はない。改革の必要性を訴えながら、地域の夢の実現にまい進したい」と決意を込め、協力を求めた。富山2区では民主、社民、共産の各公認候補の出馬も確実な情勢となっている。

2003/10/07
【北日本新聞】

新幹線「年内見直しに努力」要請受け与党幹部
 北陸新幹線建設促進同盟会、同北信越五県議会協議会、北陸経済連合会の3団体は6日、都内で与党3党の幹部らに、年内の建設基本計画(スキーム)見直しを要請した。来春以降の見直しに言及した石原伸晃国土交通相の発言などで、県関係者らの危機感が高まっている中での陳情。堀内光雄自民党総務会長らからは「年末までの見直しに努力する」と一定の理解を得たものの、県などは引き続き、沿線自治体と連携して“年内決着”を強力に働きかけていく考えだ。
 県内から大永副知事、北島秀一郎県議会議長、山田圭藏北経連会長らが参加。東京・永田町の自民党本部では、堀内総務会長、額賀福志郎政調会長、久間章生幹事長代理と個別に面会し、長勢甚遠、萩山教厳、
宮腰光寛の三衆院議員も同席した。
 3団体を代表して、西川一誠福井県知事が「スキームの見直しを求め(行政、議会、経済界の)三位一体で要請に来た。公共事業費の重点配分を求めたい」とあいさつ。山田北経連会長も「北陸新幹線は環日本海交流のゲートウエイにふさわしい社会資本であり、魅力ある地域づくりに欠かせない」と訴えた。
 堀内総務会長らは「新幹線の経済効果は高く、地元の要望が強いと認識している。年末までには見直しできるよう努力したい」とし、与党3党によるプロジェクトチーム座長を務める久間幹事長代理は「知恵を絞り、財源捻出などの検討を進めたい」と答えたという。
 一行は、公明党、保守新党の幹部、自民党国土交通部会長の橘康太郎衆院議員らにも整備促進についての要望書を手渡した。
 北陸など整備新幹線をめぐっては、12年末の政府・与党合意に基づき、県などが建設基本計画の年内見直しを要望しているが、石原国交相が「来春の九州新幹線の開業後に見直すのがオーソドックス」と発言。さらに解散・総選挙などの政治日程も重なることなどから、県などが危機感を強めている。

2003/10/07
【富山新聞】

与党3党、「年内」に前向き、北陸新幹線建設計画見直し、本格協議は総選挙後に、同盟会など合同陳情
 北陸新幹線建設促進同盟会などは六日、与党三党に対し、整備新幹線建設計画を年内に見直し、来年度から富山ム南越(武生市)間の工事を始めるよう要望した。堀内光雄自民党総務会長ら与党幹部はそろって、年内見直しに前向きの姿勢を示した。ただ、財源問題などを話し合う与党三党プロジェクトチーム(作業部会)の次回会合を衆院解散前に開くのは日程的に困難となっており、三党の本格的な見直し論議は総選挙後にずれ込むことが確実になった。
 要望活動は同盟会と北陸新幹線建設促進北信越五県議会協議会、北陸経済連合会が合同で実施した。堀内氏は「(公共事業の中で)優先順位は一番と認識している」、額賀福志郎自民党政調会長も「新幹線は地方活性化を実現するための大きな要素。期待に添えるように努める」と年内見直しに向けて努力を続ける考えを示した。
 保守新党の二階俊博幹事長も「予算はかかるが、整備後の効果を考えればたいした額ではない。三党の政調会長レベルで協議すべき時期だ」と強調した。
 しかし、年内見直しに向けて三党が設置した作業部会の会合は、まだ一度だけしか開かれていない。しかも、解散総選挙が迫っており、当初予定していた「臨時国会中の二度目の会合」についてはまったくめどが立たない状況だ。
 作業部会の座長を務める久間章生自民党幹事長代理は「座長として選挙中も検討を続ける。国土交通、財務両省には財源ねん出を検討するよう指示してある」と語り、総選挙後、早急に作業部会での協議を再開し、目標とする「年内見直し」に間に合わせたいとの考えを強調した。
 要望活動には富山県から北島秀一郎県議会議長、大永尚武副知事、山田圭藏北経連会長らが参加し、長勢甚遠、
宮腰光寛、萩山教嚴の三代議士も同行した。
●「経緯理解し尽力を」
 北陸など整備新幹線の建設基本計画をめぐり石原伸晃国土交通相が「見直しは来春以降」との考えを示したことについて、中沖豊知事は六日の定例記者会見で「石原国交相は(北陸新幹線が)着実に進展してきた経緯を十二分に理解し、尽力してほしい」と述べた。
 整備新幹線をめぐっては、自民党が七月に計画の年内見直しを決議し、与党三党も九月に整備新幹線建設促進プロジェクトチームを設置している。整備新幹線計画について、石原国交相は九州新幹線(新八代ム西鹿児島間)が開業する来年三月以降に見直すべきとの見解を示している。

2003/10/09
【北日本新聞】

強行軍で続々地元へ、県在住衆院議員
 衆院解散へ秒読み段階に入った8日、県在住衆院議員は都内で開かれた支持団体の全国大会に相次いで出席したほか、9日に県内で開かれる別の団体の集会に出席するため最終の新幹線で地元入りするなど、解散・総選挙に向け活発な動きを見せた。
 綿貫民輔衆院議長は、駐日中国大使との懇親会を済ませた後、最終の上越新幹線に乗り込み、県内に戻った。9日早朝、支持を受けている宗教団体の会合に出た後、午前中の航空便で東京に戻り、午後から開かれる衆院本会議に臨む。「これだけの強行軍は珍しい」と秘書。この宗教団体の会合は毎年出席しているが、「総選挙を控えているからなおさら欠かせない」と言う。
 長勢甚遠衆院議員は8日夕方、富山に入った。富山市選出県議の親族の通夜に参列するためで、9日早朝には綿貫衆院議長とともに宗教団体の会合に出席、同じ便で東京に戻る予定になっている。
 都内で開かれた軍恩全連創立50周年記念全国大会には、萩山教厳、橘康太郎、
宮腰光寛の3衆院議員が顔をそろえた。軍恩連盟は自民党の最も有力な支持団体の1つで、県軍恩連盟も約6000人の党員を抱える。
 全国大会には県連盟からも多数参加しており、各議員は「わずかな時間でも顔を出そう」と、公務などの合間を縫って慌ただしく出席。
 司会者から紹介されると、壇上でこぶしを挙げてアピールする議員も見られた。

2003/10/10
【北日本新聞】

派閥総会に緊迫感、県在住国会議員
 衆院解散を翌日に控えた9日、自民党の各派閥は総会を開き、綿貫民輔衆院議長を除く県在住衆院議員はそれぞれ所属する派閥の事務所に姿を見せ、解散・総選挙に備えた。総会では「1人も議員バッジを外すことのないように」「激戦となる若手の応援を頼みたい」など選挙本番並みの発言が相次ぎ、緊迫感も漂った。
 萩山教厳氏が所属する江藤・亀井派では、亀井静香氏に10日、会長ポストを譲る江藤隆美氏が「何が何でも勝ち抜かないといけない。勇気と誇りを持って健闘してほしい」とあいさつ。萩山氏は総会後、江藤氏らのげきに「心の準備ができた。緊張感を持って明日(10日)に臨む」と話した。
 堀内派の総会には、
宮腰光寛氏が出席。選挙前の最後の総会とあって、堀内光雄会長が「選挙に向け頑張ろう」、丹羽雄哉会長代理が「1人の政治家としての主義主張をしっかり掲げ、勝ち上がろう」と力を込めた。
 
宮腰氏は「いよいよ『よーいドン』だ。北方領土問題など、私にしかできない仕事もあると自負している。有権者に思いを訴えたい」と気を引き締めていた。
 森派の総会には、長勢甚遠、橘康太郎の両氏が顔を出した。同派は10日、総選挙に向けて最後の臨時総会を開く予定。

2003/10/10
【北日本新聞】

26日、魚津で公開討論会、衆院選富山2区で実行委
 魚津市の若手経営者らを中心に2003衆院選公開討論会実行委員会(五十嵐尚寛発起人代表)が発足し、公示に先立つ26日午後6時半から、魚津市の新川文化ホールで、富山2区立候補予定者による公開討論会を開く。参加の回答は9日夕で締め切り、3陣営から参加の了承が得られた。残る1陣営は「前向きに検討したい」としている。
 衆院選富山2区の公開討論会は、3年前に国政レベルでは初めて行われたのに続き2回目。県内では平成11年の新湊市長選の際に行われたのをはじめに、前回参院選でも富山市で実施された。全国でこれまでに400回以上の公開討論会を開いているリンカーン・フォーラムの支援を受けて開く。
 富山2区には自民現職の
宮腰光寛(52)、民主新人の西尾政英(42)、社民新人の辰尾哲雄(54)、共産新人の古沢利之(49)の4氏が出馬を予定している。討論会は最初に、政治の最優先課題を5分ずつ述べてもらう。
 前回は一問一答形式で政策を討論したが、今回は3つのテーマを用意しフリーディスカッションの時間を設ける。テーマは広く公募し、最終的に同委員会で決める。会場からの質問などは受け付けない。
 9日、魚津市役所で概要発表した五十嵐代表は「単独の演説会や名前を連呼する従来の選挙戦では、有権者は政策の違いが分からない。候補者が一堂に会することで違いがはっきりする」としている。
 討論会テーマなどに関する問い合わせは五十嵐代表、電話0765(24)2566、ファクス0765(24)5501。

2003/10/10
【富山新聞】

2003総選挙・攻防、解散前日、心は集票、自民党現職3氏、国会日程縫い地元に、実践倫理宏正会支部記念式で支持団体にあいさつ
 衆院解散を翌日に控えた九日、富山県内の三小選挙区から自民党公認で出馬する綿貫民輔衆院議長(党籍離脱中)ら自民現職代議士三氏が、富山市内で開かれた関係団体の式典に顔をそろえ支持を訴えた。八日夜に地元入りしたばかりの三氏は式後、直ちに富山空港から東京に戻り、国会に臨む慌ただしさで、政権交代を掲げる民主党など野党相手の次期衆院選にかける意気込みを見せつけた。
 窮屈な日程を縫い、県入りしたのは富山3区から立候補する予定の綿貫氏と、1区から出馬する長勢甚遠、2区の
宮腰光寛両代議士の三人。野上浩太郎同党参院議員を含めた四人は、午前八時から富山市の県総合体育センターで開かれた社団法人実践倫理宏正会富山地区支部の設立四十八周年記念式に出席した。
 式典参加者の約三千五百人を前に、綿貫氏は「政局が多難な折、すき間をみて会場に参上できたことはうれしい。日ごろの支援に厚く御礼を申し上げたい」と述べ、自民党県連会長の長勢氏も「これから選挙になる。よろしくお願いしたい」と力説した。純粋比例で出馬する萩山教嚴、橘康太郎両代議士も式典に祝電を寄せた。
 自民党王国といわれる県内でも、一昨年の参院選では比例で社民党の又市征治、自由党の広野允士両参院議員が誕生し、谷林正昭民主党参院議員と合わせて三人が野党勢力の拡大を図っている。自由党との合併を追い風にする民主、民主と社民の両県連組織で協議が続いている共闘態勢などを背景に、自民側の意気込みを示した格好である。
 綿貫氏らは衆院解散後、十日夜から十一日にかけて相次いで地元に帰り、実質的な選挙活動に入る。
 一方、谷林、広野両氏も十日夕、地元入りし、民主党公認の新人として1区から出馬する村井宗明氏、2区の西尾政英氏とともに街頭宣伝に臨む。又市氏も十二日に地元入りし、社民党公認で出馬する2区の辰尾哲雄氏、3区の窪田正人氏の支援に走る。
 小選挙区選では共産党公認で1区から山田哲男氏、2区から古沢利之氏、3区から坂本洋史氏も出馬し、各選挙区とも現職と野党新人の選挙戦となる。

2003/10/10
【富山新聞】

富山2区4候補の公開討論会、次期衆院選に向け26日、魚津市で市民有志が企画
 次期衆院選に向け魚津市の市民有志グループが二十六日、同市の新川文化ホールで富山2区立候補予定者の公開討論会を計画している。同グループは二〇〇〇(平成十二)年六月の前回衆院選でも県内初の公開討論会を開いている。
 公開討論会を計画しているのは会社経営五十嵐尚寛氏(魚津市)を代表とする六人で、九日発表した。立候補を予定している四氏に参加を要請し、九日までに辰尾哲雄氏(社民)、西尾政英氏(民主)、古沢利之氏(共産)から参加の回答があった。現職の
宮腰光寛氏(自民)からも「国会中でもあり党の選対本部に諮ってから回答したい。前回も参加しており前向きに検討する」との返事が届いたとしている。
 公開討論会は二十六日午後六時半から開かれる。各五分間ずつ政治の最優先課題について話してもらい、三問程度のテーマを設けてコーディネーターを交えた討論を行う。立候補予定者同士の自由討議も取り入れる。

2003/10/11
【北日本新聞】

自民王国に野党挑む、衆院選県内情勢
 県内では、1−3区の小選挙区に10人、比例代表北陸信越ブロック単独に2人の計12人が立候補を予定している。各陣営は、街頭演説や支援団体へのあいさつ回りなど、既に事実上の選挙戦に入った。全衆院議員を自民党で占める「自民王国」に対し、旧自由党との合併で政権交代を目指す民主をはじめ、社民、共産の野党各党が戦いを挑む。
 小選挙区はいずれも、自民前職と野党新人が戦う構図。1、3区は民主、社民が「すみ分け」して立候補予定者を絞り、選挙協力の形をつくった。自民の固い組織に対し、民主、社民側がいかに支持勢力を結集するかがカギになる。2区は民主、社民が競合している。
 1区は、自民県連会長の長勢甚遠氏(自民・前)と、村井宗明氏(民主・新)、山田哲男氏(共産・新)が立候補する。野党候補4人が乱立した12年の前回選挙とは一転、共産を除く民主、旧自由、社民が候補者を一本化した。前回、旧自由から出馬した広野允士参院議員(民主)の約4万票の行方が注目される。
 2区は、3選を目指す
宮腰光寛氏(自民・前)、10年夏の補選に立候補した西尾政英氏(民主・新)と、辰尾哲雄氏(社民・新)、古沢利之氏(共産・新)が出馬を表明している。
 3区は、前回15万票余りを獲得した綿貫民輔氏(自民・前)に対し、元高岡市議の窪田正人氏(社民・新)、13年の参院選富山選挙区に出馬した坂本洋史氏(共産・新)が挑む。
 比例代表北陸信越ブロック単独には、萩山教厳氏、橘康太郎氏の自民前職2人が立候補する。両氏は3区の綿貫氏と高岡市内に共同事務所を設置するなど連携を図り、選挙区と比例の相乗効果を狙う。同ブロックの名簿登載順位は党本部に一任されているが、自民富山県連は純粋比例代表の両氏が、小選挙区との重複候補者より上位にランクされるよう求めている。
 民主、社民の立候補予定者は比例と重複立候補する。

2003/10/11
【富山新聞】

富山県内、3区とも現職対新人、衆院選、純粋比例には2氏予定
 富山県内では三選挙区で計十人が立候補を予定しており、前回同様、いずれも自民党現職に野党の新人が挑む構図となる。不透明な要素を残しながらも、比例復活を含めて社民党県連合と民主党県連との共闘の行方にも関心が集まっている。
 比例代表北陸信越ブロックでは自民党現職の萩山教嚴(71)=四期、氷見市=、橘康太郎(69)=三期、高岡市=両氏が純粋比例候補として立候補を予定している。
 県都の富山1区では、現職の長勢甚遠氏(60)=四期=と民主党新人の村井宗明氏(30)、共産党新人の山田哲男氏(55)が出馬の準備を進めている。
 自民党県連会長を務める長勢氏は市内全域に張り巡らせた後援会、同党富山市連を母体にした選対本部の活動で先行しており、公明党県本部の支援も得て前回選の得票約六万七千票超えを目指す。
 村井氏は連合富山、旧自由党参院議員の広野允士氏の後援会組織を中心に支持拡大を図っている。広野氏は前回衆院選で約四万票を獲得しており、村井氏にとっては候補擁立を断念した社民党県連合の支援を含めて、どこまで票を伸ばせるのかがカギとみられる。
 富山2区では、現職の
宮腰光寛氏(52)=二期、黒部市=、民主党新人の西尾政英氏(42)=入善町=、社民党新人の辰尾哲雄氏(54)=滑川市=、共産党新人の古沢利之氏(49)=同=の立候補が確実となっている。
 
宮腰氏は自民党県議や選挙区内の首長らからなる選対本部で前回同様、十万票超えを目指す。社民と民主の共闘がかなわず、共産と合わせて県内三選挙区では唯一、新人三氏が立つことで、宮腰氏の優勢は動きそうにない。
 富山3区では、綿貫民輔氏(76)=十一期、井波町=に社民党新人の窪田正人氏(56)=高岡市=と共産党新人の坂本洋史氏(33)=井波町=が挑む。
 衆院議長を務めた綿貫氏は前回選で約十五万票を獲得、野党の新人三人を相手に圧勝しており、今回も盤石の態勢に変化はみられない。民主側が候補を擁立する可能性もわずかに残っているが、社民と民主の共闘の行方も注目される。

2003/10/11
【富山新聞】

2003総選挙・攻防、集票合戦が本番、各選挙区で選対会議相次ぐ
●〔富山2区〕
宮腰氏、連休はミニ集会
 自民党現職の
宮腰光寛氏は衆院解散後、夕方の飛行機で地元入りし、同党滑川市連役員会で「三期目はもっと仕事にまい進したい」と支援を求めた。陣営では四日、黒部市田家新で後援会事務所開きを終え、荻野幸和黒部市長が総括責任者を務める選対本部が活動を進めている。宮腰氏は十一日からの三連休に関係団体へのあいさつ回りやミニ集会に臨むことにしており、既に選挙戦本番の状況である。
 先月下旬に正式に出馬表明したばかりの社民党新人の辰尾哲雄氏は、出遅れが懸念されているが、十一日に魚津市上村木に事務所開きを行い、本格的な態勢を整える。比例票の上積みを図るため民主党との共闘を断念した社民側では、十一日に県入りする又市征治参院議員を先頭に支持拡大を進める方針で、二十二日には同市内で大演説会も開いて総決起へ気勢を上げる。
 民主党新人の西尾政英氏は十日も朝日町や黒部市、婦中町などで街宣を行い、浸透を図った。事務所開きは十八日に魚津市江口で行う予定で、1区の村井氏同様、十二日の民主、自由両党県連の合併大会で勢いをつける。
 共産党新人の古沢利之氏は七月にいち早く出馬表明して以来、各種団体との懇談会などを精力的に行ってきた。来週中には事務所開きを行い、黒部川でのダム排砂問題なども取り上げ浸透を図る。

2003/10/11
【富山新聞】

議場から「戦場」へ、綿貫氏開戦宣言、「衆議院を解散する」自民党の5氏、急ぎ地元入り
 十日午後、衆院本会議場壇上に立った綿貫民輔議長が重々しく決戦の幕開けを告げる解散詔書を読み上げた。「衆議院を解散する」。現職から前職に変わった綿貫氏と富山県関係自民党四代議士が一斉に議場から「戦場」に飛び出す。一方、自民の壁に風穴を開けようと手ぐすねを引いていた新人立候補予定者もテレビを通じてその瞬間を見守り、さっそく街頭へ繰り出した。
 「いよいよお役ご免になりました」。最後の本会議、その後の各会派あいさつ回りを終えた綿貫氏がほっとした表情でつぶやいた。だが、解散の瞬間から、同氏も立候補予定者の一人。「長い経験を国のために生かしたい。平常心で戦う」と実績十分のベテランらしく静かに闘志を燃やす。
 長勢甚遠氏は、解散直前に開かれた森派の出陣式とも言うべき臨時総会に臨み、厳しい表情で森喜朗前首相のゲキに聞き入った。「ようやく政治家としてここまで育ててもらった。これから恩返ししたい」と強調する長勢氏が挑む五選目は、かつてモ閣僚適齢期モとも言われた働き盛りだ。
 先月の改造で内閣府政務官に就いた
宮腰光寛氏は十日午前、同府に登庁し、職場にしばしの別れを告げた。「ロシアとの領土交渉に向けた国内環境の整備など私にしかできないことが必ずある」。手腕を発揮するためにも勝たなければならない。
 三回連続比例出馬となる萩山教嚴氏は「野合の野党に国家観はない」とさっそく舌ぽう鋭く野党批判。橘康太郎氏も「小泉首相の人気に自民党支持率が近づくよう努力を惜しまない」と力を込める。両氏とも一議席増の五議席獲得を目標に掲げている。
 長勢、
宮腰、萩山、橘の四氏は十日夜にさっそく帰郷。綿貫氏も十一日には地元入りし、決戦に備える予定だ。

2003/10/12
【富山新聞】

2003総選挙・攻防、民主党、臨戦態勢を強化、代行に島田氏、幹事長は坂野氏、広野氏は常任顧問
 二十八日公示、十一月九日投開票の総選挙へ、富山県内では十一日、各政治勢力が選対会議で態勢強化を図る一方、既に態勢を整えている陣営では、候補者が精力的にミニ集会に臨み支援を訴えた。とりわけ旧自由党との合併を追い風にしたい民主党側では、十二日に両県連の合併大会を設定するなど攻勢を強める構えで、知名度で劣る新人を組織で押し上げようと懸命だ。
 民主党県連は富山市のボルファートとやまで常任幹事会を開き、代表代行に島田幸男副代表、幹事長に坂野裕一政調会長、新政調会長に山上正隆幹事長代理を充てる人事を内定した。総選挙と来夏の参院選に備え、旧自由党県連との合併も踏まえた挙党体制を構築する。両党県連合併大会で決定する。
 代表代行ポストは一九九九(平成十一)年の同県連設立時に設置され、当初は谷林正昭参院議員が務めていたが、〇〇年九月に谷林氏が代表に就任して以来、空席となっている。衆院選への態勢強化とともに、谷林氏が参院選に立候補するため三年ぶりに選任する。
 現幹事長の七沢秋政魚津市議は八月の定期大会で再任されたばかりだが、来春の同市議選を前に辞任を申し出ていた。
 両党県連の合併で旧自由党県連会長の広野允士参院議員と同幹事長の村上太三大沢野町議は、それぞれ民主県連の常任顧問、副幹事長に就く。
 他の新役員は次の各氏。
 ▽幹事長代理 高田一郎▽常任幹事 村井宗明、西尾政英
●広野氏が選対総括責任者に
 民主党県連は十一日、衆院選総合選挙対策会議を設置した。本部長に谷林正昭氏、総括責任者に広野允士氏、事務局長に坂野裕一氏が選任された。他の主な役員は次の各氏。
 ▽副本部長 島田幸男、草嶋安治、長尾憲二、森本富志雄▽選挙区対策責任者 島田幸男(1区)、村上太三、深井清作、森結(以上2区)野畑圭造、呉松福一(以上3区)▽比例区対策 磯辺実、村田正示
●自民党 ミニ集会で支持拡大
 自民党の現職陣営では、純粋比例候補を含めて五人全員が十一日までに地元入りし、あいさつ回りやミニ集会で支援を求めた。
 富山2区の
宮腰光寛氏は選挙区全体の後援会や自民党幹部宅へのあいさつ回りをこなし、上婦負郡の支持者宅五カ所でミニ集会をスタートさせ、実績を訴え支援を要請した。同郡は旧自由党の広野允士参院議員の影響力が強いとされる地区で、陣営内には選挙区内でも「激戦地区」になるとの見方が強く、相手の動きも探りながら浸透を図る作戦である。魚津市ありそドームで始まった魚津商工フェアの会場でも有権者と触れ合った。
 1区の長勢甚遠氏、3区の綿貫民輔氏も各種団体や企業回りをこなし、純粋比例候補として出馬する萩山教嚴氏は後援会役員へのあいさつ、橘康太郎氏は後援会役員会で決意を示した。

2003/10/17
【富山新聞】

2003総選挙・攻防、立候補予定者に聞く・富山2区(上)
〔立候補予定者〕
宮腰光寛氏(自民前)2期
●西尾政英氏(民主新)
●辰尾哲雄氏(社民新)
●古沢利之氏(共産新)
●総選挙、どうみる
 −今回の総選挙の位置付けや、出馬を決意した理由は何か。
 
宮腰氏 現金第一主義や倫理感の欠如など、日本はだんだん「今さえ良ければ」という風潮になっている。教育の場でも考えられなかった問題が発生している。このままにはしておけず、日本の良き伝統を守りながら発展させていかねばならない。この国のかたちを変える重要な選挙だ。
 西尾氏 有権者の政権選択が問われる初めての選挙だ。かつての細川政権は選挙後に連立が実現して生まれたが、今回の選挙では民主党と自由党が合併し、既に政権を担える新民主党が誕生している。自民党による二十世紀の古い政治を今後も続けるのか、どうかを問う選挙だ。
 辰尾氏 小泉構造改革によって倒産や失業者が増え、驚くべき数の中小企業や零細企業が窮地に追い込まれている。農林漁業も自由化や競争の波にさらされ、食料問題や国土の荒廃問題も懸念されている。現状に甘んじるのか、打ち破るのかをかけた選挙だと思っている。
 古沢氏 小泉内閣になり、国民に痛みを強いる構造改革や米国、大企業の言いなりにしかなれない現実が露骨になってきた。米国や日本は平和を願う世界の流れに逆行し、平和主義を掲げた憲法にも改正の動きが強まっている。こうした流れを続けさせるわけにはいかない。
●何を訴える
 −選挙戦や国政の場で訴えたいことは何か。
 
宮腰氏 少子化対策や男女共同参画社会を実現するための施策に力を入れたい。女性の社会進出はどんどん進んでいる。年金問題で女性の受給権をきちんと確立し、働く女性が育児休業をしっかり取れる態勢を整えねばならない。安心して働ける環境が整えば、深刻な少子化にも歯止めが掛かる。
 西尾氏 小泉改革をこのまま続けていくのか、断ち切るのかを問いたい。自殺者が年間三万人にも上り、一部の勝ち組と多くの負け組をつくっている。二年半の間に小泉政権は何もしてこなかっただけでなく、さらに事態を悪化させた。国民の生活を守らねばならないのが政治であることを訴えたい。
 辰尾氏 小泉内閣はテロ対策特別措置法や有事法制、イラク特別措置法などを相次いで強行成立させた。平和憲法を護れるのかどうか、重要な分岐点を迎えている。日本を戦争に突き進ませていいのか。日本を戦争ができる国にしていいのか。わが党がこれまで訴えてきた護憲をあらためて強調したい。
 古沢氏 いびつな形の税金の使い方を見直さねばならない。社会保障や福祉の分野への予算の比率は、大規模公共事業に比べてはるかに小さい。安心できる暮らしのため、この比率を逆転させるように訴えていく。農業政策でコメのミニマム・アクセス(最低輸入量)をやめることなども訴えたい。
●争点
 −総選挙の争点は何か。
 
宮腰氏 小泉内閣が進めている構造改革なくして、真の経済発展はあり得ない。今、改革をやらねば、日本は本当にだめになってしまう。政策を通して国民にこのことを分かってもらうかどうかが最大の争点だ。
 西尾氏 古いしがらみを一掃して新たなつながりを築き、元気な地域づくりを進める政策を打ち出せるかどうかが争点になる。新たな雇用創出策や苦しんでいる中小企業支援策も重要な争点だと思っている。
 辰尾氏 小泉構造改革の中身が問われる選挙だ。本当の構造改革は、規制緩和や自由化、民営化ではなく「循環型社会への転換」だと思う。国民生活に痛みを強いる小泉路線でいいのかどうかを問いたい。
 古沢氏 米国、大企業言いなりで利権のしがらみに縛られた自民党政治の枠を続けるか、変えるかが最大の争点だ。国民の利益を守るために、与党と正面から対決する野党の在り方を問う選挙でもある。
■〔略歴〕
宮腰光寛(みやこし・みつひろ)氏 (自民前)2期
 京大中退後、県議などを経て国政に転じ、農林水産大臣政務官など歴任。黒部市岡。
●西尾政英(にしお・まさえい)氏 (民主新)
 党富山県第2区総支部長。慶大卒、今年9月まで代議士政策秘書。入善町舟見。
●辰尾哲雄(たつお・てつお)氏 (社民新)
 党県第2区支部連合副代表。法政大中退後、滑川市農協(現アルプス農協)勤務。滑川市柳原。
●古沢利之(ふるさわ・としゆき)氏 (共産新)
 党県委員会准県委員。千代田テレビ電子学校卒、アルプス農協監事。滑川市浜四ツ屋。

2003/10/18
【富山新聞】

2003総選挙・攻防、立候補予定者に聞く・富山2区(下)
●選挙戦の見通し
 −自由党との合併で新民主党が誕生した。富山1、3区では民主党と社民党の共闘態勢もほぼ整った。選挙戦の見通しと現状はどうか。
 
宮腰氏 私は五年間の任期中は毎週、地元に帰り、首長選や議員選はすべて応援に来た。お互いに気持ちも通じるようになり、前回選より後援会組織も整った。頼りになる自民党を実感している。一方、旧自由党は自民党よりも右寄りの人たちの集まりだし、民主党には旧社会党の人もいる。党として整理できているのかと思う。
 西尾氏 2区の有権者は先見性がある。古くは米騒動が好例だ。大きな節目に立ち上がり、世の中を変えてきた。民主と自由の合併で、民主を支持する労組に加えて見識ある保守層も期待を寄せている。2区では社民党との「すみ分け」はならなかったが、前回選のように出遅れはなく、政権交代の実現を訴えていきたい。
 辰尾氏 2区で社民、民主がそれぞれ候補を擁立するのは初めてのケースだ。打倒自民を考えると候補一本化が好ましいが、出馬を決意したからには、わが党の政策を訴えることに責任を感じている。今は農協や地元の滑川市を中心に支援を求めている。公示後は個人演説会に力を入れ、一人でも多くの人に自分の言葉で政策を訴えたい。
 古沢氏 わが党は自民、民主の憲法改正方向や消費税増税には明確に反対している。社民にしても、民主との選挙協力の中で消費税増税や憲法を守り抜けるのだろうか。真の野党としての主張をきちんとするために、民主や社民のそうした点は指摘していきたい。国民の利益を守るためには、わが党の躍進が必要だし、可能だと思う。
●地域の課題
 −地域発展のために特に力を入れたいのは何か。
 
宮腰氏 北陸新幹線は当然だが、道路整備を進めねばならない。魚津の上空に雪雲が停滞し、豪雪のために魚津が何日間か孤立したことがあった。人口五万人の町が孤立する原因は何か。国道バイパス、つまり道路整備の遅れが原因だ。整備を急ぐように国に要望し、おかげで滑川ム魚津のバイパス開通が来年に、魚津−黒部間の完成も三年早まった。少子化対策、男女共同参画社会の実現も地域活性化への重要な課題だ。
 西尾氏 北陸新幹線の新黒部駅を拠点とした周辺整備に力を入れたい。新川地域は一市三町による市町村合併を控えている。駅周辺は新しい市全体のものとして、地域の活性化を進める起爆剤にしなければならない。例えば深夜まで利用できる周辺施設、イベントでにぎわう市民広場、駅と地域を結ぶコミュニティーバスの増設など、街のにぎわい、市民にやさしい交通体系を充実させ、全国のモデルケースとなるような整備を目指す。
 辰尾氏 市町村合併に関して住民も参画し、将来を見据えた具体的なまちづくりプランを作ることが重要な課題だ。目先の特例債を見込んで公共事業に頼った従来型のプランでなく、医療や福祉、農業などにより重点を置いた循環型社会を目指すべきだ。その農業では自給率アップに向けた県や市町村レベルの取り組みが課題だと思っている。新たな特産品づくりや販路開拓などを盛り込んだプランを作成しなければならない。
 古沢氏 国民生活に直結する雇用問題、年金の負担をめぐる問題を訴えたいと思っているが、自分が農家ということもあり、特に2区で大きなウエイトを占める農業問題に力を入れたい。政府が進めるコメ政策改革は農家を規模の大小で選別し、小規模農家を切り捨てようとするものだ。出し平、宇奈月ダムの連携排砂も、漁業者にとって死活問題だ。本当にこのような大型公共事業が必要なのかという観点から訴えたい。
●どうなる得票 
宮腰氏、前回超えの勢い
 自民党前職の
宮腰氏陣営では、荻野幸和黒部市長が総括責任者、竹内弘則同党県連幹事長が選対本部長を務め前回同様、十万票超えを目指している。選挙区内十五市町村の首長や保守系議員の支援態勢も固い。宮腰氏が語るように、小まめな地元回りが奏効した格好で前回超えの勢いだ。
 1、3区とは対照的に民主、社民両党が候補擁立を決めたことで、民主党新人の西尾氏、社民党新人の辰尾氏は苦戦を強いられそうだ。しかし、2区の婦中町や八尾町では、広野允士民主党参院議員の支持層が多いとみられており、西尾氏にはプラス材料となる。一方、辰尾氏がどこまで票を伸ばせるのかには、県内野党第一党としての社民党の組織力が問われることになりそうだ。
 共産党新人の古沢氏は、前回選で折田誠氏が獲得した約一万五千票に上積みを目指す。

2003/10/18
【富山新聞】

自民党VS民主党、色濃く、北信越5県各小選挙区の情勢
 二十八日公示、来月九日投票の衆院選が迫り、北信越五県の各小選挙区の候補予定者がほぼ出そろった。公明党の支援を受ける自民党と、旧自由党と合併した民主党が政権交代をかけて激突し、共産党や社民党が絡む図式が大半となっている。北信越五県の情勢をみる。(新潟日報社、信濃毎日新聞社、北日本新聞社、福井新聞社、北國新聞社が協力した。文中敬称略)
■〔富山〕
 三選挙区に計十人が立候補を予定し、比例を含め衆院の県内全議席を独占する自民が1−3区とも優勢となっている。
●2区、野党共闘は不成立
宮腰光寛 52 内閣政務官 自 前
西尾政英 42 元議員秘書 民 新
古沢利之 49 元滑川市議 共 新
辰尾哲雄 54 農協職員  社 新
 2区は「すみ分け」が成り立たず、民主新人西尾政英、社民新人辰尾哲雄が立候補。共産新人古沢利之を含めた三人が、自民前職で内閣府政務官の宮腰光寛と戦う。
 
宮腰は前回十万票余りを獲得し、固い地盤を持つ。西尾は十年の2区補選に反自民非共産の野党統一候補として出馬、約五万票を集めた実績を基に浸透を図る。支持母体の連合富山が二分される中、民由合併の追い風をどう生かすかが課題だ。
 出馬決定が九月末にずれ込んだ辰尾は出遅ればん回に努め、古沢はきめ細かい街頭演説やミニ集会で政策の浸透を図る。

2003/10/22
【北日本新聞】

予定の10陣営出席、衆院選・立候補予定者説明会
 28日公示の衆院選の立候補予定者に対する事務説明会が21日、県民会館で開かれ、県内小選挙区から出馬を予定している10氏と、検討している2氏の計12陣営が出席した。
 1区は長勢甚遠(自民・前)村井宗明(民主、新)山田哲男(共産・新)の3氏、2区は
宮腰光寛(自民・前)西尾政英(民主・新)辰尾哲雄(社民・新)古沢利之(共産・新)の4氏、3区は綿貫民輔(自民・前)窪田正人(社民・新)坂本洋史(共産・新)の3氏と、予想される10陣営がそろった。
 このほか、2区から勇憲一氏(35)=無所属、大山町上滝、無職=、3区から深松文則氏(51)=同、高岡市戸出伊勢領、農業=が出席した。勇氏は「市町村合併に、住民の声を反映させたい。供託金が集まれば出馬する」、深松氏は「前向きに考えており、少子高齢化対策や農業振興を訴えたい」と話した。
 県選管や県警の担当者らが、選挙事務日程や立候補届け出手続き、選挙運動、選挙違反防止などについて説明した。
 県選管は23日から2日間、立候補届け出書類などの事前審査を行い、公示日の28日は午前8時半から午後5時まで、県庁4階の大ホールで届け出を受け付ける。

2003/10/24
【富山新聞】

初日の事前審査は4陣営、衆院選小選挙区選で富山県選管
 衆院選小選挙区選の事前審査は二十三日、県選挙管理委員会で始まり、初日は富山1区で民主党新人の村井宗明、自民党前職の長勢甚遠両氏陣営、同2区で自民党前職の
宮腰光寛、共産党新人の古沢利之両氏陣営が審査を受けた。
 事前審査は立候補届出に必要な書類を前もって審査するもので、二十四日も行われる。

2003/10/25
【富山新聞】

2003総選挙・攻防、公示目前「集票」に思惑、自民と民・社が火花、地方重視の政策訴える
 衆院選公示を四日後にした二十四日、富山市内で自民党勢力の富山県地方議員連絡協議会総会と民主党支持勢力の連合富山定期大会が開かれ、対決色を強めた。各会場では小選挙区選に立候補する自民前職や民主、社民両党の新人が顔をそろえ、与野党の参院議員も公認候補の勝利へ支持を訴えた。期せずして開催日が合致したことで、両勢力にとっては二十八日公示前の「総決起集会」ともなり、火花を散らせた。
 富山第一ホテルで開かれた県地方議員連絡協議会総会には県議、市町村議に加えて市町村長ら計約四百人が参加した。同協議会は自民党と無所属議員で作る組織で、現在の会員は県議会と市町村議会の総定数六一九のうち四百九十七人、比率で80・3%を占める。
 総会は例年、国や県の次年度予算編成に向けて市町村側の要望を取りまとめる場となる。しかし、今年は衆院選を目前に同協議会の河合常則会長(県議)や党情報告に立った竹内弘則幹事長(同)はあいさつで、選挙圧勝へ協力を求めるとともに、政権交代を掲げる民主党への対抗心をあらわにした。
 来賓祝辞でも富山1区に立候補する自民前職の長勢甚遠氏が同党県連会長として、小泉内閣が進める構造改革を評価しながらも「弱肉強食、地方切り捨ての構造改革であってはならない」と、地方議員を意識したあいさつで支援を求めた。
 2区に出馬する同党前職の
宮腰光寛氏は、北陸新幹線の整備促進や地方税財政確立の必要性などを訴え、「そのためにも今回のハードルを乗り越えねばならない」と頭を下げた。
 野上浩太郎参院議員も、自民党を改革推進政党と強調した上で「社民、民主両党は『すみ分け』による協力を探りながら、小選挙区での惜敗率での復活当選を視野に戦いを挑んでくる」と、自民党勢力の結束を訴えた。
 引き続き、前内閣官房副長官の上野公成参院議員が「首相官邸三年二カ月」と題して記念講演を行った後、懇親会も開かれた。
●「本来ならこの場に」 参院選候補選考 河合会長、現状に複雑な心境
 総会では、河合会長と竹内幹事長が来年夏の参院選候補選考をめぐる自民党県連の経緯や現状を説明し、理解を求めた。
 同選考では県連執行部がまとめたインテック社長の中尾哲雄氏擁立案に対して、県議からなる常任総務会が異論を唱えて決定できない状態が続いている。
 河合会長は「本来なら候補予定者にもこの総会に出てもらい、今後のことを話し合う予定だった」と述べた上で、決定できなかったことに複雑な心境をのぞかせた。竹内幹事長は「経済界や友好団体の意見も聞きながら、民主党から議席を奪還するため勝てる候補を選んだ」と強調しながらも、衆院選後に再開する今後の選考作業に慎重を期す考えを示した。
 二人のあいさつでは、次期参院選にかける意気込み、自民党が一枚岩にならねばならないとの考えが強くにじんだが、中尾氏の具体的な名前は示されず、選考をめぐる複雑な現状も浮かび上がらせた。
●合併支援、景気対策など柱に 2004年度の重要要望 県地方議員連絡協
 山本修政調会長は二〇〇四(平成十六)年度重要要望事項に対する総括説明で、総会に先立って開かれた政調会長会議のとりまとめ状況などを報告した。
 この中では▽市町村合併への支援▽景気・雇用対策▽農業問題▽北陸新幹線の整備促進や上海便就航実現▽教育基本法の改正などによる教育向上▽安全、安心な暮らしづくりに向けた警察官増員ムなどが柱に据えられた。
 山本政調会長は政調会長会議では▽国道8号バイパスの建設促進▽特別養護老人ホームなどの増設▽冷夏による農産物被害への救済策▽学校の耐震性向上▽観光施策ムなどの要望が強かったとした。

2003/10/25
【富山新聞】

宮腰氏は5164万円、政務官が資産公開
 小泉再改造内閣で新たに政務官に就任した二十一人が二十四日、資産を公開した。
 配偶者、扶養する子を含めた総資産の平均は四千五百万円。最高は七条明財務政務官の二億六千万円で大半は、地元の徳島県上板町などの不動産が占めた。一億円を超えたのは七条氏だけで、最低は佐藤茂樹国土交通政務官の七百六十七万円だった。
宮腰光寛内閣府政務官は五千百六十四万円だった。
 荒井正吾外務政務官の貸付金四千三百万円は、二○○一年の参院選の資金として自らの政治団体に貸し付けたもの。吉田幸弘外務政務官はかつての歯科医開業資金の借金が八千二百万円残っている。佐々木和子厚生労働政務官の総資産の四千三百万円はすべて預貯金だった。

2003/10/25
【富山新聞】

リサイクル推進へ一丸、富山市で県生活衛生営業大会
 第二十回県生活衛生営業推進大会はこのほど、富山市の県民会館で開かれ、会員約百三十人が資源のリサイクルを押し進め、環境問題に積極的に対応することなどを新たに盛り込んだ大会決議を採択した。
 大会では、宮正紹富山県生活衛生同業組合連合会長があいさつ、長勢甚遠、
宮腰光寛前代議士と野上浩太郎参院議員が祝辞を述べた。宮会長の主唱で目前に控えた総選挙を念頭に、政治を通じて業界の発展を期そうと「ガンバルゾー」と三回唱和した。

2003/10/26
【北日本新聞】

世界遺産登録へ研究推進、立山黒部を愛する会総会
 立山黒部自然環境保全・国際観光促進協議会(立山黒部を愛する会)の第2回総会は25日、黒部市のホテルロイヤルバリー黒部で開き、立山黒部アルペンルートや関西電力黒部ルートの視察を通じ、立山黒部の世界遺産登録とルート開放に向け、さらに研究を進める方針を決めた。
 北日本新聞の連載企画「21世紀の贈り物 立山・黒部世界へ発信」を受けて昨年8月、立山黒部地域の自然保護と利活用を進める狙いで設立。関係市町の首長や県議、市町議、観光関係者、企業、市民らで構成している。これまでに環境省、国土交通省から講師を招くなど、自然環境保護や電力と観光の両立、世界遺産登録などの視点で研究会を開いてきた。
 この日は来年5月に黒部ルート、6月にアルペンルートを視察し、調査・研究を進める事業計画を了承。
宮腰光寛会長は「今回の世界遺産登録には漏れたが、引き続き研究していく。国際観光時代に向け、皆さんと力を合わせて立山黒部の魅力を世界に発信したい」とあいさつした。
 規約改正で会長代行を新設し、千田稔元県議が就任。理事長に県東部地域産業活性化議員協議会長の鹿熊正一県議を選んだ。
 総会に続き、国交省観光地域活動支援室長の宮間俊一氏が同省の観光政策について講演した。
 観光が経済波及効果の大きい重要産業である一方、日本の外国人旅行者の受け入れ数は世界35位にとどまっている現状を報告。「観光立国」を目指し、本年度から始めた観光交流空間づくりモデル事業をはじめ、観光客が望む美しい景観づくりの取り組みや、外国人が1人歩きできる環境整備について説明した。

2003/10/26
【北日本新聞】

「おわらの里」飛躍誓う、八尾町合併50周年記念式
 八尾町合併50周年記念式典は25日、同町コミュニティセンターで開かれ、おわら、曳山(ひきやま)に代表される伝統文化と産業が調和する同町の一層の飛躍を誓い合った。
 町内各種団体代表、周辺市町村長、国会議員ら約350人が出席。吉村町長が「富山地域での新たな合併に向け、協議に入っている。伝統文化などの独自性を主張し、町民のさらなる幸せを追求していきたい」と式辞を述べた。
 本多哲三町議会議長が「近隣市町村と連携し、新世紀にふさわしい町づくりを進めたい」とあいさつ。大永副知事が「町民の英知を結集し、『おわらの里・田園工業の町』として、魅力あふれる地域づくりを進めてほしい」と中沖知事の祝辞を代読し、
宮腰光寛内閣府大臣政務官(前衆院議員)、県議会議長代理の四方正治副議長、県町村会長代理の桃野同会副会長(福光町長)もお祝いの言葉を述べた。宮本光明県議の音頭で万歳三唱した。
 来賓として、広野允士、野上浩太郎両参院議員、中屋滑川市長、大島婦中、伊東上市、大辻立山町長、野尻細入、山崎山田村長、竹内弘則県議、河田北日本新聞社常務らが出席した。
 地方自治、農林業、文化芸術などの各分野で功績があった七個人、35団体に合併50周年記念「八尾ふるさと賞」が贈られた。
 ノンフィクション作家の山根一眞さんが「美しい八尾町時代の創り方」と題して記念講演した。
 同町は昭和28年、旧八尾町と保内、杉原、卯花、室牧の4村、黒瀬谷村の一部が合併し、50年になる。同32年、野積、仁歩、大長谷村と新たに合併し、現在の区域となった。

2003/10/26
【富山新聞】

閣僚、党幹部が富山県入り、応援弁士、無党派層にも照準、諫早湾の地元の町長も
 衆院選の富山県内三小選挙区に立候補する前職、新人の支援や比例票上積みのため、二十八日の公示後、各党の応援弁士が続々と県入りする。各陣営では無党派層の取り込みにもつなげたい考えで、閣僚や党幹部クラスから耳目を集めた首長まで多彩な顔ぶれとなる。
 自民前職陣営では、野沢太三法相や小池百合子環境相が富山1区の長勢甚遠氏の応援に来県するほか、金子一義行政改革・規制改革担当相が2区の
宮腰光寛氏の応援に訪れる。宮腰氏の応援には、同氏が農林水産政務官として長崎県・諫早湾の国営干拓事業に尽力したことで、同湾の地元森山町から田中克史町長も駆けつける。山東昭子参院議員ら有権者になじみの顔ぶれも県入りする。3区の綿貫民輔氏陣営も準備を進めている。
 民主新人陣営では、既に川橋幸子参院議員や同党ネクストキャビネット法務相の千葉景子参院議員が県入りし、1区の村井宗明、2区の西尾政英両氏と街頭演説に臨んだ。党の二枚看板である菅直人代表、小沢一郎旧自由党党首の来県も要請している。
 社民は渕上貞雄副党首が二十日に続いて三十一日にも訪れ、2区の新人辰尾哲雄氏とともに街宣活動を展開する。二十二日に来県した福島瑞穂幹事長に続いて、各陣営では土井たか子党首の県入りも求めている。3区新人の窪田正人氏陣営は十一月五日に総決起集会を開く。
 共産は上田耕一郎党副委員長が二十九日、1区の新人山田哲男氏と街頭演説する。2区の新人古沢利之、3区の新人坂本洋史両氏陣営も十一月五日に開く演説会に応援弁士の出席を求めている。

2003/10/26
【富山新聞】

「おわらの里」発展誓う、八尾町合併50周年記念式、7人、35団体にふるさと賞
 八尾町合併五十周年記念式典は二十五日、同町コミュニティセンターで吉村栄二町長のほか住民代表、国会議員、県議、周辺市町村関係者ら約三百五十人が出席して行われ、伝統文化と自然に恵まれた「おわらの里」の半世紀の歩みを振り返るとともに今後の発展を誓い合った。
 吉村栄二町長、本多哲三同町議長のあいさつの後、五十周年を記念して七個人三十五団体に「八尾ふるさと賞」を贈呈した。大永尚武副知事、
宮腰光寛内閣府政務官、広野允士、野上浩太郎両参院議員、四方正治県副議長、竹内弘則県議、周辺市町村長らが出席し、祝辞を述べ、地元選出の宮本光明県議が万歳三唱した。
 八尾中吹奏楽部が演奏を披露した後、ノンフィクション作家山根一眞さんが「美しい八尾町時代の創り方」と題して記念講演した。
 会場では、そば打ち名人・高橋邦弘さんの実演と味わう会が開かれたほか、住民総出で清掃奉仕する「さわやかクリーンデー」が展開された。

2003/10/26
【富山新聞】

信頼される医療の担い手に、富山市で県薬学大会・県薬学会年会
 第五回県薬学大会・県薬学会年会は二十五日、富山市の富山電気ビルで開かれ、薬剤師ら約百四十人が一般店で医薬品販売ができるように規制を緩和しようとする動きのあるなか、信頼される医療の担い手となるように資質の向上を図ることを誓った。
 沖本洋明県薬学会長(薬剤師会長)が「職能人として薬剤師が地域社会とどう共生するか考えを深めなければならない」とあいさつし、長勢甚遠、
宮腰光寛両前代議士が祝辞を述べた。
 沖本会長は三人に薬学特別功労賞、二人に石坂久夫薬学奨励賞を贈った。
 特別講演は富山医薬大薬学部の根本英雄教授が「くすりと有機化学」と題して講演した。

2003/10/27
【北日本新聞】

経済、外交…4氏激論、富山2区公開討論会
 28日公示の衆院選を前に、富山2区の立候補予定者による公開討論会が26日、魚津市の新川文化ホールで開かれた。出馬を表明している四氏がフリーディスカッションなどを通じて自らの政策や考えを述べ、約150人が聴き入った。
 魚津市の若手経営者らによる実行委員会(五十嵐尚寛発起人代表)が企画した。富山2区で公開討論会が行われるのは前回衆院選に続き2回目。
 自民前職の
宮腰光寛(52)、民主新人の西尾政英(42)、社民新人の辰尾哲雄(54)、共産新人の古沢利之(49)の4氏が出席。手短かに所信を述べた後、道路公団や農業、憲法などに関する○×形式の質問に答えた。
 
宮腰氏は「民間の人の血のにじむような努力で景気に自立回復の芽が出てきた。これを実のあるものにしていくのがわれわれの責任」、西尾氏は「生活と将来への不安が身近に迫っている。自民党政権は痛みを地方に押しつけており、政権交代させなければならない」と述べた。
 辰尾氏は「改革という言葉の響きは良いが実際には大きなひずみが生じており、野放しの規制緩和などにブレーキをかけることが必要」、古沢氏は「これまで通りの政治を続けていてはだめ。予算の使い方など枠組みを大きく変えることと、野党の在り方も問われている」と訴えた。
 「経済/民営化」「社会保障/年金」「外交/対米外交・イラク問題」の3つのテーマを設け、フリーディスカッションも実施。自衛隊派遣などについて互いの主張が激しくぶつかり合う場面もあった。

2003/10/27
【富山新聞】

現連立政権継続か政権交代か、衆院選、小選挙区下で最少数激戦
 第四十三回衆院選挙は二十八日、公示される。与党三党が現連立政権の継続を掲げる一方、民主党をはじめ野党側は政権交代が必要と訴えており、「政権選択」をかけて十一月九日の投開票へ向けて選挙戦が展開される。
 小選挙区三百、比例代表百八十の計四百八十議席に対し、千二百人前後が立候補する見通し。千四百四人が出馬した二○○○年の衆院選よりさらに絞り込まれ、三回目を迎える小選挙区比例代表並立制の下で最少の立候補者による激戦となる。
 自民、民主両党の候補がぶつかる小選挙区は二百四十六に拡大し、「二大政党」対決の構図が強まるのは必至だ。自民党は単独過半数を、民主党は解散時の百三十七議席を伸長させ、政権交代が視野に入ってくる二百議席の大台を目指す。公明、共産、社民、保守新各党も上積みを図る。
●富山県内3小選挙区、10人が出馬へ
 富山県内では三小選挙区で計十人が立候補の準備を進めており、いずれも公明党の推薦も得た自民党前職に野党の新人が挑む構図となる。
 県都の富山1区では、前職の長勢甚遠氏(60)=四期=、民主党新人の村井宗明氏(30)、共産党新人の山田哲男氏(56)が立候補する。富山市内全域に張り巡らせた後援会や各種団体の支援を得る長勢氏に対して、村井氏が候補擁立を見送った社民党の支援も受けてどこまで票を伸ばせるかがカギとなる。
 富山2区では、自民党前職の
宮腰光寛氏(52)=二期、黒部市=、民主党新人の西尾政英氏(42)=入善町=、社民党新人の辰尾哲雄氏(54)=滑川市=、共産党新人の古沢利之氏(49)=同=が支持拡大を進めている。宮腰氏は選挙区内の全首長からも支援を受けて前回選同様、十万票超えを目指している。
 富山3区では、綿貫民輔氏(76)=十一期、井波町=に社民党新人の窪田正人氏(56)=高岡市=と共産党新人の坂本洋史氏(33)=富山市=が挑む。窪田氏が民主党側の協力を得られるのかどうかに関心が集まっている。
●比例単独に2氏
 また、十一議席を争う比例代表北陸信越ブロックでは、県内から自民党前職の萩山教嚴(71)=四期、氷見市=、橘康太郎(69)=三期、高岡市=の両氏が純粋比例候補として立候補する。

2003/10/27
【富山新聞】

2003総選挙・攻防「郵政」「道路」で火花、魚津市で富山2区出馬予定者の公開討論会、公示目前、4氏が前哨戦、政権公約、持論振るう
 衆院選公示を二日後に控えた二十六日、魚津市の新川文化ホールで富山2区に出馬を予定する宮腰光寛(自民、前)、西尾政英(民主、新)、辰尾哲雄(社民、新)、古沢利之(共産、新)の四氏による公開討論会が行われ、白熱の議論を展開した。マニフェスト(政権公約)選挙とも言われている中、各候補予定者は有権者の心を射止めようと党の公約や持論に熱弁を振るった。
 公開討論会は市民有志で組織する実行委員会(五十嵐尚寛委員長)が開いた。二〇〇〇年(平成十二)年六月の前回衆院選に続き魚津市では二回目。あみだくじで発言順を決めた後、一人四分間で政治の最優先課題について発言した後、郵政・道路公団の民営化、社会保障と年金、外交・イラク問題について意見を戦わせた。
 議論が白熱したのは郵政・道路公団の民営化問題で、辰尾氏が「民営化ですべて解決と言うのは神話だ。ひずみが拡大するだけ」と主張したのに対し、
宮腰氏は「道路公団民営化には賛成、郵政民営化には反対だ。ファミリー企業や天下りなど道路公団には解決しなければならない問題がたくさんある」と民間の感覚取り入れを訴えた。西尾氏は民主党マニフェストから「高速道路は無料化し、郵便局は是々非々で考えるべき」、古沢氏は「両方の民営化に反対。郵便局は大事な庶民の金融機関だ」と主張した。
 一人二分間での反論では、辰尾氏が「無料化でなく、収入の一部を環境対策に」、西尾氏は「全国に細切れの道路がたくさんある。本当の需要に合わせるべき」、
宮腰氏が「これまでは全国同水準を考えて整備してきた。これからは個別の事業を調べ早く整備すべきものは整備すべき」、古沢氏は「公共事業中心の税金の使い方が日本をおかしくした」とした。
●景気対策でも激論
 有権者に関心の高い景気・雇用対策や地元の道路整備などについても各候補予定者が、選挙戦さながらに意見を展開した。
 会場を訪れたのは四、五十代が中心で、最後まで熱心に聞いていた会社員(40)は「政治の難しさがよく分かった。それにしても難しい」と感想を話した。

2003/10/28
【北日本新聞】

衆院選きょう告示、小選挙区10人立候補へ
 第43回衆院選挙は28日、公示される。県内では3小選挙区に10人が立候補を予定し、11議席を争う比例代表北陸信越ブロックでは自民党の2人が比例単独で出馬する。自民党本部は27日、比例名簿順位を発表し、北陸信越ブロックで自民前職の萩山教厳氏(71)=4期=が1位、橘康太郎氏(69)=3期=が2位に登載された。投開票日は11月9日。
 県内3小選挙区は、いずれも自民前職に対し、野党新人が戦いに挑む構図。1、3区では旧自由と合併した民主と社民が立候補を調整する「すみ分け」が成立し、共闘の実効性がカギになる。
 1区は自民前職の長勢甚遠氏(60)=4期=、民主新人の村井宗明氏(30)、共産新人の山田哲男氏(56)の3人が立候補を予定。前回12年の衆院選に旧自由から出馬した広野允士参院議員(民主)が獲得した4万票の行方が焦点とされる。
 2区は、自民前職の
宮腰光寛氏(52)=2期=、民主新人の西尾政英氏(42)、社民新人の辰尾哲雄氏(54)、共産新人の古沢利之氏(49)の4人。3小選挙区で唯一、民主、社民が競合する中、宮腰氏が前回同様、10万票超えを目指す。
 3区は、衆院議長を務めた自民前職の綿貫民輔氏(76)=11期=に、社民新人の窪田正人氏(56)、共産新人の坂本洋史氏(33)の2人が挑む。比例復活を視野に入れて戦う窪田氏が、どこまで浸透するかが注目される。
 県内小選挙区の立候補受け付けは、午前8時半から県庁4階大ホールで行われ、午後5時で締め切られる。比例代表は国の中央選挙管理会で受け付ける。

2003/10/28
【富山新聞】

萩山氏1位、橘氏2位、自民党・北陸信越ブロックの比例名簿、順位、前職に配慮
 二十八日に公示される衆院選で自民党は二十七日、衆院北陸信越ブロックの比例代表名簿で、ともに純粋比例出馬で五期目を目指す前職の萩山教嚴氏(71)=氷見市=を一位、四期目に挑む橘康太郎氏(69)=高岡市=を二位に登載することを決めた。十一議席を争う同ブロックで自民党は前回、四議席を獲得しており、萩山、橘両氏は当選圏に入った。
 長野3区で民主党前職の羽田孜元首相と戦う岩崎忠夫氏(60)=前職=を重複三位、七十三歳に達していない、その他の小選挙区立候補者を重複四位とした。比例名簿の発表後、町村信孝総務局長は(1)与党内の選挙協力で比例転出(2)二人が交互に小選挙区に出馬するコスタリカ方式(3)純粋比例前職(4)地域の特殊事情ムの順に配慮して順位を決定した、と説明した。
●富山県内の3小選挙区、10氏の出馬が確実
 富山県内では三小選挙区に十氏の立候補が確実となっている。各陣営では立候補届けを済ませた後、午前九時ごろから各選挙事務所前などでの出陣式で第一声を放ち、選挙戦に入る。
 衆院勢力順で、富山1区は自民党前職の長勢甚遠氏(60)=四期=と民主党新人の村井宗明氏(30)、共産党新人の山田哲男氏(56)が争う。候補擁立を見送った県内野党第一党の社民党と民主党の協力がどこまで実現するのかに関心が集まっている。
 同2区では自民党前職の
宮腰光寛氏(52)=二期=に、民主党新人の西尾政英(42)、共産党新人の古沢利之(49)、社民党新人の辰尾哲雄(54)の三氏が挑む。
 同3区は自民党前職の綿貫民輔氏(76)=十一期=を共産党新人の坂本洋史(33)、社民党新人の窪田正人(56)の二氏が追う展開となる。

2003/10/28
【富山新聞】

とやま・衆院選2003、さあ開戦「出足が勝負」公示前夜、各陣営に緊張、戦術熟考、ゲキ飛ばす
 衆院選公示を翌日に控えた二十七日、富山県内の三小選挙区に立候補を予定している計十人の各陣営は選挙戦本番へ緊張感を漂わせ、深夜まで出陣式や街宣日程の最終点検に追われた。構造改革の是非、政権交代、護憲など国政レベルの争点に加えて各陣営では、地元の課題に焦点を当て一票を手繰る構えで、公示前最後の選対会議では「出足が勝負」と議席の維持、奪還へゲキが飛んだ。
 自民党前職の長勢甚遠、
宮腰光寛両氏陣営では、これまで重ねてきたミニ集会での手応えをバネに選対幹部が「恥ずかしくない得票を」と運動員に号令をかけた。綿貫民輔氏陣営では、同党県議や市町村議らが出陣式や個人演説会の日程を最終確認した。
 「政権交代」を掲げる民主党の村井宗明氏陣営は、知名度アップが課題としており、選対幹部らが街宣ルートの確認に時間を費やした。西尾政英氏陣営では谷林正昭、広野允士両参院議員が顔をそろえ、旧自由党との合併効果を生かす戦術を練った。
 県内野党第一党の社民党では、辰尾哲雄氏陣営が出馬表明の遅れをばん回するため、二十七日も地元の支持者回りに汗をかいた。窪田正人氏陣営も同党県議や労組幹部が「護憲政党」を掲げて自民前職に挑戦する決意を込めた。
 共産党の山田哲男、古沢利之、坂本洋史三氏の各陣営はそれぞれの選挙区内の大票田地区や支持団体を回り「弱者切り捨てにつながる構造改革を阻止せよ」と訴えた。

2003/10/29
【北日本新聞】

「政権選択」問う激戦 衆院選公示
 第43回衆院選挙は28日公示され、11月9日の投票日へ向けた12日間の選挙戦に入った。午後5時の締め切りまでに小選挙区(定数300)と全国11ブロック比例代表(定数180)に、重複分を除き1159人が届け出た。比例代表は自民、民主、公明、共産、社民の5党が争う。自民、民主両党の「二大政党」を軸とした「政権選択」を最大の争点に、各党が政権公約を提示して戦う「マニフェスト(政権公約)選挙」の幕開けとなった。
 県内では、1区3人、2区4人、3区3人の計10人が立候補。比例代表の北陸信越ブロック(定数11)には、単独候補として自民党前職の2人が出馬した。
 小選挙区に立候補したのは、届け出順に1区が長勢甚遠氏(自民・前)、山田哲男氏(共産・新)、村井宗明氏(民主・新)。2区が古沢利之氏(共産・新)、辰尾哲雄氏(社民・新)、西尾政英氏(民主・新)、
宮腰光寛氏(自民・前)。3区が綿貫民輔氏(自民・前)、窪田正人氏(社民・新)、坂本洋史氏(共産・新)。
 小選挙区は、いずれも自民前職に野党新人が挑む構図。民由合併をはじめ、民主、社民の1、3区での候補「すみ分け」などが票の行方にどう影響するかが焦点となる。
 比例代表は、自民党の届け出名簿で萩山教厳氏が1位、橘康太郎氏が2位に登載されている。
 27日現在の県内有権者数は1区が26万2086人、2区が25万8342人、3区が39万2249人の計91万2677人。

2003/10/29
【富山新聞】

富山県内3選挙区に10人、衆院選スタート、自民前職に新人挑む、自民党・比例代表北陸信越に萩山、橘氏が立候補
 第四十三回衆院選は二十八日、公示され、富山県内の三選挙区では予想通り十人が立候補を届け出て、十一月九日の投票へ向けた選挙戦に突入した。二〇〇〇(平成十二)年六月の前回選同様、いずれも自民党前職に野党の新人が挑む構図となったが、民主党と自由党との合併、民主党と社民党が候補擁立を分け合う「すみ分け」により、立候補者は前回選より二人減少した。
 立候補は午前八時半から県庁で受け付け、午後五時に締め切られた結果、いずれも届け出順で富山1区は自民党前職の長勢甚遠、共産党新人の山田哲男、民主党新人の村井宗明の三氏、同2区は共産党新人の古沢利之、社民党新人の辰尾哲雄、民主党新人の西尾政英、自民党前職の
宮腰光寛の四氏、同3区は自民党前職の綿貫民輔、社民党新人の窪田正人、共産党新人の坂本洋史の三氏による争いが確定した。
 各候補者は届け出を済ませた後、各選挙事務所前などでの出陣式で第一声を放った後、遊説や個人演説会で支持を訴えた。
 全国的に今回の選挙は小泉内閣が進める構造改革の是非、マニフェスト(政権公約)による政策が争点とみられているが、県内では公明党の推薦を得た自民党前職勢に対し、旧自由党との合併を経て政権交代を目指す民主党と社民党が、1、3区で候補者の「すみ分け」を実現させたことで、どこまで共闘の効果を上げられるかに関心が集まっている。共産党は全選挙区で公認候補を擁立し、勢力拡大を図る。
 十一議席を争う比例代表北陸信越ブロックでは、富山県三小選挙区候補のうち、綿貫氏と共産党の三氏以外の全員が重複立候補している。純粋比例候補では、同ブロックの自民党比例代表名簿に一位登載の同党前職の萩山教嚴氏と二位登載の橘康太郎氏が立候補した。

2003/10/29
【富山新聞】

衆院選公示、候補者の第一声、富山2区
 西尾政英候補(民・新) 良識の勝利を信じ
 魚津市江口の選挙事務所前での出陣式には約百二十人が集まった。青柳孝直選対本部長のあいさつの後、谷林正昭民主党県連総合選対本部長は「一日も早く小泉内閣にピリオドを。西尾候補はその先発ピッチャーだ」と述べ、広野允士総括責任者が「政治を土台からやり直さねばならない」と政権交代を訴えた。
 森本富志雄党支援労組会議議長、針山常喜県民社協会事務局長が「候補はランニングが似合う青年から、政治が似合う風ぼうになった」とあいさつ。これに対して西尾候補は「
宮腰氏にはまだダブルスコアで及ばないが、有権者の47%は未定だ。良識の勝利を信じ、最後まで頑張る」と決意を述べた。
 出陣式を終えた西尾候補は、上婦負郡を中心に遊説し、夜は婦中町の二カ所で個人演説会に臨んで支持を訴えた。

2003/10/29
【富山新聞】

衆院選公示、候補者の第一声、富山2区、宮腰光寛候補(自・前)国のかたち変える
 黒部市田家新の選挙事務所前で行われた出陣式には約一千人(主催者発表)の支持者が必勝を期した。
 竹内弘則選対本部長が「自民党、
宮腰候補の実績を有権者に訴え、圧倒的な勝利を皆さんの力でいただきたい」とあいさつ、総括責任者の荻野幸和黒部市長、鹿熊正一自民党第2選挙区支部幹事長らがあいさつした。吉村栄二八尾町長、竹内進公明党県本部幹事長、松井信勝県農業会議会長らが激励した。
 
宮腰候補は、景気の本格回復や年金など社会保障制度の見直し、地方分権社会の確立を重要課題に挙げた上で「北陸新幹線など地域の夢を実現することが大切だ。国のかたちを変え、今は少しずつ痛みを分かち合い、子や孫にいい国を残そう」と訴えた。
 出陣式後、
宮腰候補は全市町村を街頭宣伝に回り、夜は大沢野町などの五カ所で個人演説会に臨んだ。
●〔公約〕
 ▽構造改革を進め、経済の活性化を推進する▽真の地方分権の実現▽年金・医療・介護・福祉などの社会保障制度を、持続可能なしくみに改革する▽女性の年金受給権を明確化することや育児休暇制度の改善▽地産地消の推進と「食育」による教育改革▽食の安全・安心の実現▽農山漁村の活性化と食料自給率の向上▽北陸新幹線など社会資本の整備と災害に強い国土づくり▽立山黒部地域の環境保全と国際観光の推進▽北方領土返還運動の推進と元居住者への援護措置の充実

2003/10/29
【富山新聞】

とやま・衆院選2003、県内小選挙区、陣営参謀の戦術と目標、2区
【届け出順、数字は予想投票率】
●古沢候補(共新)陣営、選対責任者・折田誠氏 1万9千票を上回る 前回以上
 古沢候補の地元である滑川や魚津に重点を置き、街宣や個人演説会を行っていく。消費税増税や憲法改悪の流れに「ノー」と言う共産党の主張を理解してもらうため、電話作戦も前回選挙以上に重視している。得票目標は比例代表では最低一万九千票だが、小選挙区ではこれをさらに上回りたい。
 2区内で約九千世帯と過去最高に増えた後援会員や「赤旗」の読者、十五人の市町村議らを足がかりに「暮らし応援」という党の政策を訴えたい。自民・民主と共産という戦いの軸に関心は高まっており、投票率は上がるだろう。前回より5%前後は上昇するのではないか。
●辰尾候補(社新)陣営、選対本部長・古金広氏 名前、政策の浸透図る 60%前後
 出馬準備の遅れをばん回するため、富山2区内の全戸に政策ビラを配布し、本人の知名度アップに努めている。国民の暮らしと平和を守る党の政策を打ち出し、他党との違いを明確に示すことで支持拡大を図りたい。
 投票率は前回、前々回並みか、少し下がって60%前後とみている。26日に魚津市内で開かれた2区の公開討論会の様子からも選挙への関心の低さが感じられた。街宣活動などを通じて本人の名前が地元・滑川市を中心に浸透してきており、手応えを感じている。今後は個人演説会や決起集会などを精力的に開催し、さらに名前と政策の浸透を図っていく。
●西尾候補(民新)陣営、総括責任者・広野允士氏 無党派層票で有利に 65%以上
 投票率が65%以上いけば、無党派層の票が期待でき、有利になる。組織力の自民に対し、労働組合や支持者回り、街宣を精力的にこなし、地域住民に直接、マニフェスト(政権公約)を訴える。政権交代の実現を掲げて政策の違いを前面に打ち出しており、有権者の関心は徐々に高まっている。
 選挙区内のうち、下新川は候補の地元後援会、魚津市と中新川郡は谷林正昭民主県連代表、上婦負は広野後援会がそれぞれ中心となって支持拡大を図っている。民主を支援する労働組合と旧自由の保守層が縦糸と横糸として相互に連携し、民・由の合併効果を発揮したい。
宮腰候補(自前)陣営、選対本部長・竹内弘則氏 10万票以上を目指す 65%届く
 二大政党制に向けた選挙でもあり、有権者の関心は高いとみる。投票率は前回を若干上回るとみている。65%に届く可能性もあるのではないか。十万票以上の獲得を目指し、圧倒的な勝利を得たい。
 民主、自由両党の合併効果は2区でもあなどれず、油断してはいけない。しかし、改革は自民党政権でしかできない。農水政務官に続き内閣府政務官に就任した
宮腰候補の実績を有権者に示していけば大丈夫だ。
 後援会は、前回まで欠けていた地域もあったが、選挙区内すべての市町村で校下単位で設立した。陣営の県議、市町村議、支援団体がフル回転する。

2003/10/29
【富山新聞】

とやま・衆院選2003、県都火花、批判の応酬、自民党「実績」、民主党は「刷新」
 衆院選が公示された二十八日、富山県内の三小選挙区に立候補した十人の候補者は、街頭や個人演説会で熱弁を振るい、議席獲得へ火花を散らせた。自民、民主両党がともに重点地区とする県都の1区は、県内でも民主と社民両党が「すみ分け」で事実上、候補を一本化したことで自民、民主双方が実績か、刷新かをかけた総力戦に突入し、初日から互いの批判にボルテージを上げた。
●〔2区〕広い”戦場”走り回る
 富山2区は県内で最も多い四人が立候補した。自民前職の
宮腰光寛候補が、選挙区内十五市町村の首長や議員を総動員し、盤石の態勢を整えたのに対し、民主党は新人の西尾政英氏、社民党も先月下旬になって新人の辰尾哲雄氏の擁立を決め、民主、社民の「分裂選挙」が決まった。
 共産新人の古沢利之候補を含めた野党三陣営は、それぞれの出身地をよりどころに支持拡大を進める方針で、
宮腰候補陣営でも十五市町村の細かな「色分け」に神経をとがらせている。
 選挙区が広いため各陣営では「くまなく回る時間がない」との声も漏れており、中には「オセロゲームのように、支持者を崩し合わねばならない地区もある」とのぼやきも聞かれる。

2003/10/30
【富山新聞】

とやま・衆院選2003〔候補の横顔〕2区・宮腰光寛氏(自前)行動力を首相も評価
 住博司代議士の死去に伴う一九九八(平成十)年の補欠選に県議から立候補、初当選を果たした。旧加藤派(現堀内派)に属し「加藤の乱」に翻ろうされたこともあったが、行動力と勉強熱心な性格で党内の評価を高めている。農林水産政務官に続いて先月の内閣改造で内閣府政務官に就任し、地元で要望の強い北方領土返還運動に今まで以上の力を注ぐ決意だ。
 健康法は党の早朝会議に出席するための早起きと朝食を取ることに加え「楽しい酒とカラオケ」。小学校教諭の二女(24)との世間話もストレス解消法の一つで「おかげで日々、教育問題に関心が深まっている」と笑う。
 妻、一男二女、母親との六人家族。

2003/10/31
【富山新聞】

とやま・衆院選2003「決めていない」が1区で57%、富山新聞社が世論調査
 衆院選富山1、2、3区の動向を探るため、富山新聞社は二十五日から公示の二十八日にかけて、県内の有権者を対象に電話による世論調査を実施した。各選挙区とも自民前職を民主、社民の新人が追い、共産新人が続く展開となっているが、県都の1区ではまだ57・2%が意中の候補を決めておらず、選挙区によっては流動的な要素も残している。小泉内閣の支持率が69・4%である半面、政権交代を掲げる民主党に期待する有権者も46・4%を占めた。
 投票する人を「決めている」「だいたい決めている」と回答した有権者は1区で42・5%、2区で51・1%、3区で49・5%だった。
 この回答者に投票する候補者名を聞いた結果、1区では長勢甚遠候補(自前)を村井宗明候補(民新)が追い、山田哲男候補(共新)が続いた。2区では
宮腰光寛候補(自前)が、西尾政英(民新)、辰尾哲雄(社新)、古沢利之(共新)の三候補をリード。3区では綿貫民輔候補(自前)が窪田正人(社新)、坂本洋史(共新)の両候補を引き離している。
 三選挙区の中でも、1区でまだ候補者を決めていない有権者が多い背景には、無党派層が多いといわれる都市型選挙の傾向が強まっていることに加え、県内野党第一党の社民党が候補擁立を見送ったことで、同党支持層が誰に投票するかを決めかねていることも一因とみられる。
 三選挙区とも自民前職が優位な戦いを進めているが、1区と3区では民主、社民両党が候補擁立を分け合う「すみ分け」が実現し、各党支持の労組間で公示後も調整が進んでいる。自民党と野党による無党派層、未決定層をめぐる攻防は、十一月九日の投票日直前まで続く見通しである。
●比例で投票する政党、56.6%が固める
 比例代表では、投票する政党を「決めている」「だいたい決めている」とする有権者は全県で56・6%となった。この回答者に投票する政党を聞いた結果、自民党61・6%、民主党19・4%、公明党5・4%、社民党5・3%、共産党2・8%、その他の政党1・3%の順で「言えない・無回答」が4・2%あった。
 投票する政党を選挙区別でみると、自民党は3区で66・1%と最も高く、1区で60・4%、2区で58・1%。民主党は2区で21・6%、1区で20・8%、候補を擁立していない3区で16・1%。社民党は3区で7・6%、2区で5・5%、候補を擁立していない1区で2・4%。共産党は3区で3・8%、1区で3・4%、2区で1・3%。小選挙区に候補を持たない公明党は2区で7・2%、1区で4・8%、3区で4・2%だった。
 一方、全県で投票する政党を「まだ決めていない」「分からない・無回答」とした43・4%の有権者に「もし今、投票するとしたらどの政党か」を聞いた結果では、自民党45・9%、民主党21・3%、共産党4・0%、社民党2・5%、公明党1・9%などの順となり、「言えない・無回答」が17・9%あった。
 【調査の方法】乱数表を用いて無作為に作り出した電話番号で、富山県内の有権者の男女比率、年代別比率に従って、三選挙区で各四百人(計千二百人)の回答が得られるまで調査を続けた。

2003/10/31
【富山新聞】

衆院選、対決・マニフェスト(1)北陸新幹線は促進、地元負担で応酬、年金、財源確保策が焦点
 今回の衆院選では、各候補が党のマニフェスト(政権公約)に地元の課題に対する独自の公約を加えて政策論争を展開している。十一月九日の投票日に向かって、票固めや一票の掘り起こしに東奔西走する各候補に、主要な問題への対応を聞いた。
●〔北陸新幹線〕、在来線の存続や街づくりも主張
 二〇一三(平成二十五)年春に富山までの開業が予定されている北陸新幹線については、ヤマ場を迎えている富山以西への延伸に重点を置く自民党候補に対して、野党候補は開業を見据えた魅力ある地域づくり、建設に伴う地元負担への反対や軽減を主張している。
 整備新幹線建設計画は〇〇年末の政府・与党合意で、今年度が見直しへの条件が整う時期となっている。しかし、石原伸晃国土交通省が今年度中の見直しに否定的な発言を繰り返しており、富山以西延伸にも後ろ倒しの懸念が漂っている。
 こうした情勢の下、自民前職の長勢甚遠、
宮腰光寛両候補は、有効性や経済効果を力説し、整備計画の早期見直しを訴える。綿貫民輔候補も「ようやく十年後に富山まで開業することになった」として、整備促進を主張するとともに、いまだにルートが確定していない敦賀以西の問題解決が必要とみる。
 これに対して民主党の村井宗明、西尾政英両候補は「重要なインフラ」とする認識は自民党候補と同様で「行政特有の無駄、非効率を排除し、投資を積極的に行うべきだ」(村井候補)と訴える。首都圏などから観光客や企業を呼び込む取り組みも必要としている。
 一方、共産党の山田哲男、古沢利之、坂本洋史の各候補は、整備新幹線建設費は地元が三分の一を負担しなければならないことに反対し、「国とJRの責任で建設すべきだ」(山田候補)と訴える。また、在来線の存続についてもJR側の責任と主張する。
 社民党の辰尾哲雄、窪田正人両候補も「地元負担を必要最小限に」(窪田候補)として、建設費は国やJRが負担すべきだとしている。少子高齢社会にふさわしい交通システム確立のため、ローカル線の存続も必要と訴える。
●〔年金〕、国庫負担上げでは一致
 来年の公的年金制度改革への対応も争点の一つとなっている。昨年十月一日現在で六十五歳以上の高齢者人口が、全国平均を3・5%上回る22%になった県内では、各候補が「年金に有権者の関心は高い」とみており、それぞれの立場から対応策を訴えている。
 現行の年金制度は、全国民に共通の国民年金(基礎年金)を基礎に、▽会社員らが加入する厚生年金と公務員らの共済年金▽厚生年金基金と適格退職年金―を上乗せする三階建て方式。財源は保険料収入と積立金の運用収入を基本に、基礎年金の給付に必要な費用の三分の一が国庫負担となっている。
 自民、民主、共産、社民各党は基礎年金の国庫負担割合を二分の一まで引き上げるよう主張しており、その財源確保が焦点となっている。
 自民党の長勢候補は財源確保の具体策には慎重だが、制度の公平性、安定性の確保を強調。
宮腰候補は無駄を排して財源を確保するとし、消費税を充てるという議論については「議論はいいが、今は消費税を引き上げる状況にない」。綿貫候補は財源問題より、まずは年金制度と高齢者福祉のあり方に関する議論が必要とみる。
 民主党では村井、西尾両候補がともに基礎年金の税源化に言及し、基礎年金と所得比例部分で構成する「二階建て年金制度」の確立を主張している。
 共産党ではともに、公共事業や軍事費の削減などによる財源確保を提案。山田候補は「国民に負担をかけない制度」を主張し、古沢、坂本両候補は社会保障制度を支える労働者層を拡大するためにも雇用不安を解消する政策が必要としている。
 社民党の辰尾候補は、徹底的な経費見直しによる財源確保を主張し、低額年金受給者に対して「マイナス物価スライド」の凍結も必要とみる。窪田候補は、四割近い未納率を引き合いに年金制度の抜本的な改革を訴えている。